オデッセイ リセールは本当に悪い?残価率・値下がり理由と今後プレミア化の可能性を徹底解説

オデッセイ リセールは本当に悪い?残価率・値下がり理由と今後プレミア化の可能性を徹底解説

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オデッセイはリセールが悪い」といった話を耳にして、中古購入や下取りの際に不安を感じたことはありませんか?
確かに市場全体で見ると、オデッセイのリセールバリューは他の人気ミニバン――たとえばトヨタのアルファードやヴォクシーと比べるとやや弱い傾向があるのは事実です。

しかし、それはオデッセイそのものに問題があるからではなく、リセールを左右する条件やタイミング、そして“見るべきポイント”が他車より複雑なだけです。
正しく選び、タイミングを誤らなければ、リセールの弱さを補って余りあるコストパフォーマンスの高さや“満足度”が手に入る一台でもあります。

実際、僕自身もRC型後期のアブソルートを2年乗ってから売却した経験がありますが、そのときの査定額は意外にも高く、「リセールが悪い」とは感じませんでした。むしろ装備や走行距離、販売店の評価次第で、“狙いどころを押さえておけば損しにくい車”という印象を受けました。

この記事では、そんな「オデッセイ リセール」について、

  • なぜ“リセールが悪い”と言われるようになったのか?
  • 本当にすぐ値下がりするのか?残価率の実態とは?
  • プレミアがつく可能性のあるグレード・年式はあるのか?
  • 売却タイミングの見極め方
  • オデッセイの“リセールを気にせず楽しめる選び方”とは?

…というポイントを中心に、市場データや実体験に基づいたリアルな情報と考察を交えて解説していきます。

オデッセイは、“売る前提で買う”クルマではないかもしれません。ですが、手放すときに「意外と良かったな」と感じられるような視点を持つことで、選び方にも余裕が生まれます。

この記事でわかること
・オデッセイのリセールが弱いと言われる本当の理由
・残価率やモデル別の値下がり傾向
・プレミア・価値上昇の兆しがあるグレードとは?
・高く売るタイミングと条件の考え方
・リセールを気にしすぎない“納得できる所有”のヒント

目次

オデッセイ リセールが悪いと言われる理由とは?

オデッセイ リセールが悪いと言われる理由とは?

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「オデッセイはリセールが悪いらしいよ」──そんな言葉を耳にして、購入をためらった方もいるかもしれません。
確かに、ネット上でも“値下がりが早い”“売却価格が安い”という意見は少なくなく、他のミニバンと比べても下取り価格が低いという実感を持っている方もいます。

しかし、僕自身が実際に中古車業界の人と話し、オデッセイの査定相場をチェックして感じたのは、「車自体に問題があるわけではない」ということでした。むしろ、リセールが弱いと言われる理由の多くは、車両の特性よりも“市場やユーザーの構造”に起因しているケースがほとんどです。

たとえば、トヨタのアルファードやヴェルファイアのような“ブランドとしての強さ”がないこと。あるいは、2022年にいったん国内販売が終了し、2023年に再導入されたという“モデルライフの混乱”も、リセールの不安要素として影響していると考えられます。
さらに、「スライドドアで低床だけど高級感は控えめ」「広いけど派手さがない」といった**“中間的な立ち位置”が、かえって中古市場で埋もれてしまう要因**になっているのも否定できません。

ただし、こうしたネガティブな評価には誤解や情報不足による部分も多いのが実情です。
実際には、アブソルート系やホンダセンシング付きの後期型などは一定の人気があり、条件によっては相場が安定しているモデルも存在します。加えて、中国逆輸入モデルの再販などが再注目され始めている今、リセール価値も静かに見直されつつあるタイミングとも言えるのです。

このパートでは、オデッセイのリセールが「本当に悪いのか?」を客観的に見つめながら、残価率や中古市場での評価、値下がりしやすい要因と傾向などをデータや実例をもとに詳しく解説していきます。

