トヨタFJクルーザーを手放すタイミングは今?リセールや買取相場を徹底解説

トヨタFJクルーザーを手放すタイミングは今?リセールや買取相場を徹底解説

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結論から言えば、**トヨタFJクルーザーを手放すなら“今がひとつのタイミング”**です。
理由はシンプルで、年式が古くなっているにもかかわらず、リセールバリューが非常に高い状態を保っているから。中古車市場では、数年前では考えられなかったような価格でFJクルーザーが取引されており、「今売るなら得する」と言っても過言ではない状況です。

そもそもトヨタFJクルーザーは、2006年に北米でデビューした独特なスタイルのSUVで、日本では2010年に正規販売が開始されましたが、2018年には国内販売が終了しています。つまり、**「もう手に入らない希少価値」+「SUV人気の追い風」**が重なり、手放すにしても“高値で売れる”数少ない車種となっています。

私自身、過去にFJクルーザーを所有していた経験があります。ゴツゴツした見た目に一目惚れし、街乗りもアウトドアも楽しめる万能さに魅了されていました。
しかし、年月が経ち家族が増えたことで、リアドアの使い勝手や視界の悪さに不便を感じるようになり、「いつ手放すか?」が大きな悩みになっていた時期がありました。
最終的に手放す決断をしたのは、「高く売れる今がチャンス」と確信したタイミングでした。

この記事では、そんなトヨタFJクルーザーを手放すうえで、下記のようなポイントを深掘りしていきます。

この記事のポイント
・FJクルーザーを手放すべきタイミングの見極め方
・買取相場やリセールバリューの現状
・廃盤による価値の上昇と、今後の価格動向
・実際に高く売るためにやっておくべき準備
・「まだ乗るべきか、売るべきか」で悩んだときの考え方

今、FJクルーザーを手放すべきかどうか迷っている方にとって、有益な判断材料となるよう丁寧に解説していきます。
ぜひ、最後までお読みいただき、後悔のない選択につなげていただければと思います。


CARS-AZA
チャンネル:引用

目次

トヨタFJクルーザーを手放す前に知っておくべき価値とタイミング

トヨタFJクルーザーを手放す前に知っておくべき価値とタイミング

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トヨタFJクルーザーは、今なお根強い人気を誇る個性派SUVです。特に日本国内では2018年に販売終了となって以降、ますます希少価値が高まっており、中古車市場では高額な価格で取引されるケースも珍しくありません。私自身もFJクルーザーの独特なスタイリングとタフな走行性能に惹かれて、一時期所有していたことがありますが、「手放すか」「乗り続けるか」で悩んだ時期がありました。そして、当時感じたのは「この車はただの道具ではなく、資産にもなり得る存在だ」ということでした。

なぜ、トヨタFJクルーザーはここまで高値で評価されているのか?その背景には、まず“国内での正規販売が終了した”という事実があります。つまり、もう新車では手に入らない。加えて、北米市場では一足先に販売終了しているものの、中東・アジア圏では未だに高い人気を誇っており、輸出ニーズも相まって国内でも価格が下支えされている状態です。こうした需給バランスの歪みが、FJクルーザーのリセールバリューを底上げしているわけです。

実際に中古車相場を見てみると、年式や走行距離にかかわらず、状態の良い車両であれば400万円台、場合によっては500万円超えの個体も見られます。これが“普通の車”であれば年数が経つにつれて価格は右肩下がりのはずですが、FJに関してはむしろ価格が上がっている傾向すらあります。これほどの資産価値を持つ車はそう多くありません。

では、そんなFJクルーザーを今手放すのが本当に良いタイミングなのか?私の見解としては、「今はひとつのピーク」だと思います。ここ数年のアウトドアブームやSUV人気に加え、希少モデルへの注目が高まっている今の市場環境は、まさに売り手にとって有利な状況。特に、FJクルーザーのように生産が終わっていて再販の可能性も低いモデルは、“今後のプレミア化”が意識されやすく、買取業者も積極的に査定をしてくれる傾向にあります。

一方で、「まだ乗りたい」という気持ちも当然あると思います。私もそうでした。FJのデザインや存在感は他にはないものですし、今後同じようなクルマが新しく出てくる保証もありません。ただ、だからこそ“高く売れる今”というタイミングを逃すと、次に同じ価格で手放せるとは限らない。車としての価値と、商品としての価値が一致している“今”は、非常に貴重な瞬間だと言えるでしょう。

