レクサスESは本当に生産終了?理由と今後の影響、中古の狙い目も徹底解説

レクサスESは本当に生産終了?理由と今後の影響、中古の狙い目も徹底解説

ラグジュアリードリーム画像引用

レクサスESは本当に生産終了するのか?」という疑問を抱いた方は、おそらくレクサスESに関心があるか、すでに所有している方かもしれません。2024年後半あたりから、国内外の一部メディアで「ESが販売終了になるのでは」という情報が流れ始め、検索数も一気に増加しました。特に「レクサスES 生産終了」や「レクサスES 中古」「レクサスES 後継モデル」などの関連ワードが急上昇しており、多くの人が今後の動向に注目していることが分かります。

結論からお伝えすると、レクサスESは一部地域で生産・販売終了が予定されており、日本国内でもその動きが影響を受ける可能性は高いと考えられます。現時点でトヨタ(レクサス)公式からは正式な発表は出ていませんが、北米市場では2025年モデルを最後にESのラインナップが終了するとの報道が出ており、これは国内にも波及する可能性がある重要な情報です。

私自身も、これまで何度もレクサスを検討・所有してきた経験がありますが、ESに関しては「価格帯に対しての内装・快適性・静粛性」が非常に高く、いわば“お得な高級車”というポジションだったと思います。だからこそ、このモデルがなくなるというニュースには、少なからず驚きと残念な気持ちを抱かざるを得ませんでした。

一方で、生産終了によって中古車市場では「駆け込み需要」や「プレミア価格の上昇」が発生することも考えられます。こうした動きは過去にGSやISの終了時にも見られた傾向で、ESでも同様のことが起こる可能性が高いでしょう。これから購入を検討する人にとっては、今が“狙い目”とも言える一方で、情報の見極めが非常に大切なタイミングでもあります。

この記事では、「レクサスES 生産終了」の噂の真偽、なぜそのような判断に至ったのか、今後のレクサスのラインナップにどのような影響が出るのかを、わかりやすく解説します。そして、これから購入を検討している方のために、中古市場の現状や今後の相場動向、狙い目のグレードなども詳しくご紹介します。

この記事でわかること
・レクサスESは本当に生産終了するのか?北米での動きと日本への影響
・生産終了の背景にある理由とは?BEVシフトとセダン離れの現実
・フルモデルチェンジの噂と、生産終了との矛盾点をどう捉えるべきか
・トヨタで言うと「カムリ」との違いから見える戦略の変化
・実際のオーナー視点から見たESの魅力と、将来の不安要素
・生産終了による中古価格の変化と、今後の値動き予測
・中古で狙うならどの年式・グレードが“買い”なのか
・レクサスESの「欠点」といえるポイントを事前に理解しておく重要性
・後継モデルや次世代EVセダンの登場可能性はあるのか?
・今買うべきか、待つべきか。筆者自身の判断とアドバイス

目次

レクサスESは本当に生産終了するのか?その背景と理由を解説

レクサスESは本当に生産終了するのか?その背景と理由を解説

ラグジュアリードリーム画像引用

「レクサスESが生産終了になるらしい」──そんな噂を耳にした方の中には、「本当なの?」と驚いた方も多いのではないでしょうか。実際、2024年の後半から「レクサスES 生産終了」という検索キーワードの数は急増しており、特に車に詳しい層だけでなく、これから購入を検討していた一般層の間でも注目が集まっていることが分かります。

このような動きの背景には、北米市場での2025年モデルをもってESの販売を終了するという報道があります。たとえば、米国レクサス公式ディーラーの一部では「今期モデルで販売終了予定」といった説明が始まっており、これは決して噂レベルの話ではなくなってきています。現時点(2025年4月)で日本国内のレクサス公式サイトやトヨタ広報から正式な発表はありませんが、これまでの事例を見ても、北米での販売動向は日本市場にも強く影響する傾向があります。

さらに近年では、レクサス全体がBEV(電気自動車)やSUVラインナップへのシフトを進めており、セダン市場の縮小もあいまって、ESの存在意義が徐々に薄れていたのも事実です。私自身、何度かESの試乗や所有をしてきましたが、価格帯の割に内装の質感や走行時の静粛性が高く、非常にコストパフォーマンスの良い一台という印象を持っていました。だからこそ「この車がなくなる」というのは、寂しさと同時に“時代の変化”を強く感じさせられる出来事でもあります。

ここから先では、レクサスES生産終了の理由や背景、今後のトヨタおよびレクサスの動向について詳しく解説していきます。続く各セクションでは、公式情報や販売実績、過去の動きなども交えながら、「なぜESが終わろうとしているのか」をじっくり掘り下げていきます。