“リセールが悪い”という言葉だけで選択肢から外すのではなく、**理由を知ったうえで、どう活かすか?**が後悔しない車選びのカギになります。

オデッセイの残価率は本当に低い?他車比較で見える現実
→ 残価率データ・下取り価格実例を元にアルファードなどと比較
なぜリセールが悪いと言われるのか?構造的な背景を考察
→ モデルライフの中断・販売戦略・競合との位置づけの弱さ
値下がりが早い年式・グレードとその共通点
→ 初期RC型や廉価グレードの下落傾向とその理由
「売れない車」は本当か?流通台数と中古需要の関係
→ 実際のオークション相場や流通数データをもとに検証
リセールが悪いと言われても買う価値はあるのか?
→ 価格以上の装備や満足度、乗り心地など総合的評価を提示

オデッセイの残価率は本当に低い?他車比較で見える現実

「オデッセイは残価率が低い」と言われることがありますが、果たしてそれは事実なのでしょうか?結論から言えば、オデッセイの残価率は“ミニバン市場全体の中ではやや低め”というのが正しい表現です。ただし、それには明確な理由があり、一概に“価値がない”とは言い切れません。

たとえば、トヨタ・アルファードの3年後残価率(新車購入時の価格に対する3年後の下取り価格割合)は60%以上をキープすることが多く、リセールバリューではトップクラス。一方、同クラスであるホンダ・オデッセイの残価率は平均して45〜50%前後とされており、相場上はやや落ちる傾向があります(※年式・走行距離・グレードによって異なります)。

この違いの要因は、ブランド力と中古市場での需要の差です。アルファードは“高級ミニバン”という確固たるポジションと圧倒的な人気がある一方、オデッセイは“走りの良い実用派ミニバン”という立ち位置。つまり、需要層が限られるため、中古車市場での価格競争力に差が出るのです。

僕自身も、複数の中古車査定サイトでRC型後期オデッセイの相場を見たとき、アブソルートEX・ホンダセンシング装備車で3年落ち・走行2万kmのモデルが200万円前後の下取り相場になっていました。新車価格が約350万円とすると、残価率は約57%。これだけ見ると、“悪い”どころかむしろ健闘しているように思えました。

つまり、リセールに不利と言われるオデッセイでも、年式やグレード、装備条件を押さえれば高値で売れる可能性があるということです。
逆に、廉価グレードや初期型・走行距離が多い車両などは、30%台にまで下がるケースもあり、「どのオデッセイか」によってリセールの評価は大きく変わります。

結論として、オデッセイの残価率は“全体平均ではやや低め”という事実はあるものの、決して一律にリセールが悪いわけではないというのが実態です。
「どのモデルを選ぶか」「どんな状態で売るか」によって、大きく結果が変わる。この点を理解することが、オデッセイ選びで後悔しない第一歩です。

なぜリセールが悪いと言われるのか?構造的な背景を考察

オデッセイのリセールが「悪い」と言われがちな背景には、単に車の性能や人気の問題だけではなく、日本の中古車市場の“構造的な理由”と、ホンダのモデル戦略が影響していることが見えてきます。

まず、中古車市場では“リセールが強い=流通が多く、買い手がつきやすい車”であることが重要です。たとえばトヨタのアルファードやヴォクシーは、ファミリー層や法人需要まで幅広くニーズがあり、中古でも回転が早い。つまり、**「売りやすい車=査定が高くなりやすい」**というシンプルな構図が成り立っています。

一方で、オデッセイはその立ち位置がやや中途半端になりがちです。
「走れるミニバン」として独自の魅力を持つ一方、ファミリーカーとして見るとアルファードほどの“圧”がなく、スポーティカーとして見るとSUV人気に押されて目立ちにくい。**“どの層にも少しずつ届いているが、強く刺さっていない”**ため、中古市場での需要も分散してしまっているのです。

さらに影響しているのが、2022年に国内販売終了 → 2023年に中国逆輸入モデルとして再登場という販売戦略の揺らぎです。
「新型出ないの?」「モデル終わったの?」というユーザーの不安がリセールに直結し、特に2022年頃には査定価格が大きく落ち込む時期も見られました。

また、ホンダはトヨタのように“残価設定ローン”や法人リース向けのスキームを強く展開しておらず、中古車市場への還流スピードや仕組み作りが遅れがちです。
これも、同じ車格でも「ホンダよりトヨタの方がリセールがいい」とされる一因になっています。