これから先のパートでは、具体的な買取相場の傾向や、手放すべきか迷ったときの判断基準、さらには高く売るための方法まで、私自身の経験を交えながら解説していきます。手放すことを迷っている方にとって、少しでも判断の参考になるよう、リアルな情報をお届けできればと思います。

トヨタFJクルーザーはなぜ人気?廃盤と希少性が生む価値
→ 廃盤モデルゆえのプレミア感、北米・海外での需要も加味して解説。
FJクルーザーの現在の買取相場は?年式・グレード別に分析
→ 年式・走行距離による相場の傾向、具体的な数字感を紹介。
FJクルーザーはいつ手放すのがベスト?リセールを最大化するタイミング
→ 売り時の見極め方や、相場のピーク感について考察。
FJクルーザーを高く売るには?買取価格を上げるための5つの工夫
→ 洗車、パーツ戻し、売却方法の選定など、具体的な売却戦略。
FJクルーザーを手放して後悔した?実際のユーザー体験とその理由
→ 手放した人が感じた後悔や、よくある「やっぱり手放さなければよかった」エピソードを紹介。

トヨタFJクルーザーはなぜ人気?廃盤と希少性が生む価値

トヨタFJクルーザーがこれほどまでに中古市場で高く評価されている理由——それは「単なるスペックの高さ」では説明しきれません。
FJクルーザーが持つ独特の価値とは何なのか。まず最も大きなポイントは、すでに“廃盤”となった希少車であるという点です。これは、単純に「もう新車で買えない」という事実が、市場における“プレミア感”を強めています。

FJクルーザーは2006年に北米市場で登場し、レトロなデザインと本格的なオフロード性能を武器に瞬く間に人気となりました。日本では2010年から正規販売がスタートし、2018年に生産終了。つまり、国内での正規販売はわずか約8年間だけ。その限られた流通期間によって、現在の中古市場では**「欲しくても手に入らない」という価値**が生まれているのです。

また、FJクルーザーの人気は国内だけに留まりません。北米、中東、オーストラリアなど海外市場でも評価が高く、特に中東ではランドクルーザーと並んで“走破性の高い日本製SUV”として確固たる地位を築いています。砂漠地帯や山岳地帯でのタフな使用にも耐える車両として、今でも高いニーズがあり、海外輸出を見越した買取需要が価格を底上げしているのもポイントです。

さらに、FJクルーザーの唯一無二のデザイン性も人気の理由です。軍用車やクラシックな4WD車を彷彿とさせるゴツゴツとしたエクステリアに、カラフルなツートンカラー。角ばったフォルムやサイド開きのリアドア、分厚いピラーデザインなど、他のSUVとは一線を画す“個性の塊”のような存在感が魅力です。今のクルマにはなかなか見られない“遊び心”が込められており、一目惚れで購入したオーナーも少なくありません

そしてもうひとつ忘れてはならないのが、時代とのギャップが逆に価値になっているという点です。
FJクルーザーは燃費性能や先進安全装備といった“現代のトレンド”からはやや外れた車です。しかし、それが逆に、「最近の車にはない無骨さ」「自分で運転する楽しさ」を求める層に刺さっています。
EV化が進む中で、“ガソリン×V6エンジン×ラダーフレーム”というクラシカルな構成を楽しめるクルマは、今後ますます貴重になるでしょう。

私自身、FJクルーザーに惹かれた最大の理由も「このデザインとキャラクターは他にない」と感じたからです。街で見かけるたびに思わず目で追ってしまう。そんな存在感のあるクルマはなかなかありません。

FJクルーザーの現在の買取相場は?年式・グレード別に分析

FJクルーザーを手放すべきかどうかを判断するうえで、最も気になるのが「いくらで売れるのか?」という点ではないでしょうか。
結論から言えば、FJクルーザーの買取相場は非常に高水準で推移しており、年式が古くても高値で売れる可能性がある車種のひとつです。

その背景には、先ほども触れた“生産終了モデルであること”や“海外輸出のニーズ”がありますが、実際の相場を見てみると、その高さに驚かされる方も多いはずです。
私が調査した範囲では、走行距離5万km以下の2017〜2018年式であれば、450万〜500万円の査定がつくことも珍しくありません。
もっと古い2012年式や2013年式でも、状態が良ければ300万円台後半という事例も多く見られます。

