ランドローバー公式画像:引用
ランドローバー ディフェンダーは、その無骨でタフなデザインとラグジュアリーさを兼ね備えた希少なSUVとして、多くの車好きの憧れの的となっています。ディーゼルやV8を搭載したグレードもあり、国内外で“特別な1台”としての存在感は群を抜いています。しかし、いざ購入を検討しはじめると、誰もが一度は思うのが「これって年収いくらあれば維持できるの?」という疑問ではないでしょうか。
見た目がかっこいいのはもちろん、オフロード性能や安全装備、ブランドのイメージも申し分なし。ただ、購入価格だけでなく、税金や保険料、燃費、メンテナンスコストまで含めた「維持費」の全体像を考えると、決して軽い気持ちでは手を出しづらいのがディフェンダーの現実です。SNSなどでも「維持費エグい」「年収1000万でもキツい」といった声も散見される一方で、実際に乗っている人の中には“うまく付き合えば思ったほどではない”という意見もあります。
私自身も輸入車を何台か乗り継いできましたが、ランニングコストの差に驚かされることは一度や二度ではありませんでした。ましてやイギリス車のランドローバーとなると、国産車とはまったく別物の考え方が必要です。「見た目で選んだら地獄を見た」という人もいれば、「維持は大変だけど、それ以上の魅力がある」と語る人もいます。では、何が“現実的”なラインなのでしょうか?
この記事では、ディフェンダーを維持するための年収目安、毎年かかる維持費、税金や保険料の実態、さらにはリセールや所有者の傾向についても詳しく解説します。「憧れのディフェンダー、買ったあとに後悔したくない」と考える方にとって、ひとつの判断材料になる内容を目指します。
この記事のポイント
・ランドローバー ディフェンダーの年間維持費(保険・税金・燃料・整備)の目安がわかる
・維持に必要とされる“現実的な年収ライン”の考え方を紹介
・国産車や他の輸入SUVとの維持費の違いを比較しながら検討できる
・リセールや中古市場での価値を踏まえて長期保有の損得を分析
・「ディフェンダーを持つ人」のイメージと実際の所有傾向も紹介
ランドローバー ディフェンダーの維持費はいくらかかる?年収ラインから見る現実

ランドローバー公式画像:引用
ランドローバー ディフェンダーに憧れる方は多いと思います。タフで重厚なデザインに、欧州車らしい洗練された仕上がり。さらに抜群の悪路走破性と存在感から、“いつかは乗ってみたい一台”として名前が挙がることも多い高級SUVです。しかし、そんなディフェンダーに手を伸ばす際に多くの人が直面するのが、「年収いくらあれば現実的に維持できるのか?」という疑問です。
ディフェンダーは新車価格が最低でも800万円近く、上位グレードでは1000万円を超えるものもあります。さらに税金や保険、燃料、点検費用、修理・交換部品などを含めた「維持費」は、国産SUVとは比較にならないレベルで膨らみます。試乗して気に入っても、維持に見合う経済的余裕がなければ、購入後に後悔するリスクすらあるのです。
筆者の周囲にも、ディフェンダーに惹かれて購入を検討しつつ、維持費のシミュレーションをして諦めたという人が何人かいます。逆に、年収がそこまで高くなくても、上手に工夫して乗り続けているオーナーもいるのも事実です。つまり、単純に「年収〇〇万円必要」という話ではなく、「維持できるかどうか」は車の使い方や考え方次第でもあるということです。
このセクションでは、ディフェンダーの年間維持費の内訳や、所有にかかるトータルコストを項目ごとに分けて解説していきます。その上で、どの程度の年収が“目安”になるのか、生活とバランスの取れる判断ポイントも提示していきます。これから購入を検討している方はもちろん、少し興味があるという方にとっても、参考になる内容になると思います。
・ランドローバーディフェンダーの年間維持費は?基本コストを項目別に整理
→ 税金・保険・燃料・メンテナンス・駐車場など、年50~100万円規模の出費実態をリアルに解説。
・ディフェンダーの維持に必要な年収はどれくらい?ライフスタイル別に検討
→ 年収700万円・1000万円などのラインでの現実的な生活との兼ね合いを事例的に紹介。
・ディフェンダーは富裕層しか無理?購入後に待っている意外な出費
→ 車両価格以外にかかる“盲点的な出費”(オプション装備・高額パーツ・故障時の工賃など)を取り上げる。
・輸入車ならではの保険料・自動車税の高さに注意
→ 輸入車保険料の算出方法や、ディーゼル車の排気量・重量による税負担を解説。