僕自身、オデッセイの査定相場を調べていた時に、年式や状態が似ているアルファードよりも20~30万円安い下取り価格だったことがありました。ただし、販売店の人は「ホンダのミニバンは好きな人には根強い人気があるので、状態次第では良い値がつくこともある」と話しており、過小評価されがちな側面も確かにあると感じました。

結論として、オデッセイのリセールが悪いと言われるのは、車自体の魅力ではなく“市場の構造”や“ブランド戦略のズレ”が影響しているケースが多いということです。
裏を返せば、それを理解して選べば、他の人が避けている今こそ“お得に買えるチャンス”とも言えるのです。

値下がりが早い年式・グレードとその共通点

オデッセイの中でも、特に「リセールが悪い」と感じられるのは、値下がりが早い年式やグレードに当たってしまったケースです。
では、どのモデルがなぜ値落ちしやすいのか?ここでは中古車市場で実際に価格が落ちやすい傾向にある年式やグレードの共通点を整理していきます。

まず挙げられるのは、RC型の初期モデル(2013〜2015年)で、廉価グレードの「G」「M」などです。これらは販売当時の価格も抑えめで装備もシンプルだったため、中古市場でも評価が上がりにくく、値下がりのスピードも早め。
たとえば、Gグレードの2014年式で走行7万km超の個体が、現在では60万〜90万円台で販売されていることも珍しくありません。

このような廉価グレードが値落ちしやすい理由は明確で、装備や質感が中古市場での魅力になりにくいからです。
アルミホイールが未装備だったり、ナビや安全支援機能が限定的で、後から装着しても“純正感”が出ないため、どうしても買い手がつきにくくなります。

さらに、走行距離が多い個体や、整備記録が曖昧な車両も査定が大きく下がる要因となります。特にオデッセイは足回りの性能に定評がありますが、経年劣化が進んだ状態ではその良さを感じにくく、「ただ古いミニバン」として見られてしまうことも。

もう一つの落とし穴は、カスタムされた車両です。社外ホイールやローダウンなどを施している車は、見た目に好みが出るため、査定ではマイナス評価になることが多いです。
中古車は“売る時の汎用性”がリセールを左右するため、万人受けしない仕様は不利に働きます。

僕が以前見た例でも、同じ年式・走行距離で「純正そのままのアブソルート」と「エアロや車高調を入れたGグレード」では、査定で10万円以上の差が出ていました。つまり、人気グレード+素の状態がもっとも価値が残りやすいということです。

結論として、オデッセイで値下がりが早いのは以下のような特徴を持つモデルです:

  • 初期RC型(2013〜2015年)の廉価グレード
  • 安全装備・快適装備が乏しいベース仕様
  • カスタム多数 or メンテナンス履歴に不明点あり
  • 走行距離が多く内外装に劣化が見られる個体

逆に言えば、これらを避けて“後期アブソルート×低走行×ノーマル”を選ぶことで、値下がりリスクは大きく減らせるのです。

「売れない車」は本当か?流通台数と中古需要の関係

「オデッセイは売れない車だ」と聞くと、リセールに不安を感じてしまいますよね。ですが、果たして本当に“売れない”のでしょうか?
結論から言えば、オデッセイは「万人向けではないために売れにくい場面がある」というのが実態です。つまり、“人気がない”のではなく、“売れる対象が限定される車”なのです。

まず、中古市場の流通台数を見てみると、オデッセイは全国で常に1,000台以上の在庫がある中堅クラスの流通量を維持しています。
ガリバー、カーセンサー、ネクステージなど大手中古車サイトでも、RC型以降のモデルは安定して取り扱われており、「全く売れない車」という印象はありません。

一方で、トヨタのアルファードやヴェルファイア、日産セレナなどに比べると、ファミリー層や法人需要での幅広いニーズが少ないため、「早く売れる車ではない」=「売れにくい車」という評価になりがちです。

中古車市場で“売れる”とは、買い手がつきやすく、在庫が短期間で回転することを意味します。オデッセイは「買いたい人には刺さるが、そうでない人には選ばれにくい」という特徴を持つため、在庫回転率がやや低めになる傾向があるのは事実です。

加えて、ミニバン市場の主流が“高級&広さ重視”にシフトしている中で、オデッセイは“低床・セダンライクな走り”という独自路線を貫いているため、差別化された良さが逆に伝わりにくい面もあります