北米での生産終了報道の真偽と日本市場への影響
→信頼できる情報をもとに、日本でも同様の流れが来る可能性について触れる
生産終了の理由は?BEVシフトとセダン需要の減少
→EV化とSUV人気の高まり、販売実績の変化が背景にあることを分析
フルモデルチェンジの噂はどうなった?現状との矛盾点
→以前のMC情報と照らし合わせて、生産終了との矛盾を整理
トヨタ車で言うと「カムリ」の兄弟車。なぜESだけが終了?
→プラットフォームやポジションの近いカムリとの比較
オーナー視点で見たレクサスESの魅力と今後の不安
→ユーザーとしての実体験を交え、終了の残念さと今後のサポートへの懸念

北米での生産終了報道の真偽と日本市場への影響

2024年後半、北米の自動車専門メディアやレクサスディーラー関係者の発信をきっかけに、「レクサスESが北米市場で生産終了する」というニュースがじわじわと拡散されました。特に米メディア『Automotive News』や『MotorTrend』では、2025年モデルをもってレクサスESの販売が終了する見通しであることが報じられ、これが「生産終了」の根拠として多く引用されるようになりました。

実際、レクサスの北米ディーラーではすでに「ESの次期モデルの案内はない」「今期限りで終了する可能性が高い」といった案内が始まっており、これは“ほぼ公式”と言っていいレベルの信ぴょう性を持っています。ただし、トヨタおよびレクサス本体の公式リリースは現時点(2025年4月)ではまだ出されておらず、「明言は避けている」という姿勢が感じられます。

こうした流れを受けて、日本国内でも「ESは日本でも終了するのか?」という疑問が当然出てきます。ここで注目したいのが、過去のレクサスGSやISが辿った道です。これらのモデルも、まずは北米市場で販売を終え、その数年後に日本市場からも静かに姿を消していきました。つまり、**北米での販売終了=日本での将来的な終了を示唆する“前触れ”**である可能性が高いのです。

また、北米ではESの主力グレードが「ES 350」というガソリンモデルですが、日本国内では「ES 300h」というハイブリッドモデルが中心です。これが「まだ日本では需要があるのでは?」という反論材料として使われることもあります。確かに国内では、ビジネス用途や運転手付きの社用車としてのESの需要は一定数あり、そう簡単に手放すとは思えません。

しかし、レクサスは今後2035年までにグローバルでの電動車100%化(EV中心)を目指す方針を打ち出しており、その中で「セダンの次期モデル開発をどこまで維持するか」は非常に不透明です。たとえば新型カムリがハイブリッド専用車として刷新される中、ESのようなポジションの車がどうなるかは再検討されていると考えるのが自然です。

私自身、ESのあの静かで上質な走りを何度も体感してきた人間として、このモデルの魅力が一過性のものではなく、むしろ「長く続いて欲しい」と願う存在だっただけに、今回の北米での終了報道には複雑な気持ちを抱きました。しかし冷静に考えると、これは時代の転換点であり、レクサスブランド全体が大きく生まれ変わる過程の一部とも言えるのかもしれません。

つまり現段階では、「日本でのES販売がすぐに終わる」とまでは断定できませんが、**北米市場の終了は“数年後の日本にも影響を及ぼす可能性が極めて高い”**というのが現実的な見方です。購入を検討している人は、「今後の動向を追いながら判断する」ことが重要になってくるでしょう。

生産終了の理由は?BEVシフトとセダン需要の減少

レクサスESが生産終了の方向に向かっている理由を突き詰めていくと、大きく2つの要因が浮かび上がります。
ひとつは、世界的なBEV(Battery Electric Vehicle=電気自動車)シフトの流れ。もうひとつは、グローバルでのセダン需要の縮小という構造的な変化です。

まず、BEVシフトについてですが、トヨタとレクサスはすでに「2035年までにすべての新車販売を電動車に切り替える」方針を公式に掲げています。レクサスにおいては、2030年にはすでに北米・欧州・中国の主要市場で**EV比率100%**を目指すというアグレッシブな計画も発表されています(※出典:トヨタ公式プレスリリース2021年12月EV戦略説明会)。

この流れの中で、従来のハイブリッドセダンであるESは、プラットフォームの更新や新型パワートレインの開発において“優先順位が低い”モデルになりつつあったと考えられます。EV化には大規模な再設計とコストが必要であり、その投資をSUVや新型BEVセダンに集中させるというのは、企業としては自然な判断でしょう。

