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ベントレー リセール悪い──このワードを検索したあなたは、もしかすると「いつかはベントレーに乗ってみたい」と憧れを持ちながらも、「本当に買って大丈夫だろうか」と不安を抱えているのではないでしょうか。確かに、ベントレーは世界トップクラスのラグジュアリーカーでありながら、リセール(再販価値)が驚くほど低いとよく言われます。なぜそんなに高級なのに、売るときに値段がつかないのか?これは多くの人が抱える疑問です。
僕自身も一度、本気でベントレー購入を検討したことがあります。その際に調べた情報や、実際にオーナーになった人たちの声から見えてきたのは、ベントレーの“価格に対する価値”が、買う人の立場や考え方によって大きく変わるということでした。
高額な新車価格に加えて、維持費・故障リスク・市場の需要・ブランドイメージ──こういった要素が複雑に絡み合い、「リセール悪い」とされる背景にはしっかりとした理由があるのです。
そしてもうひとつ重要なのは、“ベントレーに向いていない人が買ってしまう”という構造です。スペックや見た目に惹かれて買ってしまい、数年後に「手放したい」と思ったときに、想像を超える査定額の低さにショックを受ける人も多いようです。
この記事では、ベントレーのリセールがなぜ悪いのかをデータや背景から詳しく解説し、「後悔する人の特徴」や「損をしない考え方」、そして「それでもベントレーを楽しむための選び方」まで丁寧にご紹介していきます。買う前に知っておけば、後悔しなくて済む“リアルな視点”をお届けします。
この記事でわかること
・ベントレーのリセールが悪い根本的な理由と、中古価格の現実
・故障リスクや維持費が中古市場に与える影響
・「買ってはいけない人」の特徴と、後悔しやすいパターン
・リセールを気にしない買い方や“楽しむための発想”
・比較的リセールが良いモデルや、損しないための選び方
ベントレー リセール悪いのはなぜ?値下がりの理由を徹底解説

ベントレーは、間違いなく世界屈指の高級車ブランドです。しかし、その価格の高さに反して、中古市場では驚くほどリセールが悪いという事実をご存知でしょうか。僕も最初は「ベントレーのような超高級車なら、数年後も高値で売れるのでは?」と漠然と思っていましたが、調べていくとその考えが甘かったことに気づかされました。実際、購入価格から数年で半額以下になるのは当たり前、場合によっては数年落ちで3分の1以下になるケースすらあります。
では、なぜこれほどまでにベントレーのリセールは悪化するのでしょうか?
その理由は、単純な「高級車だから需要が少ない」というだけではありません。ベントレー特有の維持費や故障リスクの高さ、国内での流通量の少なさ、さらにはその独特のブランドイメージや使いづらさが複雑に絡み合って、売るときに思わぬ“価格暴落”を招いてしまうのです。
日本国内では、ベントレーを本当に求める層が限られており、さらにその層も中古よりは“新車をフルオーダーで購入する”ことにこだわる人が多い。そのため、中古で欲しがる人が極端に少なく、結果的に値崩れが起こるというわけです。
このセクションでは、ベントレーのリセールが悪いと言われる具体的な理由を、値下がり率の実データや市場動向を交えながら、わかりやすく解説していきます。また、リセールだけを見て「買ってはいけない」と判断してしまうのはもったいない面もあるため、後悔しないための考え方もあわせてご紹介していきます。
・新車価格に対して中古相場の落差が激しい理由
→ ベントレーの値下がりスピードの現実をデータ交えて解説。
・高級車ならではの維持費とリセールの悪化関係
→ 維持費がリセールに与える影響と買い手の絞られる事情。
・故障リスクが高い?ベントレーのメンテナンス事情
→ 故障率やパーツ代の高さが敬遠される理由を紹介。
・日本国内でベントレーの需要が限定的な現実
→ マーケットの狭さがリセール悪化に直結している背景。
・乗ってる人のイメージが中古市場で影響する?