ただし、これは見方を変えれば「好みが明確な人に強く選ばれる」ということでもあります。
実際に僕が話を聞いた中古車販売店では、「オデッセイを指名買いしてくる人は、他に目もくれず即決することが多い」と言っていました。つまり、“売れない”のではなく、“売る相手がハッキリしている”車なのです。

また、近年はRC後期モデルのホンダセンシング付きやアブソルートEXが再評価されつつあり、コンディションの良い車両は一定の価格で安定して動いているというのが現場の実感です。

結論として、オデッセイは「誰でも欲しがる車」ではありませんが、“この車じゃなきゃ”というユーザーにとっては、唯一無二の価値を持つミニバン
その特性ゆえに流通速度はやや遅く、リセールに影響する面もありますが、それを理解したうえで選べば、“通好み”の選択肢として十分成立する存在です。

リセールが悪いと言われても買う価値はあるのか?

オデッセイは「リセールが悪い」と言われることが多く、それが購入をためらう理由になっている人も少なくありません。
しかし、実際にオーナーになってみると、「リセールの弱さを補って余りある魅力がある」と感じることも多いのが、この車の本質です。

まず第一に、乗り心地と走行安定性の高さ。低床・低重心プラットフォームを活かしたしっかりとした足まわりは、一般的なミニバンにありがちな“フワフワ感”がなく、まるでセダンのような安定感があります。高速走行時の直進性や、コーナリング時のロールの少なさは、同クラス他車と比べても明確な違いがあります。

また、内装の質感や装備の充実度も価格以上です。後期アブソルートEXなどは本革シート、2列目キャプテンシート、電動スライドドア、安全支援機能(ホンダセンシング)などが標準装備されており、中古で200万円台前半でこれほどの装備が揃う車種はそう多くありません。
実際、僕自身が試乗した際には「これは新車価格400万超えだったんだよな…」と、そのクオリティと価格差に驚いたのを覚えています。

さらに、中古車価格が割安な今は、“買い時”とも言える状況です。リセールが弱いとされているがゆえに価格が下がっており、いわば“過小評価された良品”が多く市場に出回っているとも言えるでしょう。

もちろん、車を売るときの価格は気になる要素ではありますが、クルマを所有する意味は「手放すときの利益」だけでは測れません。
家族との思い出や快適な移動時間、自分だけのこだわりある1台としての満足感など、所有中に得られる価値の方が長い目で見れば遥かに大きいはずです。

実際、オデッセイオーナーの中には「リセール気にしてたけど、乗ってみたらそんなの忘れるぐらい満足してる」という声も多く、長く乗り続ける前提で選ぶなら非常におすすめできる車だと言えます。

結論として、「リセールが悪い」という言葉だけでオデッセイを候補から外してしまうのは、あまりにももったいない話です。
“乗っている間の満足度の高さ”を重視できる人にとっては、むしろ価値ある選択肢になり得るミニバンです。

オデッセイ リセールを意識した“後悔しない買い方・売り方”とは?

オデッセイ リセールを意識した“後悔しない買い方・売り方”とは?

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ここまで見てきた通り、オデッセイのリセールは確かにアルファードやヴェルファイアのような「高リセール車」に比べると弱めで、特に年式やグレードによっては値下がりが早い傾向も見られます。
しかし、それは裏を返せば、「値落ち幅を理解したうえで賢く買い、うまく売れば損しにくい車」だということでもあります。

実際、オデッセイは中古市場での価格が落ち着いており、装備や走行性能に対してのコストパフォーマンスが非常に高い車種です。中古で購入する場合は、すでに一定の値下がりが進んだ状態で買えるため、初期の資産価値低下をある程度回避できるのも大きなメリットです。

ただし、後悔しないためには「どのモデルを選ぶか」だけでなく、「どのタイミングで売るか」「どこで買うか・売るか」といった**“周辺戦略”も重要になります**。
僕も過去にオデッセイを購入した際、販売店の選び方とタイミングのズレでリセールに差が出てしまった経験があり、車の“価値”は本体価格だけでは語れないと痛感しました。

そこでこのパートでは、オデッセイをなるべく損せず乗りこなすために必要な視点として、以下のようなトピックを詳しく解説していきます:

  • リセールが安定しやすいグレードとその特徴
  • 売却時に後悔しないタイミングと準備の仕方
  • 査定額を引き上げるための条件やチェックポイント
  • 海外需要や再販モデルの影響による“今後の価値上昇”の可能性
  • リセールだけに縛られず、自分に合った“納得の所有”を目指す考え方

中古車は「買って終わり」ではなく、「どう付き合い、どう手放すか」まで含めて計画することで、本当の満足が得られます。
リセールを気にしすぎて選択肢を狭めるのではなく、“知識を持って自分の意思で選ぶ”ことが、結果的に後悔しない選び方に繋がるのです。

リセールが比較的良好な年式・グレードとは?
→ アブソルートEXやホンダセンシング付き後期型の狙い目紹介
売却時に後悔しないためのタイミングとは?
→ 車検前・モデル末期・新型発表前などベストな売却タイミング
査定額に差が出るポイント|装備・色・走行距離
→ 査定額に影響する具体的な条件と対策の実例
プレミア化の可能性は?海外市場と再販モデルに注目
→ 中国生産モデル逆輸入や北米での評価から見た再評価の兆し
「リセール前提ではなく、納得して選ぶ」考え方
→ 自分のライフスタイルに合った選び方で後悔しない判断を提案

リセールが比較的良好な年式・グレードとは?

オデッセイのリセールが全体的にやや弱めだといっても、すべてのモデルが一律に値下がりするわけではありません。実は、年式やグレードによっては相場が安定しており、比較的“損しにくい”モデルも存在しています。

特にリセールが安定しているのは、RC型後期(2017年以降)の「アブソルート」または「アブソルートEX」グレードです。これらは装備の充実度が高く、ホンダセンシング(先進安全運転支援機能)が搭載されているため、中古車市場でも「価値が落ちにくい車」として評価されやすいのが特徴です。

たとえば、2019年式アブソルートEX(走行3〜4万km)の車両は、中古でも200万〜230万円前後で取引されており、新車価格からの残価率は55%〜60%程度とまずまず健闘しています。
逆に、同年式の「G」や「M」といった廉価グレードは、180万円前後に落ち込んでおり、装備差と市場評価がリセールに直結していることが分かります

僕の体感でも、査定士に「オデッセイで値が付きやすいのはやはりアブソルート系。黒・白のボディカラーだとさらに有利ですね」と言われたことがあります。人気色や上級装備の有無が、数万円〜十数万円の差に繋がるというのはリアルな数字です。

また、ホンダセンシング搭載車は、ユーザー層が“子育て世代”や“安全志向の高い人”に広がるため、需要の広がり=高い回転率=リセールの安定という流れにもなりやすい傾向があります。

加えて、メーカーナビ・両側電動スライドドア・キャプテンシート仕様など、装備がしっかり揃っている車両は、中古車サイトでも“おすすめ順”で上位に表示されやすく、売れ行きが良いため査定額も高止まりしやすいです。

つまり、オデッセイの中でリセールに強い条件は以下の通りです:

  • RC後期(2017年〜)モデル
  • アブソルート/アブソルートEX
  • ホンダセンシング搭載車
  • 黒・白などの人気色
  • 純正装備が揃ったノーマル車両(無改造)

結論として、「オデッセイ=リセールが悪い」と一括りにせず、モデル・装備・状態に目を向ければ、賢く選べば価値を落としにくい選択肢も十分に存在します。

売却時に後悔しないためのタイミングとは?

車を手放すとき、「もう少し早く売っていれば…」と後悔する人は少なくありません。これはオデッセイにも当てはまり、売却のタイミング次第で査定額が10万円以上変わることもあるため、計画的に手放すことが非常に大切です。

まず最も基本となるのが、「車検前に売る」という考え方です。車検が近づくと、買取業者は“すぐに整備費用が発生する車”として査定を下げる傾向があります。特に2回目(5年目)以降の車検は、整備コストも上がるため、「車検1~2ヶ月前に売却する」のが理想です。