もうひとつの理由は、セダンというボディタイプそのものの人気低下です。特に北米では「セダン=古い」「SUVの方が実用的で格好良い」という認識が広まり、かつて主力だったセダンが年々売れなくなってきました。実際、ESの北米販売台数は2021年の46,700台から、2023年には約38,000台程度まで減少しています(※Lexus USA販売実績より)。これはレクサスブランド全体の中でも明らかにシェアが落ちてきている証拠です。

さらに、この「セダン離れ」は日本市場でも徐々に進行しています。以前ならクラウン、カムリ、GS、ISなど、選択肢の多かったセダン系モデルも、近年では次々と廃止やクロスオーバー化が進められています。クラウンに至っては、もはや「セダン」というより「SUV寄りの4ドアクーペ」へと変貌しました。

私自身、SUV全盛の今でも「静かで低重心、上質な乗り味のセダンこそレクサスらしさ」と感じている派です。しかし現実問題として、売れない車を存続させるのはメーカーにとって負担であり、レクサスがESというモデルの役割を終える判断を下すのも理解できる話です。

また、BEV戦略の中では、新たなFRセダンや次世代EVセダンの開発も進められていると言われており、ESの代わりにまったく新しいコンセプトのセダンが登場する可能性もあります。つまり、「ESを終了させて終わり」ではなく、レクサスにとっての新しい一手が控えていると考えると、少し前向きな気持ちにもなれます。

このように、ESが生産終了の方向に進んでいる理由は、決して「人気がなくなった」だけではありません。むしろ、**時代のニーズの変化や企業戦略の進化による“やむを得ない転換”**なのです。そしてその裏には、レクサスブランドとしての新しいビジョンがあることを、私たちユーザーも理解する必要があると感じます。

フルモデルチェンジの噂はどうなった?現状との矛盾点

「次のレクサスESはいつフルモデルチェンジするの?」——そんな声が聞かれたのは、つい数年前のことでした。現行の7代目ES(AXZH10系)は2018年に登場し、すでに6年が経過。一般的にモデルサイクルが5〜6年とされる中で、「そろそろ新型が来るのでは」と期待する声が上がっていたのは自然な流れです。

実際、2022年〜2023年頃には、次期ESの開発が進行しているという海外メディアの報道も散見され、「新型はEV専用プラットフォームを使う可能性がある」「デザインが一新される」といった“噂レベル”の情報が飛び交っていました。しかし、その後具体的なスクープ写真やプロトタイプ情報は一切出てこず、気づけば情報が完全に途絶えた状態となっています。

こうした沈黙の中で2024年末に突如浮上したのが、「ESの生産終了」という話題です。これは多くのユーザーにとって、「あれ?フルモデルチェンジの予定だったんじゃないの?」という矛盾を感じさせるものでした。モデルチェンジを控えた車が、いきなりラインナップから消える——これは通常の車種ではあまり見られない流れです。

この矛盾の背景を読み解くには、**「計画変更が起きた可能性」**を考える必要があります。自動車開発は数年単位で進行しており、直前で中止されることはまれですが、レクサスのように戦略的転換を進めるブランドでは「電動化の加速」や「セダン需要の低迷」を受けて、フルモデルチェンジの開発が中断または見直しされた可能性が十分にあります。

私が感じているのは、「フルモデルチェンジを断念した」というよりは、「フルモデルチェンジを“別のコンセプト車”に切り替えたのではないか」という視点です。つまり、従来のESとして出すのではなく、新しい車名・新しいカテゴリで登場させる構想が進んでいるのかもしれません。

過去にもトヨタは、クラウンをフルモデルチェンジではなく4つのバリエーションに再定義し、SUV系をメインにラインナップ展開するという大胆な策を打ち出しました。今回のESにも、同じような「従来の価値を再定義する」戦略が当てはまっていると見れば、フルモデルチェンジの噂が消えたのも納得がいきます。

また、北米や中国などの大市場で売れ筋のSUV・BEVへ注力する以上、セダンに割ける開発リソースが少なくなったのも事実でしょう。限られた予算と人材で優先されるのは、当然ながら売上と将来性が見込めるモデルです。こうした判断が、ESのフルモデルチェンジ構想を「立ち消え」にさせた背景にあると考えられます。

ユーザーとしては、次の一手に期待を抱きたくなるところですが、現実には「モデル継続よりもブランド全体の進化を優先する」選択がなされたと見るべきでしょう。個人的には、新しい電動セダンが“ESの精神”を受け継いでくれるなら、その登場を前向きに待ちたいと思います。

トヨタ車で言うと「カムリ」の兄弟車。なぜESだけが終了?

