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「レクサスES 前期と後期、どっちがいいのだろう?」
そんな疑問を持ってこの記事にたどり着いた方は、きっとレクサスESの購入や乗り換えを真剣に考えているのではないでしょうか。特に中古車市場では前期型と後期型が並んで販売されていることが多く、価格差もそれなりにあるため、「何が変わったのか」を正しく理解しておかないと、あとから後悔するリスクもあります。
結論からお伝えすると、レクサスESは後期型で見た目・乗り味・快適性すべてが確実に進化しており、できる限り後期型を狙う方が満足度は高いと言えます。ただし、前期型にも「価格面での魅力」や「シンプルで洗練されたデザイン」など、独自のメリットがあるため、単純に新しいから正解とは限らないのも事実です。
私自身、レクサスを何度も検討・所有してきた経験がありますが、ESは非常に完成度の高いモデルだと感じています。特に静粛性と乗り心地のバランスは見事で、ロングドライブでも疲れを感じさせない上質な移動空間を提供してくれる点が印象的でした。だからこそ、細かな違いでも“体感レベルで満足度に差が出る”ことを強く実感しています。
この記事では、「レクサスES 前期 後期 違い」というテーマに沿って、
- 見た目のデザインの変化
- 装備・機能のアップデート内容
- 乗り味や運転感覚の違い
- 購入時に気をつけるべきポイント
などをわかりやすく解説していきます。
また、「モデルチェンジで何が変わった?」「運転のしやすさに差はある?」「リセールバリューはどっちが得か?」といった、購入前に気になる疑問にも丁寧に答えていきます。
この記事を読めば、前期型・後期型それぞれの特徴をしっかり理解したうえで、自分にとってベストなレクサスESを選べるようになるはずです。
ぜひ最後までお付き合いください。
この記事でわかること
・レクサスES 前期と後期の見た目・デザインの違い
・モデルチェンジによる装備・機能の進化ポイント
・前期型・後期型で変わった乗り味と運転感覚
・中古購入時に注意したい前期・後期それぞれのポイント
・リセールバリューを踏まえた賢い選び方
レクサスES 前期と後期の違いとは?|デザイン・装備・走りを徹底比較

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レクサスESの前期型と後期型では、どれだけ違いがあるのか?これは購入を検討している多くの方が最初に抱く疑問だと思います。見た目の変化だけでなく、装備や走行性能、快適性まで細かくアップデートが施されているため、しっかり違いを把握して選ぶことが満足度の高いカーライフへの第一歩となります。
前期型(2018年登場時点)でもすでに完成度は高く、静粛性、乗り心地、上質な内装といった面では高い評価を受けていました。しかし、2021年に実施されたマイナーチェンジ(後期型)では、さらに細かな部分が磨き込まれ、乗る人の満足度を一段引き上げる仕上がりになっています。
たとえばエクステリアでは、フロントグリルやヘッドライトのデザインがリファインされ、よりシャープで現代的な印象に。インテリアでも、大きな話題となったタッチ式ディスプレイの採用をはじめ、操作性の改善や安全機能の進化が図られました。そして走行性能では、サスペンションのチューニング変更により、より自然で安心感のあるハンドリングへと進化しています。
私自身、前期型と後期型の両方に試乗した経験がありますが、乗り比べると確かに違いがあり、特に後期型の「操作したときのダイレクト感」や「細かい振動の収まり方」が良くなっていると実感しました。スペック表では伝わらない進化ポイントが、実際に運転してみると明確に感じ取れるのがレクサスの良さでもあります。
このパートでは、レクサスESの前期型と後期型を比較する際に気になる
「デザインの違い」
「装備や安全性能の進化」
「乗り味・運転感覚の変化」
などを、わかりやすく整理していきます。
それぞれのポイントを押さえながら、自分にとってベストな選択を見つけるための参考にしてみてください。
・エクステリア(外観)の違い|フロントマスク・ライト周りに注目
→ 顔つきの変化・スポーティさの進化を解説
・インテリア(内装)の違い|質感・ディスプレイ・操作性の進化
→ 内装の変化や新装備(タッチディスプレイ化など)を詳しく紹介
・安全装備・先進機能の違い|レクサスセーフティシステム+の進化ポイント
→ 自動ブレーキや運転支援機能の強化ポイントを比較
・走り・乗り心地の違い|サスペンションやハンドリングの進化
→ 運転感覚・快適性にどれだけ差があるかを体感ベースで解説
・前期型と後期型、価格差・お得度を比較|中古市場で狙うならどっち?