・リセールバリューで回収できる?中古市場の現実と人気グレード
→ リセールが高いと言われる背景や、D300・90などの人気傾向、何年落ちまでが損を防げるかを考察。
ランドローバー ディフェンダーの年間維持費は?基本コストを項目別に整理
ランドローバー ディフェンダーを所有する際に気になるのが、毎年どれくらいの維持費がかかるのかという点です。購入費用は一度きりですが、維持費は長く付き合う上で避けて通れない部分です。ここでは、主なコスト項目をひとつずつ整理しながら、年間でかかるおおよその費用感を把握してみましょう。
まず最初にかかるのが自動車税です。ディフェンダーには3.0L以上の直6ディーゼルエンジンや、V8エンジンを搭載したモデルもあるため、排気量に応じて年間の自動車税は66,500円〜88,000円程度になります。さらに重量税も加わると、車検ごとに2〜3万円の負担が追加されます。
次に自動車保険料ですが、これは契約内容や年齢、等級によって大きく異なります。それでも輸入車であることや車両価格が高いことから、車両保険込みで年間20万〜30万円前後になるケースが一般的です。都心部や20代の方であれば、さらに高額になる可能性もあります。
燃料費は、ディーゼルモデルであれば軽油で済むため、リッター単価は安く抑えられます。ただし燃費は平均してリッター8〜10km前後で、車重もあるため距離を乗る方にはそれなりの負担です。年間1万km走行と仮定すれば、軽油代だけで12万〜15万円程度を見込んでおく必要があります。
次に意外と大きな出費になるのが点検・整備費です。ディフェンダーのような輸入SUVでは、法定点検の際に部品交換やオイル交換が高額になることもあります。正規ディーラーでのメンテナンスパックを利用する場合でも、年間10万〜20万円前後を想定しておくと安心です。ブレーキパッドやタイヤ交換、バッテリーなどが同時に重なると、それだけで10万円を超えることもあります。
さらに、駐車場代も都市部では無視できないコストです。月3万円の駐車場であれば、年間36万円。これに洗車・用品費や、任意の車検整備費などを含めると、年間の維持費トータルはざっくりと60万〜100万円程度になると見ておくのが現実的です。
もちろん、これらはあくまで目安であり、走行距離や住んでいる地域、メンテナンスの頻度によって上下します。ただ、ディフェンダーを所有する上では「年間100万円弱はかかるもの」と考えておいた方が、想定外の出費に慌てずに済むはずです。
ディフェンダーの維持に必要な年収はどれくらい?ライフスタイル別に検討
ランドローバー ディフェンダーを所有したいと考えたとき、誰もが気になるのが「一体どれくらいの年収があれば現実的に維持できるのか?」という点です。車両本体価格が800万〜1000万円という高額モデルですから、月々の支払いや維持費を無理なく支払える年収ラインを把握しておくことは非常に大切です。
まず前提として、ディフェンダーの年間維持費は前項で紹介したとおり、ざっくり60万円〜100万円程度が想定されます。これに加えて、ローンを組む場合は毎月の返済額も発生します。仮に900万円の車両をフルローン(頭金なし)で金利2.5%、7年(84回)で組んだとすると、毎月の支払いは約12万円前後になります。年間にすると約140万円、そこに維持費を加えると、年間の車関連コストだけで200万円超えとなります。
この金額を“生活に無理なく組み込む”には、やはり最低でも年収800万円〜1000万円は必要というのが現実的なラインです。なぜなら、一般的な生活費や住宅ローン、教育費などの出費と並行して車にこれだけの金額をかけるには、それなりの余裕がないと難しいからです。
ただし、これは“新車でローンを組んで所有する”ケースの一例です。以下のようなパターンによって、必要年収の考え方は変わってきます。
- 年収700万円+中古で購入+現金一括払いの場合
→ 維持費の60〜70万円程度をカバーできれば成立。車両価格を抑えれば年収700万円でも十分所有は可能です。 - 年収1000万円+新車ローン+都内在住(駐車場3万円)
→ ランニングコストを年間100万〜120万円で見積もれば、生活とのバランスも取りやすいゾーン。 - 年収1200万円超+持ち家+法人リース契約
→ 維持コストを経費として処理できる場合は、むしろリセールやブランディングの面でメリットが出てくる層です。
このように、ディフェンダーに乗るために「年収はいくら必要か?」という問いは、単に金額だけではなく、生活の設計・資産の考え方・車との付き合い方によって変わってきます。