→ 「怖い」「やりすぎ」といったイメージが中古価格に与える影響。
新車価格に対して中古相場の落差が激しい理由
ベントレーのリセールが悪いと言われる最大の理由は、新車価格と中古価格の差があまりにも激しいことにあります。例えば、コンチネンタルGTの新車価格は3000万円前後ですが、3年落ちで走行距離2万キロ程度の中古車が1500万円以下で売られていることも珍しくありません。5年落ちともなると、1000万円を切る個体もあり、リセール率は30%台に落ち込むこともあります。
その原因のひとつが、ベントレーというブランドが新車の“特別感”を非常に重視している点です。ベントレーを購入する層は、世界的に見ても“新車をフルオーダーで手に入れる”ことに価値を見出しており、中古市場から探すという選択肢をそもそも考えないケースが多いのです。そのため、中古の需要が極端に限られてしまい、価格が大きく下がりやすくなります。
さらに、ベントレーはモデルチェンジや年次改良のサイクルも短く、新型が出るたびに内外装や装備が大きく進化します。これにより、たとえ数年落ちでも“旧型感”が強くなり、資産価値が急激に低下してしまうのです。僕が知る中古車バイヤーの話でも、ベントレーは「仕入れるときに価格の下落リスクが読めない」と言われており、買い取り価格が低めに設定されがちだそうです。
もうひとつの要素は、日本国内での市場の狭さ。ベントレーの中古車を求める層が極端に狭いため、たとえ程度の良い個体でも、欲しがる人がいなければ価格は下がる一方。特に地方では売る先が限られ、買い取り額も大都市圏と比べてさらに低くなってしまう現実があります。
つまり、ベントレーは新車で買うときの“世界最高峰のラグジュアリー”という価値は揺るぎないものの、中古車市場ではその価値が一気に“重たい負債”に変わるリスクが非常に高いということ。これを理解せずに「値段が下がったからお得」と考えて中古を買うと、思わぬ落とし穴にはまる可能性があるのです。
高級車ならではの維持費とリセールの悪化関係
ベントレーのリセールが悪いもうひとつの大きな要因は、維持費の高さが中古市場の需要をさらに狭めていることです。新車時にはその価格やステータス性に目が行きがちですが、実際にオーナーになった後に直面する維持費の桁違いぶりは、所有経験者なら誰しもが痛感するポイントです。
まず、ベントレーのような超高級車になると、自動車税や重量税はもちろん、任意保険料も高額で、車両保険込みとなれば年間50万円以上は当たり前。さらには、タイヤ交換1セットで40万円近く、オイル交換すら10万円を超えるケースもあります。
これらの維持費は、車齢が進むほどさらに負担が増すため、中古車で安く購入した場合でも維持費は新車とほぼ変わらないどころか、故障リスクが高まる分、維持コストはむしろ増えてしまうというのが実態です。
この“維持費地獄”とも言える現実が、中古車市場でベントレーが敬遠される理由のひとつです。特に日本市場では、高額な維持費に耐えられる層が限られており、「安く買えるけど、維持費を考えると手が出せない」という声が多く聞かれます。
さらに、ベントレーは正規ディーラー以外でのメンテナンスが難しい車でもあります。専門知識と専用設備が必要なため、並行輸入車や格安中古車を購入したとしても、整備費用や部品代は正規ルート以上に高額になるケースも珍しくありません。これがさらに**“安く買っても維持費が怖い”というイメージを強め、リセールの悪化に拍車をかけている**のです。
僕自身も、中古のベントレーを本気で検討したとき、維持費や故障リスクの情報を調べるほど、「これは買えるけど、持ち続けられないな…」と感じたことがあります。つまり、ベントレーは**“買うハードル”よりも“維持するハードル”が極端に高い車**であり、それがリセール市場でも買い手を狭め、結果として中古価格の急落に繋がっていると言えるでしょう。
故障リスクが高い?ベントレーのメンテナンス事情
ベントレー リセール悪い理由を深掘りすると、多くの人が気になるのが故障リスクの高さです。ベントレーはそのラグジュアリー性や走行性能の高さで知られる一方で、「故障が多い」「維持が大変」という声が絶えません。実際、ベントレーを所有した人から聞くリアルな声を集めると、年式が古くなるにつれて故障箇所が増える傾向があり、そのたびに高額な修理費がかかることが、リセール悪化の大きな要因になっています。