→ 価格と価値のバランス視点で整理
エクステリア(外観)の違い|フロントマスク・ライト周りに注目
レクサスESの前期型と後期型でまず目に見えてわかる違いが、「エクステリアデザイン」です。特にフロントフェイス周りの変化は印象が大きく、モデルチェンジによってどんな進化があったのかを知ることは、選ぶ際の大きな判断材料になります。
前期型(2018年〜2021年)は、レクサス独自の「スピンドルグリル」が大きく強調されたデザインが特徴でした。グリルパターンはシャープな横フィンタイプで、広がり感を持たせたスタイル。ヘッドライトも比較的細長い形状で、精悍な印象を持たせつつ、全体的にはエレガントさを感じさせるデザインにまとめられていました。
一方、後期型(2021年マイナーチェンジ以降)は、さらに洗練された印象に進化しています。最大の違いは、スピンドルグリルの内部デザイン。これまでの横フィンから、メッシュパターンを組み合わせた新しい立体構造に変更され、よりスポーティかつダイナミックな表情に生まれ変わりました。グリルフレームのメッキの使い方も微妙に変わり、重厚感よりもシャープさを強調する演出が加えられています。
ヘッドライトも後期型では内部デザインが刷新され、**一層鋭いシグネチャーランプ(デイタイムランニングライト)**が採用されています。LEDの光り方がよりクリアになり、夜間の存在感もアップ。細部に至るまでモダンな印象を与える工夫がなされているため、前期型と比べると「今っぽさ」が強く感じられるでしょう。
また、ホイールデザインにも違いがあります。前期型は比較的シンプルなスポークデザインが主流でしたが、後期型ではより立体感のある凝ったデザインのアルミホイールが採用され、スポーティさや上質感をさらに強調しています。小さな違いに見えて、実車を見ると印象はかなり変わるポイントです。
私自身、ディーラーで前期型・後期型を並べて見比べたとき、写真ではわかりにくかったシャープさの違いに驚きました。特に夜間、街灯の下で見るとヘッドライト周りの演出効果が全く異なり、「新しい車に乗っている満足感」は後期型の方が圧倒的に高いと感じたものです。
エクステリアの違いは、単なる見た目以上に「乗るたびの満足感」「所有欲」に直結します。特に最新デザインを重視する方にとっては、後期型の進化は無視できないポイントになるでしょう。
インテリア(内装)の違い|質感・ディスプレイ・操作性の進化
レクサスESはもともと内装の質感に定評のあるモデルですが、前期型と後期型ではその完成度がさらに一段高められています。外観の変化ほど目立たないかもしれませんが、日常的に触れる内装の進化こそ、所有してからの満足感を大きく左右するポイントです。
まず、最も大きな違いはディスプレイの進化です。前期型ではナビ画面が奥まった位置に設置され、操作はリモートタッチパッド(タッチパッド式コントローラー)を使うスタイルでした。正直なところ、操作に慣れが必要で、走行中の直感的な操作性にはやや難があるという声も少なくありませんでした。
これに対し後期型では、ディスプレイ自体を手前に移動し、タッチ操作対応ディスプレイへと大きく改良されました。これにより、画面に直接タッチして素早く操作できるため、リモートタッチパッドを使う必要がなくなり、圧倒的に直感的な使い勝手に向上しています。さらに、画面サイズも拡大され、視認性も良好になっています。
内装の素材感にも微妙な進化があります。前期型でも十分上質でしたが、後期型ではさらにソフトパッドやステッチの仕上げ、木目調パネルの質感がブラッシュアップされ、より高級感のある空間に仕上げられました。座った瞬間に感じる「包まれ感」が増しており、特に高級セダンらしい落ち着きと洗練をより強く感じられます。
また、後期型では一部グレードにおいて、新デザインのステアリングホイールやシフトノブが採用され、触れたときの手触りや操作感も細かく進化しています。これらの変更はスペック表では分かりづらいですが、実際に手にしたときの満足度にはしっかりと反映される部分です。
収納スペースや小物入れの設計も、後期型ではわずかに改善されており、使い勝手も向上しています。細かな配慮が積み重なっているため、長く乗れば乗るほど、後期型の恩恵を感じやすい設計になっています。
私自身、前期型と後期型を乗り比べたとき、タッチディスプレイの使いやすさに感動しました。カーナビの操作やオーディオ設定など、操作ミスが減り、ドライブ中のストレスが大幅に軽減されたのを覚えています。普段何気なく使う装備だからこそ、この違いは非常に大きいと実感しました。