筆者の周囲でも、年収700万円台で上手に中古車を維持している人もいれば、年収1500万円でも“趣味用”として割り切っている人もいます。どちらにも共通しているのは、「無理なく維持できる仕組みを自分なりに整えていること」です。
つまり、ディフェンダーは“年収1000万円ないと無理”という単純な話ではありません。ただし、「見栄や憧れだけで突っ走ると、維持できずに手放す羽目になる」という落とし穴があるのもまた事実。しっかりと計算し、現実的な余裕を持って判断することが、後悔しないディフェンダーライフを送る第一歩になります。
ディフェンダーは富裕層しか無理?購入後に待っている意外な出費
ランドローバー ディフェンダーは、その存在感あるスタイルとタフな走行性能から、多くの人にとって憧れの一台です。しかし購入を検討している段階では見えてこない“意外な出費”が、オーナーになってからジワジワと効いてくることも珍しくありません。そのため「結局、富裕層しか維持できないのでは?」という声が上がるのも無理はないのです。
まず大きな盲点になりやすいのが、オプションや純正アクセサリーの価格です。ディフェンダーはベース車でも十分装備が整っているものの、本革シート、20インチ以上のアルミホイール、ルーフラック、電動ステップなどを追加していくと、あっという間に車両価格が100万円以上アップします。見た目のカスタム性や利便性を求めていくと、標準仕様では満足できなくなることが多いのです。
次に、消耗品の価格と交換サイクルにも注意が必要です。ディフェンダーのような大型SUVはブレーキパッドやローター、タイヤの消耗が早い傾向があります。特に、22インチタイヤを履いているグレードでは、1本あたりの価格が3〜5万円することもあり、4本交換すれば15万円を超えることも珍しくありません。ブレーキ関係も部品代・工賃込みで10万円以上の出費になるケースが多く、3〜4年でこれらが同時にやってくると、まとまった出費に驚かされます。
また、電装系のトラブル対応費用も国産車と比べて高めです。特に、ディフェンダーは最新の電子制御技術が多く使われており、万が一センサーやECU(電子制御ユニット)に不具合が出た場合、部品代+作業費だけで10万〜20万円の請求になる可能性があります。さらに、日本に在庫がないパーツの場合は、本国取り寄せで納期が数週間〜数ヶ月、費用も想定以上に膨らむこともあるため要注意です。
加えて、正規ディーラーでの整備費は割高になりやすく、ちょっとした点検でも3万円、法定点検で10万円近くということもあります。輸入車整備に強い認定工場や専門ショップを見つけられれば費用は抑えられますが、それには知識と手間も必要になります。
筆者の知人にも、ディフェンダーを購入して1年半でタイヤ交換・バッテリー交換・車検前の点検が重なり、1ヶ月で約40万円かかったという話があります。これは特別なケースではなく、むしろこのクラスの輸入車では“ありがち”な出費です。
つまり、ディフェンダーは「買うだけなら頑張れば何とかなる」クルマですが、「乗り続けるにはそれ相応の経済的耐久力」が求められるのです。富裕層しか無理というわけではありませんが、年収だけでなく、突発的な出費にも対応できる“余剰資金”や心の余裕があるかどうかが重要な判断軸になるのは間違いありません。
輸入車ならではの保険料・自動車税の高さに注意
ランドローバー ディフェンダーに限らず、輸入車を所有する際に見落とされがちなのが「保険料」と「自動車税」の負担です。車両価格が高いだけでなく、維持費を構成するこれらの項目が想像以上に高額になることから、思わぬ出費に驚く方も多くいます。特にディフェンダーは3.0L以上の大排気量エンジンを積んでおり、“高級SUVクラス”の中でも維持コストのハードルは高めです。
まずは自動車税についてですが、日本では排気量に応じて課税される仕組みになっているため、3.0L超のモデルであるディフェンダーは年額66,500円〜88,000円(※2024年時点)という高水準です。2.0LクラスのSUVが約39,500円程度で済むことを考えると、この差は年間で3万円以上にもなります。さらにディーゼル車の場合、初年度登録から13年以上経過すると重課税が適用されるため、長期保有を前提にしている方は注意が必要です。