特に電子制御系やエアサスペンション、ドライブトレイン関係のトラブルは、ベントレーオーナーにとって悩みの種。これらは一般的な整備工場では対応が難しく、正規ディーラーや限られた専門店での修理となるため、1回の修理費が数十万円から100万円単位に跳ね上がることも珍しくありません。
僕が過去に知り合った元ベントレーオーナーも、エアサスの故障で片側だけで50万円超えの請求を受け、「直すたびに心が折れる」と話していました。
また、ベントレーは欧州車特有の細かな電装系トラブルも多く、走行距離に関わらずセンサーやモジュール類の不具合が発生しやすいのもリスクのひとつ。中古車市場ではこうした“見えにくいリスク”が価格に織り込まれ、買い取り時点で大幅なマイナス査定となるケースも多いようです。
さらに、ベントレーは特殊なパーツや専用設計の部品が多く、入手困難な上に部品代が高額。仮に中古で安く買っても、部品交換だけで購入価格以上の出費を強いられることすらあり、「だったら敬遠するよね」となるのは当然の流れです。
つまり、ベントレーは“維持することそのものがプレミアム”な車であり、所有後に発生する故障リスクの高さが、中古市場で避けられる理由のひとつ。これらの要素が複合的に絡み合い、リセールの悪さに直結しているのです。
安く買えても“怖い車”という印象を持たれてしまうのは、こうしたメンテナンス事情が大きく影響していると言えるでしょう。
日本国内でベントレーの需要が限定的な現実
ベントレーのリセールが悪化する背景には、日本国内における需要の狭さが大きく関わっています。ベントレーのような超高級車は世界的に見れば一定のマーケットがありますが、日本に限って言えばその需要はごく限られており、流通量自体が極端に少ないのが現実です。
その理由のひとつが、日本の道路事情や生活スタイルとのミスマッチです。ベントレーは全幅2メートル近い巨体を持ち、狭い日本の都市部では駐車場選びや街中での取り回しにストレスを感じる場面が多くなります。また、外車特有の目立つデザインや存在感は、日本の控えめな価値観とは少々相性が悪く、日常使いには気が引けるという声も少なくありません。
さらに、日本では高級車市場でもベンツやBMW、ポルシェのような“メジャーな高級車”が人気の中心であり、ベントレーはその中でも**“異端児”的な存在**。ベントレーに乗る人=経営者、芸能人、夜の業界関係者といった、かなり限られた層に集中している印象が強いのです。この偏ったイメージが、一般的な中古車ユーザーからは敬遠される要因になり、市場でも流動性が低い結果、リセールが悪化します。
僕が知る中古車ディーラーでも、「ベントレーは仕入れても売り先が限られる」「東京の一部や富裕層エリアでしかニーズがない」と語っていました。こうした需要の偏り=リセール悪化のリスクにつながり、買い取り価格も低くなりやすいのです。
加えて、ベントレーの中古車は全国で探しても在庫数が少ないため、価格競争が起きにくく、結果的に相場の維持すら難しい。つまり、日本国内ではベントレーは“ニッチなマニア向け市場”になっており、一般的なリセールを期待して買うべき車ではない、というのがリアルな現実だと言えるでしょう。
乗ってる人のイメージが中古市場で影響する?
ベントレーは、その価格や存在感だけでなく、乗っている人に対する“イメージ”も強烈な車です。高級車というだけではなく、ベントレーに乗っているというだけで、周囲からは「どういう人なんだろう?」という特別な目で見られることが多くなります。
実は、この乗っている人のイメージが中古市場でも大きな影響を与えているのです。
日本国内では、ベントレーは“経営者”“芸能人”“夜の業界関係者”といった、いわゆる“一般の人とは違う世界の人”が乗っている印象が根強く、そのために“怖い車”というイメージがついてしまっています。SNSやネット掲示板でも、「ベントレー=ヤバい人が乗ってる」「近づきたくない」といったコメントが目立つのも事実。このような固定観念は、中古車市場でもベントレーの購入をためらわせる要因になります。
特に中古車を購入する層では、「前のオーナーがどういう人だったのか」が気になる人も多く、ベントレーはその点でネガティブなイメージを持たれやすい車だと言えます。僕の知人で中古車販売をしている人も、ベントレーに限らず“イメージがつきやすい車種”は、査定段階から慎重になるそうです。
仮に内外装がきれいでメンテナンス履歴もしっかりしていたとしても、「元はどういう人が乗ってたか」を気にするユーザーが多く、価格を抑えないと売れにくいのだとか。