内装にこだわる方にとって、前期型と後期型の違いは決して小さなものではありません。特に使い勝手や快適性を重視するなら、後期型の進化は大きな魅力になるでしょう。
安全装備・先進機能の違い|レクサスセーフティシステム+の進化ポイント
レクサスESは、もともと高い安全性能を誇るモデルですが、前期型と後期型ではその先進機能にも確かな違いがあります。特にレクサス独自の運転支援パッケージ「Lexus Safety System+」の進化は、日常の安心感やロングドライブ時の疲労軽減に直結するポイントです。
前期型に搭載されていた「Lexus Safety System+」は、プリクラッシュセーフティ(衝突回避支援)、レーダークルーズコントロール(全車速追従機能付き)、レーントレーシングアシスト(車線維持支援)などを装備しており、すでに高い完成度を誇っていました。日常使いでは十分すぎるレベルの安全性能を備えていたと言えるでしょう。
しかし、後期型ではこのシステムがさらにアップグレードされています。特に大きな違いは、交差点右折時の対向直進車検知機能や歩行者・自転車運転者検知機能の精度向上といった、より現実的な危険予測に対応した点です。都市部での交差点通過時など、事故リスクの高いシチュエーションでもドライバーを強力にサポートする仕様になっています。
また、後期型ではレーダークルーズコントロールにおいても、カーブ手前で自動的に減速してくれる機能が追加され、より自然な速度制御が可能になりました。これにより、高速道路でのロングドライブ時のストレスが大幅に軽減され、ドライバーの疲労軽減に直結するメリットを体感できるようになっています。
さらに、ドライバーモニター機能も後期型では改良され、ドライバーの視線や顔向きを検知し、異常があれば警告する精度が高められています。これにより、万一の体調不良時にも早期に危険を察知してくれる設計になっています。
私自身、高速道路で後期型ESのレーダークルーズを使った際、カーブの手前で自然に減速してくれる安心感に感動しました。単純な速度維持だけでなく、ドライバーの負担を限りなく減らす方向に進化しているのを実感できる瞬間でした。
このように、安全装備・先進機能においても前期型と後期型では明確な差があり、特に日常使いの安心感や家族を乗せたときの信頼感を重視するなら、後期型の進化ポイントは見逃せない要素と言えるでしょう。
走り・乗り心地の違い|サスペンションやハンドリングの進化
レクサスESの魅力といえば、静かで上質な乗り心地と、リラックスして運転できる滑らかな走行フィールです。前期型でも十分に完成されていましたが、後期型ではさらにサスペンションチューニングとハンドリング性能が見直され、体感できるレベルで進化を遂げています。
まず、後期型の最大の変更点は、サスペンションの構造とセッティングの見直しです。特に注目すべきは、リアサスペンションのロアアームの剛性が向上し、よりスムーズかつ自然な減衰力制御ができるようになった点です。これにより、走行中の細かい振動がしっかり吸収され、路面の荒れを上手にいなす乗り味に仕上がっています。
また、AVS(アダプティブ・バリアブル・サスペンション)が装備されているグレードでは、減衰力制御の細かさがさらに向上しており、路面状況に応じてリアルタイムで最適な乗り心地と安定性を両立できるようになりました。高速道路を長時間走っても車体の揺れが少なく、同乗者にも優しい快適なドライブが楽しめます。
ハンドリングについても、後期型では明らかに進化しています。前期型では、どちらかというと「優雅なクルージング志向」が強かった印象ですが、後期型ではドライバーの操作に対する車の応答がよりリニアになっています。ステアリング操作に対して自然に車が曲がってくれる感覚が強まり、街中の交差点やカーブでも軽快に走れる印象が強くなりました。
私が試乗した際、特に感動したのは、高速道路でのレーンチェンジ時の安定感でした。前期型ではほんのわずかに「フワッ」とする瞬間があったのに対し、後期型ではタイヤがしっかり路面を捉えながらスムーズに移動できる感覚があり、運転への安心感が明らかに向上していました。
また、ロードノイズの遮断性も微妙に向上しており、室内の静けさもより深まっています。これは細かい部分ですが、長時間ドライブをする人にとってはかなり大きな恩恵です。
走りや乗り心地は、数値には表れにくい進化ポイントですが、乗れば確実に違いを体感できます。レクサスESの本質的な魅力である「上質な移動空間」をさらに磨き上げたのが、後期型の最大の特徴と言えるでしょう。
前期型と後期型、価格差・お得度を比較|中古市場で狙うならどっち?