続いて任意保険料についてです。ランドローバーのような高額輸入車は、車両保険の料率クラスが高く設定されていることが多く、仮に無事故の等級を持っていても、年間で20万〜30万円前後の保険料が発生することは珍しくありません。20代〜30代の若年層であれば、条件次第では年間40万円超になるケースもあります。
さらに、ディフェンダーのような人気・高額車は盗難リスクも高いと判断され、保険会社によっては車両保険の適用条件が厳しくなったり、イモビライザーやGPS装置の装着が求められることもあります。これにより、オプション装備の追加費用がかかる場合もあるため、「保険に入って終わり」ではなく、セットアップにかかる費用や時間も計算に入れておく必要があります。
もうひとつ見落としがちなのが、事故時の修理費の高さです。例えば、バンパーやサイドステップを軽くこすっただけでも、純正パーツと工賃で数十万円単位になることもあります。これにより保険を使えば次年度の保険料はさらにアップし、長期的な維持コストは跳ね上がる可能性があります。
筆者自身も輸入車を複数台乗り継いできましたが、「ディーラーで修理すると30万円」「保険料が年々高騰していく」といった悩みは常に付きまといます。特に、年に1回でも事故を起こせば、翌年以降の保険料は確実に跳ね上がり、維持が苦しくなるケースもあるのです。
ディフェンダーを検討している方にとって、こうした税金や保険の負担は単なる“付属コスト”ではなく、所有を継続する上での重要な判断材料になります。車両価格に目が行きがちですが、毎年確実にかかる固定費だからこそ、あらかじめ試算しておくことが後悔を防ぐコツです。
リセールバリューで回収できる?中古市場の現実と人気グレード
ランドローバー ディフェンダーのような高級SUVを購入する際、「将来的に売却すればある程度は戻ってくるのでは?」と、リセールバリューに期待する方も少なくありません。実際にSNSや中古車情報サイトでも、「ディフェンダーはリセールが良い」という意見を見かけることがあります。しかし本当に、維持費や初期費用を“回収できる”ほどのリセール性能があるのでしょうか?
結論から言えば、現行ディフェンダー(L663型)は比較的リセールが高い部類に入ります。特に導入初期の「90(3ドア)」や「110(5ドア)」の上級グレード、さらに限定モデルやディーゼル仕様(D300)は、中古市場でも安定した人気があります。新車価格と中古相場の差が少ない場合もあり、3年落ちでも残価率70%を超えるケースもあるなど、かなり優秀な部類です。
なぜこれほどリセールが高いのかというと、まずはそもそもの販売台数が少なく、供給が追いついていないという背景があります。特に2020〜2023年頃は半導体不足の影響もあり、新車納期が1年以上かかることもありました。そのため、中古車市場で即納できる車両にはプレミア価格がつくことが多く、需要が価格を押し上げる傾向にありました。
また、ディフェンダーは「Gクラスのような本格クロカン×ラグジュアリーSUV」というポジションにあり、見た目のインパクトやブランド価値も高く評価されています。デザイン性・走行性能・内装のクオリティがバランスよくまとまっていることから、中古車市場でも“欲しがる人が一定数いる”モデルなのです。
ただし、すべてのグレードが高リセールとは限りません。廉価グレードや特別装備の少ないモデル、またオプションの選び方次第では、相場が下がる可能性もあります。たとえば、ホイールサイズやボディカラー、ナビ・安全装備などが簡素な仕様は再販時に不利になることがあります。特に「人気の仕様=残価が高くなる」と意識して選ぶことが、購入時点からのリセール対策につながります。
また、近年は為替や景気の影響、さらには電動化への移行により、将来のリセールが読みにくくなってきているのも事実です。現時点では高く売れるとされていても、数年後には一気に値下がりする可能性もあるため、「今がピーク」と見る専門家もいます。
つまり、ディフェンダーは確かにリセールは良い部類に入りますが、それを**“期待して買う”のではなく、“下落を最小限に抑える工夫をする”というスタンスが重要**です。リセールはあくまで結果論であり、過信せずに、所有中の満足感とトータルコストを天秤にかけて考えることが、後悔しない選び方につながるのではないでしょうか。
ランドローバー ディフェンダーは誰が乗っている?維持できる人のイメージと現実

ランドローバー公式画像:引用