レクサスESについて調べていると、必ずといっていいほど出てくるのが「トヨタで言うとカムリの兄弟車」という表現です。これは正確な理解で、実際にESはトヨタの「GA-Kプラットフォーム」をベースに作られており、兄弟車にあたるカムリとはシャシー構造や一部メカニズムを共有しています。

つまり、「カムリは生き残っていて、ESは終了する」という動きに疑問を感じるのは自然なことです。しかし、ここにはブランドの役割とマーケット戦略の違いという、明確な理由が存在します。

まず、トヨタ・カムリはグローバルにおいて“最大公約数的なセダン”というポジションにあります。実用性が高く、法人・個人どちらからも支持を得られるよう設計されており、価格帯もレクサスより抑えめ。さらに2024年には新型カムリがフルモデルチェンジされ、ハイブリッド専用車として再登場したばかりです。つまりトヨタ側では、「セダン枠としてのカムリはまだ市場価値がある」と判断されたのです。

一方、レクサスESは**「カムリをより上質に、よりプレミアムに仕立てた上級車」**という立ち位置でした。内装素材や静粛性、乗り心地は格段に向上しており、価格も600万円前後からと、それなりに高額です。その分、ターゲット層がやや狭くなり、販売台数も限定的。しかもこのクラスの顧客層は、今やSUV(特にNXやRX)にシフトしており、「セダンにこだわる層」が激減しているという実情があります。

つまり、同じプラットフォームを使っていても、市場での役割と期待値が違うため、採算や戦略上の判断も分かれるわけです。

さらに、カムリは一部地域ではタクシーやライドシェア向けにも人気があり、「業務用需要」がしっかり存在しています。一方、レクサスESはそうした用途には使われにくく、**主に個人ユーザーによる“嗜好性の高い選択”**に依存しています。その違いが、「生き残るカムリ」と「終わるES」の分かれ目になったと見られます。

私自身、以前にESとカムリを試乗で比較したことがありますが、確かにESの方が明らかに上質で静か。ただ、その差が「数十万円〜100万円以上の価格差に見合うのか」と聞かれると、感じ方は人それぞれでしょう。私のように「快適性こそ価値だ」と思う人にはESは魅力的ですが、「移動手段としての機能性があれば十分」という方には、カムリで事足りるのも事実です。

こうした背景から、「ESだけが終了する」のは、一見すると不公平に見えても、実は市場の反応と事業戦略に基づいた妥当な判断だと言えます。そしてそれは、レクサスが「どの顧客層に、どんな価値を提供していくか」を再定義している過程でもあるのです。

オーナー視点で見たレクサスESの魅力と今後の不安

レクサスESは、私にとって「価格以上の満足感を与えてくれる車」でした。何度か所有や乗り換えを経験してきた中でも、ESの“静けさ”と“快適さ”は特に印象に残っています。高級セダンでありながら堅苦しさを感じさせず、日常の足としても扱いやすい。この絶妙なバランスこそ、ESの最大の魅力ではないでしょうか。

特に気に入っていたのは、電動シートと柔らかな本革の相性の良さ、そして走行中の静粛性の高さです。ハイブリッドによる低騒音設計は市街地での運転においてストレスを減らしてくれますし、長距離ドライブでも疲れにくいシート設計は本当にありがたいものでした。さらに、レクサス特有のきめ細かいサービスも、所有満足度を大きく高めてくれます。

とはいえ、今このESが「生産終了の流れにある」と聞いて、正直なところ複雑な気持ちになります。一番の懸念は、「今後もきちんとサポートされ続けるのか?」という点です。もちろん、レクサスは高級ブランドですから、急にパーツがなくなったり修理ができなくなるようなことは考えにくいですが、モデルが終了した車に対してのメーカーの対応は、時間と共に“優先順位が下がる”のが通例です

たとえば、以前所有していたGSでは、モデル終了から3年ほど経過したあたりで「オプションパーツの供給終了」や「一部の電子部品の納期が大幅に延びる」といったことが起きました。ESも同じような状況になる可能性はあります。これは決してネガティブな意味ではなく、“企業として合理的な在庫管理”の一環であるため、理解はできますが、所有者としては少し寂しいものがあります。

また、今後の車検や下取り時にも影響が出る可能性があります。レクサスディーラーでは引き続き整備対応がされるとはいえ、「生産終了車である」という事実は、どうしても査定額や買い替えの選択肢に影響を及ぼします。たとえ実際のコンディションが良好でも、“将来性がない”と見なされれば、リセールバリューに影響を与える可能性は無視できません。