さらに、ベントレーはその豪華さゆえに、“見せびらかし用”という先入観を持たれやすく、所有者のキャラクターにまで疑いをかけられることも。これが中古市場でも「なんか怖い」「自分には不釣り合い」と感じさせ、ニーズを狭めてしまう原因となっています。
つまり、ベントレーは車そのものの性能や状態以上に、**“乗っていた人のイメージまで引きずってしまう車”**なのです。この特殊なブランドイメージも、リセールの悪化に拍車をかけている要素だと考えておくべきでしょう。
ベントレー リセール悪いと知った上で、損しないための考え方

ここまで解説してきたように、ベントレーはその高級感やステータスとは裏腹に、中古市場ではリセールが極端に悪い車です。高額な新車価格に対して、中古車の落差は激しく、維持費や故障リスク、国内市場での需要の低さなど、さまざまな要素が複雑に絡み合っていることがわかります。
では、リセールが悪いからと言って「ベントレーは絶対に買ってはいけない車」と言い切ってしまうのは正しい判断でしょうか。僕は、そうとも限らないと思います。実際にベントレーを所有している人の中には、リセールを気にせずに長く愛用している人もいれば、“割り切って”楽しんでいる人もいます。
つまり、ベントレーはリセールだけを基準に考えると「買ってはいけない」になってしまいますが、自分のライフスタイルや価値観、車に求めるものを冷静に見つめ直したうえで選べば、後悔しない選択もできる車だということです。
重要なのは、「ベントレーを買うこと自体が目的」になってしまうと、ほとんどの人が後悔しますが、「ベントレーでどういう時間を過ごしたいか」を明確に持っている人なら、その価値を最大限に引き出すことができる、ということです。
このセクションでは、リセールが悪いことを前提に、損をしないためのベントレーの選び方、考え方、購入条件を詳しく掘り下げていきます。
また、よくある「買ってはいけない人の特徴」や、リセールを気にしない“楽しみ方”の視点、さらには、比較的リセールが落ちにくいモデルの選び方まで、ベントレーを後悔なく手に入れるために知っておくべき実践的な情報をまとめていきます。
・ベントレーを買ってはいけない人の共通点
→ 後悔する人の思考・生活環境・購入理由の特徴。
・購入条件は“価格”ではなく“余裕”で判断すべき理由
→ 年収や資産の目安ではなく、余裕度を重視すべき考え方。
・リセールを気にしない“使い方”を前提に考える
→ リセール重視でなく“楽しみ方”を考えた付き合い方。
・ベントレーでも価値が落ちにくいグレードや狙い方
→ 比較的リセールがマシなモデルや年式の選び方。
・ベントレーは“手放す車”ではなく“持ち続ける車”という覚悟
→ 短期売却前提で買うと痛い目に遭う理由と考え方。
ベントレーを買ってはいけない人の共通点
ベントレーを買ってはいけない人には、いくつかの典型的な共通点があります。僕が実際にベントレーオーナーや元オーナー、ディーラーの方々と話してきた経験を踏まえても、こうした人たちは高確率で後悔し、早々に手放すことになりやすい傾向があります。
まず最も多いのは、**「見栄や憧れだけでベントレーを選んでしまう人」**です。ベントレーはその見た目のインパクトやブランド力から、“成功者の象徴”として見られがちですが、それだけを理由に購入すると、維持費の現実や日常使いの不便さに直面したときに、気持ちが追いつかなくなります。「こんなはずじゃなかった」と感じ、数年以内に売却というパターンは、まさにこのタイプに多いです。
次に多いのが、「経済的にギリギリの人」。購入費用は何とか工面できたものの、維持費や修理費に耐えられないケースです。ベントレーは買った後が本番と言われるほど維持費が高額で、税金、保険、燃料、タイヤ、メンテナンス、車検と、すべてが高級車価格。年収だけで判断すると痛い目に遭います。実際、年収2000万円でもベントレーを“余裕で維持できる”層とは言えず、資産背景がしっかりある人でないと、長期保有は難しいのが現実です。
また、**「日常使いメインで考えている人」**も要注意。ベントレーはその存在感ゆえ、気軽に近所のスーパーや繁華街に乗っていくと、周囲から浮いた存在になり、持て余してしまうことも多々あります。ベントレーは「使うシーンを選ぶ車」であり、その特別感を楽しめる人でなければ、結局“使いづらいだけの高額な置物”になってしまうのです。
結局のところ、ベントレーを買ってはいけない人とは、「所有したい理由が自分の内面ではなく、外側(見栄や他人の目線)」に向いている人。このタイプの人は、ベントレーの“重さ”に耐えきれず、リセール悪化を嘆きながら手放すことになる可能性が高いと僕は感じています。