ランドローバー ディフェンダーに興味を持ったとき、多くの人がふと思うのが、「実際にどんな人がこれを買って、維持しているんだろう?」という素朴な疑問です。街で見かけると、どこか特別な存在感があり、“富裕層の趣味車”という印象を持つ方もいるのではないでしょうか。価格帯を考えれば、それも当然です。ですが、実際のオーナー層を見ていくと、少し違った現実も見えてきます。
ディフェンダーは、見た目のワイルドさとは裏腹に、非常に快適で上質なSUVです。ファミリーカーとして使っている人もいれば、アウトドアを楽しむためのパートナーとして選んでいる人もいます。もちろん、ブランド力やデザインに惹かれて「一目惚れで決めた」というオーナーも少なくありません。つまり、“お金に余裕がある人が趣味で乗る”というイメージにとどまらず、日常の中でしっかりと使いこなしている人たちも存在するのです。
一方で、「維持がキツくてすぐに手放した」という声もあります。SNSやレビューサイトでは、故障やメンテナンス、燃費の悪さに苦しんだ人のリアルな体験談も多数見られます。結局のところ、ディフェンダーに乗っている人というのは、“高年収でお金に余裕がある人”に限らず、「その価値をどう捉え、どう活かしているか」がカギになってくるのだと感じます。
このセクションでは、ディフェンダーを所有している人の年収や職業、ライフスタイルの傾向、購入に至った理由、維持できるかどうかの判断基準などを見ていきます。単に「買えるかどうか」ではなく、「自分の生活にフィットするかどうか」を知る手がかりになるはずです。
・ディフェンダーに乗っている人の年収や職業は?リアルな傾向を紹介
→ 実際の購入層(医師・経営者・フリーランスなど)の例やSNS調査、周囲の所有者の実態などを紹介。
・ディフェンダーを選ぶ人はなぜ買う?見た目・ブランド・実用性のバランス
→ 高価格帯SUVの中でもなぜあえてディフェンダーなのか、選ばれる理由や魅力をユーザー視点で掘り下げる。
・維持できないと言われる理由とは?後悔の声とその背景
→ 燃費・パーツ交換費・故障時の対応など、SNSや口コミで見られる「やめとけ」意見の理由を掘る。
・ライフスタイルとの相性がカギ?“買ってよかった人”に共通する特徴
→ アウトドア派や地方在住者など、維持に成功している人の傾向と環境を具体的に紹介。
・それでも欲しいなら覚悟は必要?ディフェンダーを選ぶ前に考えるべきこと
→ 「憧れだけでは苦しい」けれど「持つ価値がある」と語る人の共通するマインドセットを整理。
ディフェンダーに乗っている人の年収や職業は?リアルな傾向を紹介
ランドローバー ディフェンダーのような高級SUVに乗っている人は、どのような年収や職業の人たちなのでしょうか?一般的に「お金持ちが乗る車」という印象があるかもしれませんが、実際のオーナー層はもう少し幅広く、多様な背景を持っています。ここでは、筆者の実体験や周囲のオーナーの傾向、SNS上の情報などをもとに、リアルな傾向を見ていきたいと思います。
まず年収の面から見てみると、800万円〜1500万円程度の層が最も多い印象です。特に年収1000万円前後であれば、ローンや維持費を無理なくカバーできるラインとされており、実際にこのゾーンのオーナーが最もバランスよく所有していると感じます。ただし、年収700万円台でも工夫しながら中古で購入したり、ローンの期間を長めに設定して維持している方も見られます。逆に年収2000万円超の方の場合、法人名義で購入したり、複数台所有の中の一台としてディフェンダーを選ぶこともあるようです。
職業でいうと、最も多く見かけるのは医師・経営者・士業(弁護士や会計士)・外資系サラリーマン・フリーランスで成功している人などです。これらの方々は比較的高収入であると同時に、「ブランドや性能だけでなく、ライフスタイルとの親和性」も重視してディフェンダーを選ぶ傾向があります。また、アウトドアを趣味とする層や、家族で遠出することの多い子育て世代にも意外と人気があります。
実際、筆者の知人にも年収800万円台の個人事業主の方が、5年落ちのディフェンダーを中古で購入して、週末にキャンプや登山に活用しているという事例があります。彼の場合、法人名義でリース契約を活用することで経費計上しつつ、個人の楽しみにも活用しているというスタイルです。このように「賢く使いこなす」ことで、収入に関わらず所有している方も増えてきています。
一方で、インフルエンサーやファッション業界、建築系など、「見た目のインパクトやブランド力」を重要視する職種の方にもディフェンダーは選ばれています。特に90(ショートボディ)や限定仕様のカスタム車などは、ファッション的感覚で乗っている方も多く、SNS上でも高い注目を集めています。