一方で、ESのように「名車として記憶されるモデル」は、中古市場で再評価されるケースもあります。GSやIS、SC430などもそうでしたが、生産終了後にじわじわと価値が上がるグレードや年式が出てきたのも事実です。つまり、「今後どうなるか」は、オーナー側の管理と市場の動向次第で変わる部分もあるのです。

私個人としては、仮に今後ESのサポートが徐々に縮小されていくとしても、ESが提供してくれた“上質な日常”は確かに存在していたと感じています。そして、それはどんな新しいモデルが出ても、決して埋められない価値だと思っています。だからこそ、この車に乗っている時間を大切にしたい。今後、ESを検討している方にも「後悔のない選択をしてほしい」と、心から願っています。

レクサスES生産終了で中古車市場はどう変わる?今が買い時か

レクサスES生産終了で中古車市場はどう変わる?今が買い時か

レクサス公式画像引用

「レクサスESが生産終了するらしい」との情報が広まりつつある中で、すでに市場では“駆け込み需要”とも言える動きが出始めています。とくに新車の供給が不安定になると、「それなら今のうちに状態のいい中古を狙おう」と考える方が増え、結果的に中古価格が一時的に高騰するという現象が起こるのは、過去のレクサス車でも繰り返されてきた流れです。

たとえば、GSやISが生産終了になった際も、「最終モデルは価値が下がりにくい」「本革+上級グレードはプレミア化する」といった現象が起こり、中古市場での取引価格は一時的に上昇しました。ESも同様の運命をたどる可能性が高く、「今がラストチャンス」と考える人が出てくるのは自然なことと言えるでしょう。

一方で、焦って飛びついてしまうと“割高な買い物”になってしまう恐れもあります。中古市場は、需要と供給のバランスで価格が上下するため、見極めがとても重要です。特にESの場合はグレードが細かく分かれており、見た目が同じでも装備内容に大きな差があるため、「どの年式・どの仕様を選ぶか」で後悔の度合いも変わってくるのです。

私はこれまで何度も中古のレクサス車を選んできましたが、「生産終了=買い時」とは限らず、“相場の読み”と“自分の用途に合った仕様選び”が非常に大事だと実感しています。この記事の後半では、現在の中古価格動向、今後の値動き予測、狙うべき年式・グレード、そしてESの欠点も含めた「納得の選び方」までを、わかりやすく解説していきます。

駆け込み需要で高騰?中古価格の推移と今後の見通し
→過去のIS・GS終了時の例を交えて説明
中古で狙うならどの年式・グレード?賢い選び方
→F SPORTやversion Lの違い、自分のおすすめグレードも紹介
レクサスESの「欠点」も理解しておくべき理由
→静粛性と快適性の裏にあるデメリットや街乗りでの不満点
後継モデルはあるのか?新しいFRセダンやBEVセダンの噂
→レクサスの次世代セダン戦略に触れる
これからESを買う人へ。私ならこう判断する
→読者に向けたアドバイス。あえて今買う理由/やめる理由を整理

駆け込み需要で高騰?中古価格の推移と今後の見通し

レクサスESの「生産終了」が現実味を帯びる中で、最も注目すべきポイントのひとつが中古市場での価格動向です。特に最近は、モデル末期や廃止のニュースが出ると、需要が急増し、それに伴って価格が一時的に高騰する「駆け込み需要」が起きやすくなっています。

実際に、2024年末〜2025年初頭にかけて、レクサスESの中古価格は一部で数十万円ほど上昇傾向を見せています。中古車検索サイト「グーネット」や「カーセンサー」などを確認しても、2023年式のES300h F SPORTやversion Lといった人気グレードは、走行距離1万km未満で550万〜620万円前後の価格帯が目立ち、新車時とほぼ変わらない価格で取引されているケースすらあります。

これは、供給が少ないことに加え、「ESはこの先もう手に入らないかもしれない」という心理的要素が働いているためです。また、法人リース車両の放出タイミングとも重なり、良質な個体の争奪戦になっているという背景もあります。

一方で、この価格高騰がずっと続くとは限りません。過去の事例を振り返ると、たとえばGSが生産終了した2020年頃には、中古価格が一時的に上昇した後、2022年にかけて緩やかに下落→安定化するという流れがありました。つまり、「短期的には高騰、長期的には落ち着く」というのが中古車市場の典型的なパターンです。

では、ESも同じような動きをたどるのでしょうか? 個人的な見解としては、「グレードによって二極化する」と予想しています。具体的には、F SPORTやversion Lなど装備の充実した上位グレードは価格が維持されやすく、ベースグレードや走行距離の多い車両は相場が下がりやすい傾向が出ると思われます。