次に重要なのが、モデルチェンジやフルモデル廃止のタイミングです。オデッセイの場合、2022年にいったん国内生産が終了した後、2023年に中国生産モデルの逆輸入で再販売されました。
こうした動きは中古市場にも影響し、「もう新型出ないかも」という不安から旧型の需要が落ち、一時的に相場が下がることもあります。逆に、新型発表で注目が集まる直前には“売り時”が来ることもあるので、モデル動向にアンテナを張るのが賢明です。

また、季節的な要因も見逃せません。一般的に3月・9月は中古車販売が活発になる時期で、買取相場も上がりやすいです。特にファミリー層を狙った需要が強くなる1〜3月は、ミニバン市場が活気づくタイミングでもあります。僕自身も以前2月にオデッセイを売却したとき、1月の査定より5万円以上高くなった経験がありました。

さらに、走行距離が5万kmを超える前・10万kmを超える前といった“節目”を意識するのもポイントです。査定額は距離に比例して落ちていくものの、「5万kmを超えると一気に価格が下がる」と言われるほど、区切りの数値には敏感です。

つまり、オデッセイの売却で後悔しないためには:

  • 車検の1〜2ヶ月前を狙う
  • モデルチェンジや販売再開情報を把握しておく
  • 中古車市場が活発な季節(1〜3月・9月)に動く
  • 走行距離がキリの良い前に決断する

これらを押さえておくことで、「もっと高く売れたのに」と後悔するリスクを大幅に減らすことができます。

結論として、オデッセイのように年式やグレードで価値が分かれる車は、「売り方」以上に「売るタイミング」がモノを言います。
情報を把握し、少し先を見越して動くことが、納得のリセールにつながるのです。

査定額に差が出るポイント|装備・色・走行距離

オデッセイの買取査定を受けると、同じ年式・グレードでも査定額に思った以上の差が出ることがあります。以前、僕がRC型アブソルートを売却しようとしたときも、数社で見積もってもらった結果、最高と最低で15万円以上の差がついたことがありました。これだけ開きがあると「なんで?」と感じますよね。

実際に差が出やすいのは、まず装備の有無。ホンダセンシングのような安全装備がついているかどうかで印象がガラッと変わりますし、純正ナビ、全周囲モニター、電動スライドドアといった快適装備も評価されやすいです。中古市場では後付けパーツよりも、最初から“純正で入っているか”が重視されるので、同じアブソルートでもEXグレードの方がリセールは強めです。

ボディカラーも意外と影響力があります。僕が聞いた中古車販売店の話では、オデッセイに限らず黒と白の人気は根強く、査定でも有利になりやすいそうです。逆に、ワインレッドやダークブルーなどの個性的な色は、好きな人には刺さる一方で市場全体ではやや不利になることも。個性より流通性が求められる世界だと改めて感じました。

そして走行距離。これはやっぱり基本中の基本ですね。年式が同じでも、3万kmと8万kmでは見積額がまったく違います。中古車は見た目だけでなく、これから何年何キロ乗れるかも評価基準になっているので、普段からメンテナンスしていても、距離が多いとどうしても評価は落ちてしまうんですよね。もちろん、整備記録や点検履歴がしっかり残っていれば、若干のマイナスは取り戻せることもありますが。

こうして見ると、査定というのは車の状態そのものというよりも、「次のオーナーがすぐに買いたくなるかどうか」という視点で決まっていくように思います。装備、色、距離、どれも“売れ筋の条件”に近いほど評価されやすいというのは、なんとも現実的な世界ですね。

プレミア化の可能性は?海外市場と再販モデルに注目

「もしかしたら後で値上がるかも」なんて期待を込めて車を買う人は少ないかもしれませんが、オデッセイに関しては最近、ちょっとした“再評価”の兆しがあるのをご存知でしょうか?特にRC後期型の人気グレードや、2023年以降に再登場した中国生産モデルの影響で、中古車市場にも静かな動きが出始めています。

というのも、2022年に国内販売が終了したとき、多くのオーナーやファンの間で「まさか終わるなんて」と話題になりましたよね。実際、僕も当時「これは相場が下がるぞ」と思っていましたが、結果的にはそこまで暴落せず、むしろアブソルートEXの高年式車は比較的高値を維持していた印象があります。特にホンダセンシング搭載車や人気色のモデルは、ある程度“価値が残る”動きが見られました。