レクサスESを中古で購入しようと考えたとき、前期型と後期型ではどのくらい価格差があり、どちらがお得なのか気になる方も多いでしょう。見た目や装備の違いだけでなく、価格と価値のバランスを考えることも重要なポイントになります。
まずは、現在の中古市場での平均相場をまとめてみましょう。(2025年4月時点データ参考)
レクサスES 中古車相場比較表
モデル | 年式 | 走行距離目安 | 中古車価格帯(概算) |
---|---|---|---|
前期型(2018〜2020年) | 2018〜2020年 | 2万〜5万km | 約320万〜420万円 |
後期型(2021年〜) | 2021年〜 | 1万〜4万km | 約430万〜580万円 |
※グレードや装備によって個体差あり
表を見るとわかる通り、前期型と後期型の間には100万円前後の価格差があるケースが一般的です。特に上位グレード(F SPORT、version L)になるとその差はさらに開きやすくなります。
ここで注目すべきは、単純な価格差だけでなく、「支払った価格に対して得られる満足度」が違ってくる点です。
前期型は、300万円台前半から購入できる個体も多く、レクサスならではの静粛性・快適性を比較的手頃な価格で手に入れられるのが魅力です。特に予算を抑えたい人にとっては、非常に現実的な選択肢と言えるでしょう。
一方で、後期型は高めの価格設定になりますが、
- 最新のタッチディスプレイ搭載
- 進化した安全支援機能
- 乗り心地・走行安定性の向上
といったアップデートが施されているため、価格以上に満足度が高いと感じる人も多いはずです。
さらにリセールバリューという観点でも、後期型の方が有利です。中古車市場では新しい年式の車ほど人気があり、数年後に売却する際にも高値が付きやすい傾向があります。そのため、初期投資は大きくても長期目線で見ればコスパが良くなる可能性もあります。
私自身が購入検討していた際も、予算だけ見れば前期型が魅力的に映ったのですが、試乗して装備や乗り味の差を体感した結果、やはり後期型に魅力を感じた経験があります。「せっかくレクサスに乗るなら、新しい方を選びたい」という心理も働きやすいと感じました。
価格だけで決めるのではなく、装備や満足感、そして将来のリセールまでトータルで比較する視点を持つことが、後悔しない選び方につながるでしょう。
レクサスES 前期・後期どちらを選ぶべき?|ニーズ別おすすめガイド

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ここまで、レクサスESの前期型と後期型の違いを細かく比較してきました。エクステリアのデザイン、安全装備、走りの質感、そして価格──それぞれに明確な違いがあることがわかり、どちらにも魅力があると感じた方も多いのではないでしょうか。しかし、実際に「どちらを選ぶべきか」となると、最終的には自分の使い方や重視するポイントによって答えが変わってきます。
結論から言えば、
コストを重視しながら上質なミドルクラスセダンを手に入れたい人には前期型、
最新装備と乗り味の完成度を重視して、より長く満足したい人には後期型が向いている、というのが大まかな方向性です。
とはいえ、予算だけで即決するのはおすすめできません。例えば、「長距離ドライブが多い」「最新の安全装備を求める」「家族を乗せることが多い」といった条件があるなら、多少高くても後期型を選んだほうが満足度が高いケースも十分に考えられます。一方で、「主に街乗り中心」「年式にあまりこだわらない」「コストを最重視したい」というなら、前期型でも十分に満足できるはずです。
私自身、車選びで「どちらが得か」ばかりを考えた結果、最初の選択に迷いが生まれ、結局後悔してしまった経験があります。そのとき強く感じたのは、「価格だけでなく、自分のライフスタイルにフィットするかどうか」が一番大切だということでした。
この後半パートでは、
- コスパ重視なら前期型?