また、注意したいのは値上がりのタイミングと買い時の見極めです。今はニュースにより注目が高まっていますが、もしこのあとレクサスが正式に「ES終了」のリリースを出した場合、再び価格が跳ね上がる可能性もあります。逆に、正式発表が出ないまま時間が経過すると、「あれ、まだ続くのかな?」という空気になり、相場が落ち着く可能性もあります。

私自身は、生産終了が「確定情報」となっていない今の段階では、“様子見”を推奨したいと考えています。確かに、良質なESの在庫は今後減っていくことは間違いありませんが、それ以上に“高値づかみ”のリスクを避けるべきだと思うからです。

つまり、今は「欲しい気持ちを抑えつつ、情報を丁寧に集めるフェーズ」。相場を毎週チェックし、気になる個体が出たらすぐ動けるように準備を整えておくのが賢明です。あえて今動くなら、“相場より安く、かつコンディションの良い一台”に絞って狙いましょう。

中古で狙うならどの年式・グレード?賢い選び方

レクサスESの中古車を検討するうえで、まず最初にぶつかるのが「どのグレードを選ぶべきか?」という問題です。新車価格で600万円前後という“ちょっと高めの高級車”であるESは、グレードや年式によって満足度が大きく変わるモデルでもあります。中古市場では価格帯にかなりばらつきがあり、上手に選べば“お得な一台”を手に入れることも可能です。

まず、グレードについて。現行型ES(AXZH10型)は主に以下の3種類に分類されます:

  • ES300h(標準グレード)
  • ES300h F SPORT
  • ES300h version L

標準グレードは装備がややシンプルなぶん価格が抑えられており、「レクサスに乗りたいけどコストは抑えたい」という方には最適です。ただし、本革シートや三眼LEDなど、一部の“レクサスらしい装備”がオプション扱いになるため、満足度は個体差が大きくなります。

F SPORTはスポーティな外観と専用サスペンション、LFA譲りの可変メーターなどが魅力で、「見た目も走りもこだわりたい」という方に人気です。version Lは最上級グレードで、セミアニリン本革や電動リアサンシェードなどが標準装備されており、後席の快適性も高く、法人・役員車などにもよく使われます。

私のおすすめは、**「F SPORT」または「version L」の後期型(2021年以降)**です。2021年のマイナーチェンジでは安全装備が最新のLexus Safety System+に進化し、フロントグリルのデザイン変更や内装の質感向上が図られています。この変更により、見た目と実用性の両面で大きなアップデートが入ったため、**できるだけ2021年モデル以降を狙うのが“買って後悔しにくい選び方”**です。

一方で、「価格重視」の方には、2019〜2020年式のF SPORTも狙い目です。装備と価格のバランスが良く、走行距離3〜4万km前後なら400万円台で見つかるケースもあります。個体数も多く、選択肢が豊富なのも嬉しいポイントです。

年式だけでなく、前オーナーの使い方も注目すべきポイントです。リースアップや法人車両だった個体は、定期的な点検整備がされている反面、短距離移動やアイドリングが多いこともあり、バッテリーやハイブリッド系統への影響が出ている場合もあります。必ず整備記録簿の有無、前使用者の属性、点検時期などを確認しましょう。

また、ESは全グレードで2.5L直4+ハイブリッドという構成のため、**走行性能に大きな差はなく、装備面が選び方の決め手になります。**オプション装備の有無(デジタルインナーミラー、パノラマルーフ、マークレビンソンなど)も中古価格に大きく影響するため、あらかじめ「何が必要か・何が不要か」を明確にしておくと失敗がありません。

総じて言えば、「中古のレクサスES選び」は、年式よりもグレード+装備内容+個体の整備履歴がカギ。少しでも後悔のリスクを減らしたいなら、情報をしっかり整理しながら選ぶことが何より重要です。私自身も、そうやって納得の一台に出会ってきました。

レクサスESの「欠点」も理解しておくべき理由

どれだけ評価の高いクルマでも、完璧なものは存在しません。レクサスESも例外ではなく、むしろ「高級セダン」としての完成度が高いからこそ、ちょっとした欠点が気になりやすい側面もあります。これから中古で購入を検討する方には、「魅力」だけでなく「弱点」にも目を向けてほしい──それが、後悔しない選び方に繋がります。

まず最初に挙げたいのが、走行性能の物足りなさです。レクサスESは全車ハイブリッド(ES300h)で、エンジンは2.5Lの直列4気筒+モーターの組み合わせ。燃費は非常に優れており、市街地でもリッター16〜18kmを叩き出す優秀さがありますが、加速やキレのある走りを求める人にはやや退屈に感じるかもしれません。特にF SPORTに期待して購入した方から、「ルックスはスポーツ、でも走りはマイルドすぎる」との声が出るのも事実です。