FJクルーザーは大きく分けて「ベースグレード」「カラーパッケージ」「オフロードパッケージ」「ファイナルエディション」などいくつかの仕様がありますが、やはり**最も高値がつきやすいのはファイナルエディション(2017年販売終了モデル)**です。
専用カラーの“ベージュ×ホワイトルーフ”などは人気が集中しており、台数も少ないことからプレミア価格になっている傾向があります。

次に人気が高いのが、ツートンカラーのカラーパッケージ。特にイエローやブルー、ベージュといった“FJらしい色”は査定アップにつながりやすいです。
逆に、グレーやブラックなどの落ち着いたカラーは比較的価格が伸びにくい傾向にあるように感じます。
私が以前所有していたのはカラーパッケージのグリーンだったのですが、査定時に「人気色ではないが状態が良いので評価は高いです」と言われたことを覚えています。
つまり、年式やグレードだけでなく、カラーや状態、改造の有無、走行距離も査定額に大きく影響するということです。

なお、走行距離が10万kmを超えているFJクルーザーでも、250万〜300万円ほどの買取価格がつく例は珍しくありません。
この点も、普通の車では考えられないことで、FJがいかに特殊なリセール価値を持っているかを物語っています。

さらに言えば、買取価格は「どこに売るか」によっても大きく変わります。
一般的なディーラー下取りではやや安く見積もられることが多く、FJクルーザーを専門に扱っている中古車業者や、輸出ルートを持っている買取店では高値がつきやすいです。
一括査定サイトやオークション形式の買取サービスを活用することで、相場の“上限ギリギリ”を狙うことも可能でしょう。

私が手放した際も、複数社に査定を依頼したところ、一番低い業者と高い業者で約80万円の差がありました。
それだけ「相場の読み」と「買取業者の事情」によって価格は上下するもの。
この章の結論としては、FJクルーザーはまだまだ高く売れるポテンシャルを持っている車であり、手放すなら相場を見極めて戦略的に動くべきということです。

FJクルーザーはいつ手放すのがベスト?リセールを最大化するタイミング

FJクルーザーを手放すタイミングは、実は少しの差でリセール価格が大きく変わることがあります。私自身、FJを手放すと決めたとき、どうせなら1円でも高く売りたいという思いで時期を見極めました。そしてそのとき改めて実感したのが、「売るタイミング次第で価値は大きく変わる」という現実です。

まず、現在のFJクルーザーの中古市場は「やや過熱気味」とも言える状況です。2020年以降のコロナ禍によるアウトドアブーム、さらに円安や輸出ニーズの増加により、国内外問わずFJの需要は高まっています。こうした市場背景がある今、まさに“売り手市場”と呼べる状態が続いているのです。
実際、2023年から2024年にかけての相場は安定して高値で推移しており、「今がピークでは?」と感じる業者も少なくありません。

しかし、だからといって「今すぐ売らなければ損」というわけでもありません。リセールを最大化するには、“次に市場が動くタイミング”を意識することが重要です。たとえば、毎年1月〜3月の“決算期”は、中古車業者が在庫を確保したい時期であり、買取価格が高騰しやすい傾向にあります。また、夏前や秋口も、アウトドア需要を見越してSUVの買取が強化されるタイミング。
このように、季節的な需給の波を把握しておくことが、高値売却のコツになります。

さらにもうひとつ意識したいのが、「自分の車の状態が最も良いタイミング」で売ることです。車は時間と共に価値が下がる資産ですが、それを加速させるのが劣化や過走行。車検直前であったり、タイヤ交換やオイル漏れが出始めたタイミングで手放すと、それだけでマイナス査定を受けることになります。
私がFJを手放したのも、車検の半年前でちょうど整備後の状態が良い時期でした。業者からも「このコンディションなら高く買い取れます」と言われ、結果的に相場より高めの価格で売却できました。

また、「FJクルーザーの人気がいつまで続くのか」という点も気になるところでしょう。私の考えとしては、短期的に見れば数年は高値を維持する可能性がある一方で、長期的には“ピークアウト”するリスクもあると見ています。後継車種の登場やSUV人気の下火化、環境規制の厳格化などが起これば、FJの価値も徐々に下がっていくかもしれません。
特にFJは燃費や排ガス性能の面では現代基準に合っていない部分もあり、今後規制の影響で海外への輸出が難しくなったときが“値崩れのタイミング”になるとも言われています。