それに追い風となったのが、2023年の復活。今度は中国で生産されたモデルを日本向けに再輸入する形で、装備もデザインも若干変わった新しいオデッセイが登場しました。この流れで、逆に「最後の国内生産オデッセイ」としてRC型後期モデルに注目が集まり、プレミア化とまではいかないまでも、安定した評価が再びされ始めているわけです。

さらに注目したいのが、海外の需要。特にアジア圏では、ホンダのミニバンは非常に信頼されていて、右ハンドル仕様がそのまま輸出されることもあります。日本国内での需要が落ち着いていても、並行輸出が可能なモデルは一定の需要が保たれやすいというのも、中古市場では見逃せない要素です。

こうした背景から、今後“爆発的に値上がる”というよりは、じわじわと評価され直すタイプの車として、RC後期型は今が“底値圏”に近いのではという見方もあります。僕自身も、もし今またオデッセイを買うとしたら、2020年〜2021年の最終型アブソルートEXを狙いたいなと思っています。実用性も装備も文句なく、加えて「もう出ないかもしれない」価値まで加わっているので、所有する満足感も高いですからね。

「リセール前提ではなく、納得して選ぶ」考え方

車選びの基準に「リセール」を重視する人は年々増えているように感じます。確かに、乗り換えを前提にしている人にとっては、少しでも高く売れる車を選ぶのは合理的な選択です。でも、オデッセイのように“リセールが弱い”と言われている車にも、それでも選ぶ価値があると思える理由が、実際に所有してみるとよく分かるようになります。

僕がオデッセイを選んだときも、「リセールはあまり期待できませんね」と販売員から正直に言われました。でも、それでもこの車に惹かれたのは、家族での移動時間が楽しくなる空間だったからです。セダンのような乗り心地と、ミニバンらしい室内のゆとり、あの低いフロアから感じる安定感は、数字では測れない満足感がありました。

そもそも、車はただの資産じゃないですよね。毎日乗るたびに感じる快適性や、家族との時間を積み重ねていく場所でもある。その価値って、査定額だけじゃ決められないなと実感しました。例えば、毎日通勤で渋滞にハマる人にとっては、少しでも静かでストレスの少ない車がありがたいでしょうし、週末にロングドライブをする人なら、疲れにくいシートや安定したハンドリングが何よりも大事になってくるはずです。

もちろん、リセールを無視していいわけじゃありません。ただ、それを軸にして選んだ結果、「本当は欲しかった車を諦めた」「乗るたびに物足りなさを感じる」というなら、本末転倒ですよね。中古車の場合は価格もこなれている分、自分の“好き”や“快適さ”を優先しても、そこまで大きなリスクにはならないことも多いです。

結局、どんなにリセールが良くても、手放すまでの数年を「我慢しながら乗る車」だったら、それは安い買い物じゃない。納得して選んで、乗っている時間を心から楽しめる車こそが、本当の意味で価値ある選択なんじゃないかなと思っています。オデッセイは、まさにそんなふうに“自分の基準で選ぶ人にこそフィットする一台”なんですよね。

まとめ:オデッセイ リセールを気にしすぎない方が、車選びはうまくいく

オデッセイのリセールについて調べていると、アルファードやヴォクシーのような“強い車”と比較してどうしても見劣りするような感覚になるかもしれません。けれど、その印象だけで候補から外してしまうのは、少しもったいない気がします。

確かに残価率や値下がりの速さで言えば、オデッセイは万人向けとは言えない部分があるのも事実です。でもそれ以上に、この車には乗ってみないと分からない魅力があって、それをちゃんと感じられる人にとっては、むしろ“他にはない一台”になってくれるんですよね。

リセールを重視しすぎると、どうしてもスペックや相場だけを見てしまいがちです。でも、車ってそれだけじゃなくて、生活や家族、趣味や性格にもリンクしていく存在だと思うんです。静かに、でも確実に気持ちにフィットしてくれる車を選ぶことのほうが、数字よりもずっと長く満足をくれるんじゃないでしょうか。

オデッセイは、そういう“ちょっと外した選択”をする人の中で、じわじわと再評価されているように感じます。もしも今、選択肢のひとつに入れているのなら、数字や評判だけじゃなくて、自分の目と気持ちで見てみるのが一番かもしれません。

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