次に、全幅が広めで取り回しが悪いという声も多いです。ESのボディサイズは全長4,975mm × 全幅1,865mmと、クラウンよりもわずかに幅広。これは走行中の安定性には寄与しますが、都市部の立体駐車場や細い路地では取り回しに苦労します。私も以前、コインパーキングで白線をまたいでしまった経験があり、「サイズ感に慣れるまでは少し気を遣う車だな」と感じたのを覚えています。

また、後席が意外と狭いという点も指摘されています。ESはルーフラインをやや流線型にしている影響で、後席の頭上スペースが思ったより低く、背の高い人が座ると圧迫感を感じやすい設計です。これは特に法人利用で後席に人を乗せる場面では注意が必要です。

装備面に関しても、Apple CarPlay/Android Autoの対応が年式によって異なるのも地味な落とし穴です。2020年以前のモデルでは標準搭載されていないこともあり、スマホ連携に慣れている人からは「え、こんな高級車なのに使えないの?」と驚かれることもあります。購入前には必ず装備表をチェックしましょう。

最後に、「ハイブリッドシステムの経年劣化」も無視できません。トヨタのハイブリッド技術は非常に信頼性が高いことで知られていますが、10万km以上走行した個体ではバッテリー交換が視野に入ってくるため、将来的なメンテナンス費用は頭に入れておくべきです。特に保証期間外の車両では、10万円〜20万円規模の出費が発生することもあるため注意が必要です。

それでも私自身は、これらの欠点を踏まえたうえで、「それでもESに乗る価値はある」と感じています。なぜなら、これらのマイナス要素を上回るだけの快適性・質感・静粛性があるからです。ただし、「完璧な車」と思い込んで購入してしまうと、どうしても期待とのギャップで失望する可能性があるため、“知ったうえで選ぶ”ことが最も重要だと考えます。

後継モデルはあるのか?新しいFRセダンやBEVセダンの噂

レクサスESが生産終了するとすれば、多くのユーザーが次に気になるのは、「じゃあその後釜は何になるの?」という点ではないでしょうか。
現時点では、トヨタやレクサスから公式に「ESの後継モデル」と明言された車はありません。しかし、近年の動きを追っていくと、それを補完するような存在やコンセプトカーの発表がいくつか見えてきます。

まず注目すべきは、2023年末にレクサスが発表した次世代EVセダンの開発計画です。これは「次世代FRプラットフォームを採用し、低重心かつ高効率なEV専用セダンを出す」という内容で、プロトタイプとして『LF-ZC』という名称のコンセプトモデルも発表されています(出典:トヨタ公式ニュースリリース)。

このLF-ZCは、2026年の市販化を目指しているとされ、サイズ感やポジションを見る限り、まさに「ESのポジションにいたクルマの進化系」とも言える存在です。エンジンやハイブリッドではなく、完全なBEV(電気自動車)として開発されている点からも、今後のレクサスが“セダンを捨てる”のではなく、“新しい形で再定義しようとしている”ことが伺えます。

また、トヨタブランドでもFRプラットフォームを採用した新型クラウンセダンが登場し、こちらもハイブリッド+上級志向のつくりとなっています。ESの代わりに「新型クラウンセダンを選ぶ」という選択肢も現実的になってきており、実際に法人利用ではクラウンへの代替が進んでいるという話も聞きます。

ただし、ESのような“前輪駆動+ハイブリッドの快適セダン”という設計思想をそのまま引き継ぐ車は、今のところ予定されていないのが現実です。つまり、**ESの後継というよりは、「役割を分散して他モデルに移していく」**というのが、今のレクサスの戦略に近いのかもしれません。

私個人の見解としては、ESのような車を好むユーザーは、「派手さよりも、静けさや安定感、そして日常的な上質さ」を求める方が多いと感じています。そうした価値観に応えてくれる車がEV化の中でも出てくるなら、それはある意味、ESの精神を受け継いだ“実質的な後継”とも言えるでしょう。

とはいえ、現時点ではESの後継車については正式発表がないため、「あの乗り味が気に入っているなら、今のうちにESを確保しておく」という判断も十分あり得る選択肢です。特に、現在のレクサスが進めるEV化・モジュール化によって、今後は個性の違いがやや薄れていく可能性もあり、「今のESでしか味わえない乗り味」があるのも事実です。