こうした背景を踏まえると、**「高値がついている今」「車の状態が良いうち」「需要が安定しているシーズン」**を見極めて動くのが、FJを手放すベストタイミングだと言えます。
迷っているのであれば、まずは査定だけでも受けてみて、今の“あなたのFJの市場価値”を知るところから始めてみるのも良いでしょう。

FJクルーザーを高く売るには?買取価格を上げるための5つの工夫

トヨタFJクルーザーを手放すと決めたとき、やはり誰もが気になるのが「できるだけ高く売る方法」です。せっかく市場価値の高いモデルであっても、売り方次第で数十万円単位の差がつくことは決して珍しくありません。
私自身、FJクルーザーを売却する際にはかなり時間をかけて準備し、結果的に相場の上限近くで売ることができました。
ここでは、実際に試して効果があったと感じた「高く売るための工夫」をご紹介します。

まず大前提として、“売却先を1社に絞らない”ことが非常に大切です。ディーラーの下取りで済ませる人も多いのですが、FJクルーザーのような希少車は相場が読みづらく、業者によって査定額に大きな開きが出ます。
私の場合、ディーラーでは320万円の提示だったのが、輸出ルートを持つ中古車業者では380万円、そして最終的に一括査定サイト経由のオークション形式で405万円まで上がりました。たった数回の手間で80万円以上の差。これは無視できない金額です。

次に意識したのは、車の外装・内装の状態をできるだけ良く見せること。査定前にしっかり洗車をして、ホイールや窓の汚れを落とすだけでも印象は大きく変わります。また、内装もシートの掃除やフロアマットの手入れをしておくことで、「丁寧に乗られていた車」という評価につながりやすくなります。
もちろん本質的な査定ポイントは年式や走行距離ですが、査定士の印象も金額に影響するというのが正直なところです。

そして意外と盲点なのが、カスタムパーツや社外部品の扱い方です。FJクルーザーはカスタムベースとしても人気がありますが、査定の場では純正状態の方が評価されやすいケースがあります。
特にリフトアップや社外マフラー、大径ホイールなどは、一部業者では「戻しの手間がかかる」として減額対象になることもあります。
私もマフラーを社外品に変えていましたが、売却前に純正に戻したことで査定が3万円アップしました。可能であれば純正部品は保管しておき、査定時に戻せるようにしておくのがベストです。

さらに、売却するタイミングを“繁忙期”に合わせるのもコツのひとつ。
1〜3月は中古車市場が動きやすく、4月以降の需要を見越して業者が高く仕入れる傾向があります。また、アウトドアシーズン前の5月〜6月、SUV人気が高まる9月〜10月あたりも狙い目です。
時期を見て売ることで、業者側の仕入れモチベーションに乗せることができます。

最後に、査定時は“即決しない”という姿勢を持つことも重要です。「他社にも聞いてみるつもりです」と伝えるだけで、「ではこの金額でどうでしょうか?」と上乗せしてくるケースも多く、ちょっとした駆け引きで数万円〜十万円単位の差がつくこともあります。

こうした工夫を組み合わせていけば、FJクルーザーは“ただ売るだけ”では得られないリターンを生み出してくれます。せっかく価値のあるクルマなのですから、情報と準備で最大限の評価を引き出してから手放すことをおすすめします。

FJクルーザーを手放して後悔した?実際のユーザー体験とその理由

FJクルーザーを手放す判断は、リセールを見れば「今が売り時」なのは確かです。しかし、実際に売ったあとに「やっぱり手放さなければよかった」と感じる人が少なくないのも事実です。私自身、FJクルーザーを手放した後にふと後悔のような気持ちが込み上げてきた瞬間がありました。それは、クルマの性能やリセールの問題ではなく、“感情面”が大きく関係していたように思います。

FJクルーザーは他のSUVとは一線を画す存在感を放っています。あの独特なフロントフェイス、スクエアなボディ、分厚いドアと高めの目線、そして“どこにでも行けそうな”タフな走り味。単なる移動手段ではなく、「所有する喜び」「乗ることの楽しさ」を与えてくれるクルマなんですよね。
そういう意味で、FJは「愛着が湧きやすい車」だと、多くのオーナーが口を揃えて言います。だからこそ、金額的に満足して売った後でも、どこか胸にぽっかり穴が空くような感覚になる。これはFJならではの“魔力”かもしれません。