- 満足度重視なら後期型?
- 運転のしやすさではどちらが有利?
- リセールや将来価値を考えるなら?
といった切り口で、それぞれのニーズに合わせたおすすめの選び方をわかりやすく整理していきます。
この記事を読みながら、自分にとってベストな一台を見極めるヒントを掴んでください。
・コスパ重視なら前期型?価格メリットと注意点
→ あえて前期型を選ぶメリット・デメリット
・満足度重視なら後期型?進化ポイントを再チェック
→ 予算が許せば後期型を選ぶべき理由を整理
・運転しやすさで選ぶならどっち?サイズ感・視界・取り回し比較
→ 「運転しにくい」という口コミも踏まえ、前後期を比較
・リセール率・資産価値を踏まえた選び方
→ 手放すときの有利・不利をリアルに整理
・結局、どちらが自分に合う?ライフスタイル別の選び方
→ 年齢・家族構成・使い方別にざっくりマッチング提案
コスパ重視なら前期型?価格メリットと注意点
コストパフォーマンスを重視してレクサスESを選びたいなら、前期型は非常に魅力的な選択肢になります。中古市場では300万円台から手が届く個体も多く、レクサスならではの高級感や静粛性、快適な乗り心地を、比較的手頃な価格で手に入れることができるためです。
前期型は2018年から2020年頃まで販売されていたモデルですが、基本的な完成度は非常に高く、特に静かな室内空間としっとりとした乗り心地は今でも十分なレベルにあります。エクステリアデザインも、後期型に比べると少し落ち着いた印象ではありますが、シャープでバランスの取れたスタイリングは今でも古さを感じさせません。
また、内装の質感についても、上級グレードであれば本革シートや木目調パネルなどがしっかり採用されており、価格に対して得られる満足度は非常に高いと言えます。装備面でも、プリクラッシュセーフティやレーダークルーズコントロールなど、基本的な安全機能はしっかり備わっているため、「安いから不安」という心配は少ないでしょう。
ただし、注意点もあります。最大の違いは、後期型で導入されたタッチディスプレイが前期型では未対応な点です。前期型ではリモートタッチパッドによるナビ操作が基本となっており、慣れるまではやや使いづらいと感じる場合もあります。また、細かな部分では安全機能の精度や、サスペンションセッティングの完成度にも差があるため、走行中の細かい快適性に関しては後期型に一歩譲る部分もあるのが実情です。
さらに、前期型は販売開始からすでに5年以上が経過しているため、購入時には走行距離や整備履歴をよく確認することが大切です。タイヤやバッテリー、ブレーキパッドといった消耗品の状態によっては、納車後すぐに追加費用が発生するケースも考えられるため、総コストを把握したうえで検討する必要があります。
私自身も中古車選びの際、価格に惹かれて前期型を検討した経験がありますが、最終的には「ナビ操作のしやすさ」「乗り心地の細かい違い」を重視して後期型を選びました。ただ、街乗り中心で使用するなら、前期型でも十分満足できると感じたのも事実です。
コストを最優先しながら、上質なセダンライフを楽しみたい方にとって、前期型レクサスESは非常に現実的な、魅力ある選択肢となるでしょう。
満足度重視なら後期型?進化ポイントを再チェック
価格だけでなく、購入後の満足度を最優先したいなら、レクサスESは後期型を選ぶべきでしょう。マイナーチェンジによって加えられた数々のアップデートは、スペック表以上に日常の使い心地に直結しており、オーナー体験を確実に底上げしています。
まず、日常的に最も恩恵を感じるのがタッチ式ディスプレイの採用です。前期型のリモートタッチパッド操作は、慣れないと走行中にストレスを感じる場面もありました。しかし後期型では、画面を直接タッチして操作できるため、視線移動が少なく、直感的に使えるのが大きな進化ポイントです。ナビ設定やオーディオ操作もスムーズになり、毎日のドライブが格段に快適になります。
安全面でも後期型は明確に進化しています。交差点での対向車検知機能や、カーブ前減速支援付きレーダークルーズコントロールなど、現実的な運転シーンに即した支援機能が強化されています。長距離ドライブや市街地走行でも、事故リスクを減らすための安心材料が増えたことは大きなメリットです。