ただし、共通して言えるのは、「ディフェンダーの価格や維持費をある程度理解し、納得した上で購入している」ことです。つまり、単なる見栄や勢いで買ってしまう人よりも、所有に対する明確な意志やプランを持っている人が多いという印象を受けます。
ランドローバー ディフェンダーは確かに高額なクルマではありますが、年収だけで語れるものではありません。自分のライフスタイルや仕事との相性、価値観に合っているかどうかを判断できる人こそが、長く満足して所有できる車なのだと感じます。
ディフェンダーを選ぶ人はなぜ買う?見た目・ブランド・実用性のバランス
ランドローバー ディフェンダーは、数ある高級SUVの中でも“個性派”に分類される1台です。価格帯でいえばメルセデス・ベンツのGクラスやBMWのX5あたりとも競合しますが、それでも「ディフェンダーを選ぶ理由がある」と語るオーナーが多いのはなぜなのでしょうか?このセクションでは、見た目・ブランド性・実用性のバランスという観点から、その魅力を掘り下げてみます。
まず第一に、見た目のインパクトとデザイン性が理由に挙げられます。ディフェンダーは一目でそれとわかる無骨なシルエットに、最新のLEDライトやシンプルながら存在感のあるグリルデザインが特徴です。クラシックな印象とモダンなテクノロジーの融合ともいえるスタイルは、街中でも自然の中でも映える存在。洗練されすぎた都会派SUVとは異なり、「オフローダーらしさ」を前面に出したスタイルに魅力を感じる人が多いようです。
次に、ブランド力への信頼も大きな要素です。ランドローバーはイギリス王室御用達ブランドとして知られており、レンジローバーと並んで高級感を象徴するラインナップです。その中でディフェンダーは、特に“機能美”に重きを置いたポジションにあり、「外見だけじゃなく、本当に使えるSUV」として評価されています。「ただ高級なだけではない」という点が、車にこだわりを持つ層から選ばれる理由につながっているのです。
実用面でのメリットも見逃せません。特に5ドアの110やロングボディの130では、車内空間の広さ・積載力・走破性能など、アウトドアやファミリーユースにも対応できる柔軟性があります。都会的なSUVでは不安の残る悪路や雪道でも、ディフェンダーであれば安心して走れるという信頼性は大きな強みです。
さらに、日常使いとのバランスの良さも、多くのオーナーが挙げるポイントです。たとえば、最新のインフォテインメントシステムや運転支援機能、スマートキーや全方位モニターなどが充実しており、見た目とは裏腹に運転しやすいという評価もあります。クラシックなルックスとは対照的に、中身はハイテクが詰め込まれており、「見た目はタフ、中身は快適」というギャップに魅力を感じる方も多いようです。
筆者の知人で、以前はGクラスに乗っていたという方が「人と違う選択肢としてディフェンダーを選んだ」と話していました。たしかにGクラスは圧倒的なブランド力がありますが、その分“被りやすさ”が気になる人もいます。その点ディフェンダーは、少し通好みで、所有することで“自分らしさ”や“価値観”を表現しやすいという特徴があるようです。
つまり、ディフェンダーを選ぶ人には、「カッコよさだけでなく、道具としての信頼性と生活への馴染みやすさ」の両方を求めている人が多いと言えます。ブランドや見た目に惹かれるのは当然ですが、その裏にある実用性や信頼性を理解したうえで選んでいる点が、この車の魅力を物語っているのではないでしょうか。
維持できないと言われる理由とは?後悔の声とその背景
ランドローバー ディフェンダーを検討する中で、検索候補に「維持できない」や「後悔」という言葉が出てくるのを見て、不安を感じた方も多いのではないでしょうか。実際、SNSや中古車サイトのレビュー、YouTubeのコメント欄などでも「買ってすぐ手放した」「想像以上に維持費がかかった」という声が一定数存在しています。では、なぜディフェンダーは“維持できない車”とまで言われるのでしょうか。その背景にはいくつかの現実的な要因があります。
まず挙げられるのが、想定外の出費が重なりやすいという点です。前述の通り、ディフェンダーの年間維持費は軽く見積もっても60万円〜100万円前後。そこに加えて、消耗品の早期交換やちょっとした故障による修理費などが重なると、1年で150万円近い出費になってしまうこともあります。特に正規ディーラーでの対応にこだわる場合、純正パーツの価格や工賃が高くなりがちで、メンテナンス費がかさんでしまう傾向にあります。