私の周囲にも、FJを手放したことを悔やんでいる知人が何人かいます。一人は家族が増えてミニバンに乗り換えましたが、「乗り換えたのにFJへの未練がずっと残ってる」とよく言っていました。
また別の知人は、買取額の高さに惹かれて手放したものの、数か月後に「やっぱりFJじゃないとダメだ」と感じ、中古で買い戻そうとしたそうです。ところが、以前売った価格より数十万円高くなっていて買い戻せなかったという話もありました。

後悔の理由はさまざまですが、よくあるのは以下のようなパターンです。

  • 代わりのクルマにFJのような個性や存在感がなく、物足りなさを感じる
  • 見た目重視で選んだ車に満足できず、結局FJの良さを再認識した
  • 愛着が深く、手放したあとに「思い出」を失ったような気持ちになる
  • 中古価格の上昇で買い戻せなくなり、売らなければよかったと後悔した

私も売却してから半年ほど経ったある日、街中でFJとすれ違ったとき、無意識に目で追っている自分に気づきました。「やっぱりかっこいいな」と思うと同時に、「まだ手元に置いていても良かったかも」と感じたのを覚えています。
クルマを“モノ”ではなく“相棒”として見ている人にとって、FJクルーザーの存在感はそれほど大きいのです。

だからこそ、手放す前に一度立ち止まって考えることをおすすめします。金銭的な価値だけでなく、「手放したあとに後悔しないか?」という自分自身の気持ちにも耳を傾けてほしいのです。

トヨタFJクルーザーを手放すか迷ったときに考えるべき5つの視点

トヨタFJクルーザーを手放すか迷ったときに考えるべき5つの視点

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ここまで読んで、「FJクルーザーは今が売り時」という情報に心が揺れた方もいるかもしれません。でも一方で、「本当に手放して後悔しないだろうか?」という不安もあるはずです。
FJは、単なる資産価値や査定額だけでは語りきれない、“思い入れのあるクルマ”です。だからこそ、手放すか乗り続けるかを決断するには、金額以外の要素も含めて多角的に考える必要があります。

ここからは、私自身が実際にFJを手放すときに悩み抜いた経験をもとに、「売る・乗り続ける」の判断軸となる5つの視点を紹介していきます。

FJクルーザーの維持費と実用性|乗り続けるコストはどうか?
→ 税金・燃費・修理パーツの入手など、維持のリアルな負担感を整理。
ライフスタイルとの相性は?家族や生活環境の変化に合わせて考える
→ 私生活の変化(子ども・通勤距離・住環境)による乗り換え検討のきっかけ。
FJクルーザーのリセールは今後どうなる?価格下落リスクを考える
→ 今後の中古市場の動向、FJ人気が落ちる可能性についての見解。
FJクルーザーは「ただのクルマ」じゃない?愛着との向き合い方
→ 車好き特有の“愛着”との向き合い、感情面の葛藤と整理。
結局、トヨタFJクルーザーを手放すかどうかの判断基準とは
→ 目的・生活・金銭・タイミングのバランスでどう決断するかを提案。

FJクルーザーの維持費と実用性|乗り続けるコストはどうか?

まず現実的な判断材料となるのが、「維持費」の問題です。FJクルーザーは、3.5L級V6エンジンを積んだ本格SUVですから、当然ながら燃費はあまり良くありません
実燃費は街乗りで6〜7km/L、高速でも9km/L前後といったところで、毎日通勤に使うとなるとガソリン代の負担はそれなりに感じます。

また、自動車税や重量税も高めで、年間の維持費はざっくり見ても20万円以上。加えて、FJは車体が大きくタイヤも特殊サイズが多いため、タイヤ交換や整備コストも割高です。
消耗部品も年式によっては入手しづらいものがあり、万が一故障すると修理費が高くつくケースもあります。

ただし、これは“デメリット”というより、「趣味性の強い車を持つことの対価」とも言える部分。私は維持費の高さを感じつつも、毎回乗るたびに「やっぱりこのクルマで良かった」と思えていたので、その喜びと費用が見合っていると感じられるかが判断の分かれ目になります。