今後のFRセダンやBEVセダンの進化には大いに期待したい一方で、現行ESの価値を“今”見直すタイミングでもあるといえるでしょう。

これからESを買う人へ。私ならこう判断する

レクサスESが“生産終了の可能性がある”という現状において、「買うべきか、待つべきか」で迷っている方も多いと思います。市場は動き始め、中古価格は一部で高騰、メーカーからは正式なアナウンスなし。この“宙ぶらりん”な状態で判断するのは難しいかもしれませんが、私自身がオーナー目線でこれまでの情報を踏まえた上で、もし今買う立場だったらどう考えるか、率直にお伝えしたいと思います。

まず結論から言うと、**「ESの価値観に共感できるなら“今こそ”買い時」**だと私は考えます。これは感情論ではなく、冷静に考えたうえでの判断です。理由は大きく3つあります。

1つ目は、今のESが完成度として非常に高い状態にあるということ。2018年の登場以来、数度の改良を重ね、2021年のマイナーチェンジで内外装と安全装備がブラッシュアップされ、現在のモデルは“円熟期”とも言えるクオリティです。特にversion Lの静粛性や、F SPORTのエクステリア完成度は、このクラスでは突出していると感じます。

2つ目は、後継が明確ではない今こそ「乗りたいときに乗る」のが正解という考え方です。LF-ZCなどの次世代セダンに期待はあるものの、完全EVになる可能性が高く、ガソリン+HVのしっとりとした走りを楽しめるセダンは、ESが“最後の選択肢”になってしまうかもしれません。つまり、今のESには「この時代でしか味わえない乗り心地」があるということです。

3つ目は、中古市場の変動が読みにくくなっていること。生産終了が正式発表されれば価格が一気に上がる可能性もあり、逆に「正式発表がないまま時間が経てば下がる」とも言われています。この不安定な相場の中で、「価格が安定している今」のうちに確保する方が、トータルでは損が少ないと感じています。

ただし、すべての人に「今すぐ買え」と勧めるつもりはありません。たとえば以下のような人は、慎重に判断すべきです。

  • 初めての高級車で、維持費や補修コストに不安がある人
  • 2〜3年以内にEVへの乗り換えを検討している人
  • 「型落ちになること」をどうしても気にしてしまう人

こうした方は、無理にESを選ぶよりも、次の一手(クラウンセダンや新型EVセダン)を待った方が後悔が少ないかもしれません。

一方で、「静かな車が好き」「乗り心地重視」「人とはちょっと違う上質なセダンに乗りたい」という方には、今のESはぴったり合うはずです。私はESに乗っていた時期、毎日の運転が本当に楽しく、ストレスが少なかった。だからこそ、「最後のES」を手に入れるという行動は、“正しい贅沢”なのかもしれません。

クルマ選びに正解はありませんが、大切なのは**「今の自分に合っているかどうか」**。流行や周囲の意見よりも、自分の価値観とフィーリングを信じて選ぶことが、後悔しないカーライフに繋がると思っています。

レクサスES生産終了の現実と、今後の正しい選択とは

「レクサスES 生産終了」という情報は、単なる噂ではなく、北米市場での販売終了報道やレクサスの戦略転換などから見ても、現実味を帯びた流れとなっています。日本国内での正式な発表はまだされていないものの、過去のGSやISと同じ道をたどる可能性は高く、「いつまで買えるのか」という不安が付きまとうのは確かです。

ただし、生産終了のニュースがそのまま「終わり」を意味するわけではありません。レクサスESというモデルが持っていた価値──上質な乗り心地、静けさ、安心感のある運転感覚──は、これまで乗ったオーナーにとって確かな“体験”として残り続けるものです。そして今、その価値が改めて見直されようとしている時期でもあります。

中古車市場ではすでに価格が上昇傾向にあり、特に装備が充実したグレードや年式の浅いモデルには高い人気が集まっています。今後、生産終了が公式に発表されればさらに希少価値が高まり、リセールにも影響を及ぼす可能性があるでしょう。一方で、高騰するタイミングを避けて冷静に見極める判断力も求められます。

また、ESの後継モデルとされる具体的な車はまだ登場していないものの、レクサスはすでに新しいFRセダンやBEVセダンの開発に舵を切っています。つまり、これから登場する新世代モデルが「ESの役割をどう引き継ぐのか」にも注目が集まっており、今後の選択肢としてはむしろ広がっていくとも言えます。

最後に大切なのは、「自分が何を求めているか」を明確にすることです。今のESが提供してくれる価値に納得できるなら、迷わず“今”手に入れるべきですし、逆に未来のEV時代を見据えて動くのであれば、少し様子を見るのも立派な判断です。

時代の変化に左右されすぎることなく、自分のライフスタイルにフィットする一台を選ぶことこそ、後悔のない選択につながると、私は思います。

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