購入条件は“価格”ではなく“余裕”で判断すべき理由
ベントレーを検討する際に、多くの人がつい注目してしまうのが「買えるかどうか」という金額のハードルです。確かに、数千万円という価格だけを見ると、ある程度の年収や事業の成功があれば手が届くと感じてしまいます。しかし、実際に後悔しないベントレー選びにおいて重要なのは、購入価格そのものではなく“余裕”があるかどうかです。
これは、単純に年収や資産が多い少ないの話ではありません。ベントレーのような超高級車は、買った後にどれだけ余裕を持って維持できるかがポイントになります。購入費用を貯金を切り崩してギリギリで用意したり、ローンでなんとか支払える状況で手に入れると、維持費や修理費、税金、保険などの現実が襲いかかってきたときに、心理的にも経済的にも余裕を失い、車の楽しさどころではなくなってしまうのです。
僕自身も以前、ベントレー購入を本気で検討していた時期がありましたが、計算すれば「買えなくはない」という状況でも、そこに心からの余裕や遊び心を持てるかどうかを自問自答しました。結局、「いつ壊れるかわからない車に毎回ヒヤヒヤしながら乗るのは、自分の性格には合わない」と判断し、潔く諦めた経験があります。
さらに、ベントレーを所有している人の多くは、そもそもリセールを気にしていません。リセールを気にしなければならないような資金状況では、ベントレーは“まだ手を出すべきではない車”だと割り切ることも大切です。ベントレーは「資産」ではなく「嗜好品」。その車を楽しむこと自体が価値であり、買った瞬間に資産価値が大幅に落ちても気にしないくらいの余裕があるかが、購入の判断基準になるのです。
結論として、ベントレーを買うべきかどうかは、「買えるかどうか」ではなく、「買った後も心から笑顔で楽しめるかどうか」。この“余裕”こそが、後悔しないベントレー選びには不可欠だと僕は感じています。
リセールを気にしない“使い方”を前提に考える
ベントレーのリセールが悪いという事実は、すでに多くの人が知っているかもしれません。しかし、僕がこれまで見てきたベントレーオーナーの中には、そもそもリセールを気にしない“割り切った使い方”をしている人も多く、そういった人たちは口を揃えて「ベントレーを買って後悔はない」と語ります。
その違いは何か。結論から言えば、ベントレーを“所有体験そのものを楽しむ”ための車と捉えているかどうかです。リセールを気にしながらベントレーに乗ると、維持費の高さや値下がりのスピードばかりが気になり、肝心の「ベントレーらしい時間」を楽しめなくなってしまいます。
逆に、リセールは“最初から捨てている”という感覚でベントレーを迎え入れると、不思議とメンテナンスや維持費も趣味の一部として楽しめるものです。ベントレーは、乗っているだけで特別な気持ちになれる車。買ったその瞬間から「高額なリセール資産」ではなく、「自分だけの贅沢な相棒」として割り切れる人であれば、リセールの悪さはむしろどうでも良くなるのです。
僕自身、ベントレーオーナーから聞いて印象的だった言葉があります。「ベントレーは株や不動産じゃない。楽しんだ分が価値なんだよ」と。まさにその通りで、リセールや市場価値を前提に車選びをしている人には、ベントレーの魅力は永遠に理解できないかもしれません。
つまり、ベントレーを検討するなら、“どれくらいで売れるか”を気にするのではなく、“どれだけ自分の人生を豊かにしてくれるか”を基準に考えるべき車だといえるでしょう。リセールはあくまで副次的なものであり、ベントレーに乗ること自体が最高の贅沢体験。これを理解して買うなら、たとえリセールがゼロになっても後悔はないはずです。
ベントレーでも価値が落ちにくいグレードや狙い方
ベントレーのリセールは基本的に悪いとされていますが、その中でも比較的価値の落ちにくいモデルや選び方が存在するのも事実です。実際、僕が中古車市場を調べたり、オーナーから話を聞く中で「これはまだリセールがマシ」と言われるグレードや仕様があることに気づきました。
まず、最もリセールが安定しているのは、コンチネンタルGTのW12エンジン搭載モデルです。ベントレーのフラッグシップ的存在であるこのモデルは、ブランドの象徴的存在でもあり、特に最上級グレードや特別仕様車は中古市場でも一定のニーズがあります。また、近年ではダウンサイジングが進む中で、W12エンジンそのものの希少性が高まっており、将来的な価値維持にも期待が持てると一部の業者は言っています。