ライフスタイルとの相性は?家族や生活環境の変化に合わせて考える

次に考えるべきは、今の自分のライフスタイルとFJの相性です。たとえば、独身時代には最高の相棒だったFJも、家族が増えてチャイルドシートを取り付けるようになったり、買い物の荷物が増えたりすると、「もっと開けやすいドアのクルマの方が便利だな」と感じる瞬間が増えてきます。

特にFJは観音開きのリアドア構造で後部座席へのアクセスがしづらく、小さなお子さんがいる家庭には正直向いているとは言えません。また、車高の高さや視界の死角も多いため、運転に慣れていない家族が使うには難しい一面もあります。

私も家族構成の変化がきっかけで「乗り換え」を意識しました。最初は未練たっぷりだったものの、家族の利便性を考えると、FJがベストではないと判断できたのは冷静な選択だったと思います。
生活環境が変わると、車に求める“優先順位”も自然と変わるものです。

FJクルーザーのリセールは今後どうなる?価格下落リスクを考える

現在、FJクルーザーのリセールバリューは非常に高く、場合によっては購入時の価格よりも高く売れる“プレミア状態”です。これは非常に魅力的ですが、未来永劫この状態が続く保証はありません。

リセール価値が今後どうなるかを左右する要素には、以下のようなものがあります。

  • SUV人気の継続(市場トレンド)
  • 円安や海外需要の変動
  • 同じ路線の後継モデルが登場する可能性
  • 環境規制(排ガス規制、燃費基準)強化による評価の低下

特にFJは燃費や排出ガス性能では今の基準にそぐわないため、今後“規制対象”として扱われることがあれば、一気に市場価格が下がるリスクもゼロではありません。

そうした観点から見ると、**今のリセールはある種の“ボーナスタイム”**かもしれません。長く乗るつもりならいいのですが、「手放すならそろそろ」と考えている方には、まさに売り時と言えるタイミングなのです。

FJクルーザーは「ただのクルマ」じゃない?愛着との向き合い方

とはいえ、ここまで読み進めた方の中には、「でもやっぱり手放すのが寂しい」と感じている人も多いのではないでしょうか。
それもそのはず、FJクルーザーは“所有体験”に重きがあるクルマです。乗って楽しい、眺めて満たされる、駐車場で見るたびに誇らしい。そんな感情が詰まっています。

私も、FJをガレージに停めているだけでワクワクしていましたし、洗車している時間すら楽しかったのを覚えています。だからこそ、「手放す=単なる売却」ではなく、“思い出と向き合う”作業にも近いものがありました。

感情でクルマを選ぶのは非合理かもしれませんが、それができるのが趣味車であり、FJクルーザーのようなクルマの本質的な価値だと私は思います。だからこそ、「後悔しないか?」という問いかけには真剣に向き合ってほしいと思います。

まとめ:FJクルーザーを手放すなら後悔しない“今”を見極めよう

FJクルーザーは、ただの中古車ではありません。販売が終了し、街中でもめっきり見かけることが少なくなった今、その希少性は年々高まり、国内外でのニーズが熱を帯びています。買取相場が高騰しているのは、そうした背景を受けた“今だけの特別なタイミング”といえるかもしれません。

ただし、FJクルーザーは単なる“高く売れる資産”ではなく、乗る人の心を動かす魅力を持ったクルマです。ゴツくて愛嬌のあるデザイン、走破性の高さ、そして“FJでしか味わえない世界観”に惚れ込んで乗っている方も多いでしょう。だからこそ、価格や市場価値だけを見て手放すかどうかを決めると、後々「やっぱり売らなければよかった…」と後悔することにもなりかねません。

「維持費はどうか?」「家族との生活に合っているか?」「いつまで価値が高いままなのか?」「乗り換える理由は明確か?」
これらの視点から自分の状況を見つめ直してみることで、納得のいく判断に近づけるはずです。私自身、そうやって悩みに悩み抜いたうえで手放したからこそ、「あのとき売っておいてよかった」と今でも思えています。

FJクルーザーを手放すかどうか、それは“金額”だけでなく、“気持ち”と“タイミング”のバランスで決めるもの。
この記事が、あなたの判断に少しでも役立つ材料になれば嬉しく思います。

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