次に、部品供給や納期の遅れによるストレスです。ディフェンダーは英国本国で製造されており、万が一パーツ交換が必要になった際には、取り寄せに数週間〜数ヶ月かかることもあります。その間、代車生活を余儀なくされる場合もあり、「車はあるのに乗れない」という状況に陥ることも。こうした経験をしたオーナーが「輸入車はやっぱり厳しい」と感じ、早期に手放してしまう例も見受けられます。
さらに、都市部での取り回しの難しさも、日常使いにおいてネックとなる要素のひとつです。ディフェンダーは全長5メートル近く、全幅2メートル超というサイズ感ですので、狭い住宅街や立体駐車場、スーパーの駐車場などでは扱いづらいシーンが多くあります。運転に慣れていない方や、普段軽自動車やコンパクトカーを使っている方には、サイズ感が負担になることもあるでしょう。
そして意外と多いのが、燃費の悪さにギャップを感じるという声です。ディーゼルモデルであっても街乗りではリッター8〜9km程度、ガソリンモデルだとそれ以下になることもあります。「燃料代が高い時期に、満タンで1万円以上かかる」という現実に、所有を楽しむ余裕がなくなってしまう人も少なくありません。
筆者の知人にも、「買って3ヶ月で維持の大変さに気づいて売却を検討した」という方がいます。彼はディフェンダーの見た目に惚れ込み、ローンを組んで新車を購入したものの、毎月の返済+駐車場代+保険料+燃料費に追われ、楽しむ余裕がなくなってしまったのです。
このように、“維持できない”と言われる背景には、経済的な余裕のなさだけでなく、想定外のコストや、日常生活とのミスマッチが影響していることがわかります。ディフェンダーは確かに魅力的な車ですが、それに見合う“覚悟”と“余裕”がなければ、後悔につながってしまうリスクもあるのです。
ライフスタイルとの相性がカギ?“買ってよかった人”に共通する特徴
ランドローバー ディフェンダーは、購入後に後悔する声がある一方で、「買って本当によかった」「一度乗ったらもう他のSUVに戻れない」と高く評価するオーナーも少なくありません。では、そういった“満足度の高いオーナー”には、どんな共通点があるのでしょうか?そのカギは、ディフェンダーの特性とライフスタイルの相性にあります。
まず、最も多く見られるのがアウトドア志向の強い人です。キャンプや釣り、スノーボード、トレッキングといったアクティビティを日常的に楽しむ人にとって、ディフェンダーの積載力や走破性はまさに理想的なパートナーになります。未舗装路も難なく走り、荷物もたっぷり載せられるうえ、車中泊のベースとしても十分な広さを備えています。道具として“使い倒す”ことを前提に考えれば、維持費以上の価値を実感しやすい車だと言えます。
次に挙げられるのが、地方や郊外に住んでいる人です。都市部と違って駐車場の心配が少なく、車幅や取り回しの問題が日常的に起きにくい環境では、ディフェンダーの大柄なサイズもネガティブには感じにくいようです。広い道路や自然の多いエリアに住んでいる方にとっては、「むしろちょうどいい大きさ」とすら感じられることもあります。
また、家族構成や使い方に柔軟性がある人も満足度が高い傾向にあります。5人乗りで十分な車内スペースがあるため、子どもとの長距離ドライブや、旅行時の大荷物の積み込みなどでもストレスがありません。特に110や130のロングボディを選べば、3列シートも選べるためファミリーカーとしての用途にも合致します。「家族全員で楽しめる車」という視点で選んだ人は、使い勝手にも納得していることが多いです。
一方で、所有すること自体を“ライフスタイルの一部”と捉えている人も、ディフェンダーに大きな価値を見い出しています。これはブランドに対する憧れだけでなく、「人とは違う自分らしさを表現したい」「クルマを通じて人生を豊かにしたい」と考える人たちです。洗車やカスタムを楽しみ、SNSやYouTubeで発信することに喜びを感じているようなオーナー層には、ディフェンダーの魅力はど真ん中に刺さるはずです。
筆者の知人にも、「週末は必ず家族でどこかに出かける」というライフスタイルを前提に、ローンや維持費をしっかりと見積もったうえでディフェンダーを選んだ方がいます。その人は「買った当初は高かったけど、毎週末の楽しみと安心感を考えたら、これ以上ない買い物だった」と語っていました。まさに、使い方次第で価値が大きく変わるクルマだと感じさせる一例です。