乗り心地や走行安定性についても、後期型はさらに磨きがかかっています。リアサスペンションの剛性アップによるしなやかな動き、高速域での直進安定性向上、ステアリング操作時の応答性向上──これらはカタログスペックだけでは伝わりづらいものの、実際に運転してみると乗っているだけで自然に安心できる感覚に直結します。
デザイン面でも、後期型はフロントグリルやヘッドライトデザインがリファインされており、よりモダンでシャープな印象に進化しました。夜間にライトが点灯したときの存在感や、街中での見栄えも一段と洗練されています。クルマ好きなら、この“新しさ”を所有する満足感は無視できないポイントでしょう。
私自身、前期型・後期型を乗り比べたとき、最初は「見た目が少し変わったくらいかな」と思っていました。しかし細かく走らせてみると、乗り心地のしなやかさや運転中の快適さ、装備の使いやすさに明確な違いを感じ、「これなら後期型を選びたい」と自然に思えました。
価格は高めになりますが、満足度を重視するなら後期型は十分にその価値があると言えるでしょう。最新の進化を体感できる一台として、選んで後悔しないモデルに仕上がっています。
運転しやすさで選ぶならどっち?サイズ感・視界・取り回し比較
ミドルサイズセダンとしてのレクサスESは、大きすぎず小さすぎず、絶妙なサイズ感が魅力ですが、前期型と後期型で運転のしやすさに違いはあるのでしょうか?ここでは、サイズ感・視界・取り回し性能という視点から比較してみます。
まず、外寸に関しては、前期型と後期型で大きな違いはありません。全長4,975mm、全幅1,865mm、全高1,445mm(標準グレードの場合)と、どちらも同じボディサイズを維持しています。そのため、物理的な運転しやすさ=取り回し性能は基本的に同じと考えて問題ありません。
しかし、実際に運転してみると、後期型では取り回しや運転時の安心感がわずかに向上しています。これは、主にサスペンションの改良や、ハンドリング応答性の向上によるものです。後期型では**ステアリング操作に対して車体の動きがよりリニア(自然)**になっており、狭い道での切り返しや交差点での右左折時に「車が自分の意図通りに動く感覚」が強くなっています。
視界に関しては、もともとレクサスESはセダンとしては良好な方ですが、後期型では若干ながらフロントピラー周りの視界が改善されていると言われています。数値的な違いは小さいものの、運転席から見たときの死角が少し減り、交差点での安全確認がしやすくなった印象を受けます。
取り回しのサポート装備も重要です。前期型・後期型ともにパーキングサポートブレーキやパノラミックビューモニターがオプション設定されていましたが、後期型ではこれらの装備の性能や動作精度が向上し、狭い駐車場や縦列駐車でもよりスムーズに操作できるようになっています。
また、後期型では一部グレードに標準装備されるようになったデジタルインナーミラーも、後方視界を大きく改善するアイテムです。荷物を積んだり後席に人が乗ったときでも、後ろがクリアに見える安心感は、実際に使うと手放せなくなる便利な機能です。
私自身、前期型と後期型を運転した際、特に違いを感じたのは低速域での取り回しでした。狭い路地での切り返しや、バック駐車のしやすさにおいて、後期型のほうが「スッと動く」感覚があり、運転に対するストレスが減った印象がありました。
まとめると、基本的な運転のしやすさは同等ながら、より快適で安心して運転できるのは後期型。都市部での取り回しや駐車時の不安を減らしたい人には、後期型の細かな進化がしっかり効いてくるはずです。
リセール率・資産価値を踏まえた選び方
車を購入するとき、意外と見落とされがちなのが「将来のリセールバリュー(売却時の資産価値)」です。レクサスESのような高級セダンであっても、手放すときにどれだけ価値が残るかは、モデル選びにおいて重要な判断材料になります。ここでは、前期型と後期型、それぞれのリセール率について整理してみましょう。
まず前提として、レクサスブランド全体は国産車の中でもリセールが非常に強い部類に入ります。特にSUV系(RX、NXなど)は圧倒的な強さを誇りますが、ESもセダンとしては安定したリセール力を持っています。しかし、セダン市場全体の需要がSUVに比べてやや弱い影響もあり、SUVほど爆発的に高リセールというわけではありません。