さらに、特別仕様車や限定車、マリナーによるカスタム仕様など、希少価値がある個体はリセールも比較的安定傾向です。ただし、ここで注意したいのは、奇抜すぎる内装や外装カラーは逆にニーズが狭くなるため、万人受けするシックな仕様がリセールでは有利になること。ベントレーはオーダーメイドで派手な仕様にする人も多いですが、将来的に売ることを考えるなら、落ち着いた色や人気装備を選ぶのが無難です。
一方、4ドアセダンのフライングスパーやSUVのベンテイガは、GTほどのリセールの強さは期待できないのが現実。特にフライングスパーは需要がさらに限られており、中古市場では苦戦する傾向があります。
もうひとつポイントなのは、中古の“値落ちしきった個体”を狙う戦略です。新車からの落差が激しいベントレーは、5年落ち、10年落ちなどの価格が底値圏に近い個体を狙えば、リセールダメージを受けにくいとも言われます。この場合、初期投資こそ安く済みますが、維持費やトラブルリスクは覚悟の上で挑む必要があります。
つまり、ベントレーでも“落ちにくい買い方”はありますが、そもそもリセールを期待する車ではないことを忘れず、あくまで趣味性重視で楽しめる範囲で選ぶことが、後悔しないコツだと僕は考えています。
ベントレーは“手放す車”ではなく“持ち続ける車”という覚悟
ベントレーのリセールが悪いと聞くと、多くの人が「損をしそう」「買ってもすぐに後悔するかも」とネガティブなイメージを抱きます。しかし、そもそもベントレーはリセールを前提にした車ではなく、“手放さずに持ち続ける車”という覚悟が必要な一台だと僕は思います。
実際、ベントレーの世界観は、数年で乗り換えるのではなく、10年、20年と長く所有し、自分のライフスタイルの中に溶け込ませてこそ、その真価が発揮されるように設計されています。定期的なメンテナンスを重ね、パートナーのように向き合うことで、ベントレーは“ただの移動手段”から“人生の一部”に昇華していきます。
僕が知っている長期オーナーは、口を揃えて「ベントレーは売るものじゃない」「愛着が湧いて手放す気になれない」と話します。手間もお金もかかるけれど、それを超える満足感があるからこそ、リセールの悪さも気にならなくなる。これは、他の高級車にはないベントレーならではの世界観だと感じました。
また、長期保有を前提に考えると、リセールを気にして“価格にこだわった選び方”よりも、自分が本当に好きなカラーや仕様、エンジンを選ぶことが、結果的に満足度の高いベントレーライフにつながることもポイントです。
リセールを気にしすぎるあまり、本当は好きじゃない色やグレードを選ぶと、結局は乗っている時間がストレスになります。ベントレーは**“売るため”ではなく、“自分が楽しむため”に選ぶ車**。このマインドを持てるかどうかが、ベントレーとの相性を左右するのです。
だからこそ、ベントレーを選ぶなら、“買った後のリセール”よりも“持ち続ける覚悟”があるかどうかを自分に問いかけてみてください。その覚悟さえ持てれば、ベントレーはきっと、あなたの人生をより豊かにしてくれる“唯一無二の相棒”になるはずです。
まとめ:ベントレー リセール悪いのはなぜかを知った上で、自分の価値観で納得して選ぶ
ベントレー リセール悪い――その理由を深掘りしてきましたが、単にブランド料や故障リスクだけでなく、ベントレーというブランドが持つ“特別すぎる存在感”や、“使いどころの難しさ”も関係していることが見えてきました。
日本国内ではベントレーはあくまでニッチな市場であり、一般的な高級車のように気軽に乗り換えたり、資産として維持したりする車ではないという現実も、改めて浮き彫りになったのではないでしょうか。
ですが、だからといって「ベントレーは絶対に買ってはいけない」と決めつける必要はありません。
むしろ、ベントレーのリセールが悪いという事実を正しく理解し、リセールを気にせず“趣味の一環”として楽しめる人であれば、これほど贅沢な体験を与えてくれる車は他にありません。リセールを気にしながらビクビクするのではなく、「これは自分の人生を彩るための相棒だ」と割り切って選ぶことで、ベントレーの真の魅力を堪能することができるはずです。
ベントレーは“手放すこと”を前提に選ぶと失敗します。“持ち続けること”を前提に、自分の価値観で納得して選ぶことが、後悔しないベントレーライフへの第一歩。その覚悟を持ってこそ、ベントレーという車の世界観は、あなたの人生をより豊かにしてくれる存在となるでしょう。