つまり、「ディフェンダーは買う人を選ぶ」とよく言われるのは、ただ価格が高いからではなく、そのクルマの良さを最大限活かせるライフスタイルかどうかが問われているのです。無理して買うのではなく、自分に合った使い方ができるかを考えてから選ぶことが、満足度を高めるいちばんの近道になります。
結局ディフェンダーに向いている人とは?後悔しないための判断軸
ここまでランドローバー ディフェンダーの魅力や、維持費、オーナー層などを見てきましたが、最終的に気になるのは「自分に向いているのかどうか」という点ではないでしょうか。車選びにおいて最も大切なのは、“憧れ”や“ステータス”といった感情よりも、“日常で無理なく付き合えるかどうか”です。この章では、ディフェンダーに向いている人と、そうでない人の特徴を整理しながら、後悔しない判断軸を考えていきます。
まず、ディフェンダーに向いている人の特徴として挙げられるのは、経済的な余裕があり、ランニングコストの負担を計算に入れたうえで車選びができる人です。たとえば年収800万円以上で、ローンの支払いや維持費、燃料代、保険などを長期的に見積もった上で無理がない人であれば、安心して所有できるでしょう。購入価格だけでなく、長期保有時のトータルコストまでしっかり考えることが大切です。
次に、車をライフスタイルの一部として“楽しむ気持ち”を持てる人にも向いています。ディフェンダーはそのサイズやデザイン、装備面から見ても、ただの移動手段ではなく“持つこと”そのものに価値を感じられるクルマです。アウトドアや旅行、家族との時間など、日常にクルマを絡めた過ごし方をしている人であれば、ディフェンダーの魅力を最大限に活かすことができるでしょう。
また、輸入車特有のクセやトラブルに寛容でいられる人も適性があります。ランドローバーはデザインや装備の面で非常に洗練されている一方、国産車に比べて細かい不具合や修理対応が遅れるといった点があるのも事実です。そうした際に「まぁそういうもんだ」と割り切れる心の余裕があることも、ディフェンダーと長く付き合うためには重要な要素だと感じます。
反対に、とにかく燃費や維持費をシビアに抑えたい人、都市部の狭い道で毎日運転する人、クルマにそこまで愛着を持たない人にとっては、ディフェンダーは負担の大きい選択になってしまう可能性が高いです。また、SNSやYouTubeなどで「かっこいいから」といった理由だけで購入を決めてしまうと、日常的な取り回しや経済的負担にギャップを感じ、早期の売却を検討することにもなりかねません。
筆者としては、「欲しい」と思った段階で、まずは試乗してみること、維持費をシミュレーションしてみること、そして生活とのバランスを冷静に考えることをおすすめします。それを経たうえで「それでも欲しい」と思えたなら、きっとディフェンダーは日々の生活に彩りを加えてくれる相棒になってくれるはずです。
結局のところ、ディフェンダーは万人向けではありませんが、「選ぶ理由に納得できる人」には、長く付き合える魅力的なクルマです。後悔しないためには、勢いや憧れだけでなく、目的と覚悟を持った選択が求められるのです。
まとめ:ランドローバー ディフェンダーに“乗る覚悟”があるかが全て
ランドローバー ディフェンダーは、見た目のインパクト、走行性能、ブランド力、そして日常使いにも対応する柔軟性を持ち合わせた、非常に魅力的なSUVです。その一方で、購入価格の高さに加え、維持費や保険料、メンテナンスコストといった“見えにくいランニングコスト”も決して小さくはありません。「維持できない」「後悔した」という声があるのも、決して誇張ではないリアルな現実です。
ただし、その全てを理解し、自分のライフスタイルや経済状況と向き合った上でディフェンダーを選んだ人は、「乗ってよかった」と口を揃えて語ります。アウトドアを楽しむ人、家族との時間を大切にしている人、車を通じてライフスタイルに彩りを加えたいと考える人にとっては、ディフェンダーは単なる移動手段ではなく、生活の一部として価値を持つ存在になるはずです。
結局のところ、ディフェンダーを所有するには“覚悟”が必要です。維持費や取り回しの大変さ、輸入車ならではのクセもあるなかで、それでもなお「このクルマに乗りたい」と思えるかどうか。もし、そう思えたなら、それはもうあなたにとって“向いている車”なのかもしれません。
ランドローバー ディフェンダーは、万人向けではありませんが、“選ばれしオーナー”にとっては唯一無二の存在となり得るクルマです。購入を迷っている方は、目先の数値だけでなく、自分の価値観や暮らし方にフィットするかをじっくり考えたうえで判断されることをおすすめします。