現状(2025年時点)では、
- 前期型(2018~2020年式)のリセール率は、新車価格に対して約50~55%前後
- 後期型(2021年式以降)のリセール率は、新車価格に対して約65~70%前後
といったイメージです。
つまり、後期型の方が10~15%程度リセールが高い傾向にあり、数年後に売却する場合、より高い下取り価格が期待できるということになります。
このリセール差が生まれる理由は、
- 後期型はデザイン・装備ともに新しく、人気が維持されやすい
- タッチディスプレイや最新の安全装備など、現代的なニーズに合っている
- 年式が新しいほど中古市場での競争力が高い
といった要素が大きく影響しています。
逆に前期型は、価格が手頃なぶん中古車市場では**「安く買いたい層」向けに需要がある**ため、相場が安定しやすいというメリットもあります。すでに価格がこなれているため、短期間での大幅な価値下落リスクは比較的少ないとも言えます。
私自身、車選びをするときは「何年乗るか」「次に売るときの価値」も常に意識しています。仮に3~5年以内に乗り換えを検討するなら、後期型の方が結果的にトータルコストが安く抑えられる可能性が高いと考えています。一方で、7年以上長く乗るつもりであれば、前期型でも十分満足できるでしょう。
結局、どちらが自分に合う?ライフスタイル別の選び方
ここまでレクサスESの前期型と後期型についてさまざまな観点から比較してきましたが、最終的にどちらを選ぶべきかは、やはり自分自身のライフスタイルや優先したいポイントによって決まります。ここでは具体的な使い方別に、どちらがよりフィットするかを整理してみましょう。
まず、コストを最優先に考える人や、なるべく出費を抑えつつ高級セダンに乗りたい人には前期型が向いています。中古市場ではかなり手頃な価格帯で流通しており、走行距離や状態をしっかり見極めれば、まだまだ快適に長く乗ることができるでしょう。多少装備が古くても気にならない人や、短距離移動が中心で最新安全装備をそこまで求めない人にとっては、十分満足できる選択肢です。
一方、運転中の快適さや利便性、安全性能にこだわりたい人には後期型を強くおすすめします。最新のタッチディスプレイ、進化したレクサスセーフティシステム+、洗練された乗り味──これらは実際に乗るたびに違いを実感できるポイントです。特に家族を乗せる機会が多い人、長距離ドライブをする人には、後期型の方が毎日の安心感と満足感が圧倒的に高いといえます。
また、数年後に乗り換えを予定している人や、リセールバリューを重視する人も後期型が適しています。中古市場では後期型の方が人気があり、資産価値を保ちやすいため、次に乗り換えるときの負担を軽減できる可能性が高いです。
さらに、デザインに敏感な人も後期型を選んだ方が満足度が高いかもしれません。新しいフロントフェイスやクリアなヘッドライトデザインは、街中でも一目で「新しいモデルだ」とわかるポイントであり、所有する喜びをより強く感じられるでしょう。
私自身、車選びでは「価格」だけでなく、「日々どれだけ気持ちよく乗れるか」を重視しています。その視点で考えると、レクサスESの後期型には価格以上の満足感が詰まっていると強く感じました。もちろん、予算とのバランスはありますが、「乗るたびに嬉しくなる車」に投資するのは、日常の幸福度にも大きく影響してくると思います。
最終的には、自分が何を優先したいかを整理したうえで、後悔のない選択をしていただければと思います。
まとめ:レクサスES 前期・後期の違いを知り、自分に合った一台を選ぼう
レクサスESの前期型と後期型を比較してきましたが、どちらにもそれぞれの魅力と特徴があり、どちらが優れているかは一概には言えません。大切なのは、自分自身のライフスタイルや優先したいポイントを明確にすることです。
価格重視で、上質なセダンを手頃に楽しみたいなら前期型。最新装備や進化した走りを求め、長く高い満足感を得たいなら後期型。それぞれの強みを理解したうえで、自分にぴったり合った一台を選ぶことで、日常のドライブがより豊かで楽しいものになるはずです。
今回の記事を参考に、ぜひ実際に試乗してフィーリングを確かめながら、あなたにとって最高のレクサスESを見つけてください。