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「エルグランド E52の前期と後期、どこが違うの?」
そんな疑問を抱えてこの記事にたどり着いた方は、きっとエルグランドの購入や乗り換えを考えている方ではないでしょうか。とくに中古市場では、前期型と後期型が入り混じって販売されており、価格差もあるため、どちらを選ぶべきか迷うのは自然なことです。
結論から言えば、エルグランドE52は後期型でデザイン、装備、乗り味、安全性能がバランスよく進化しており、できるなら後期型を狙いたいモデルと言えます。ただし、前期型にも独自の魅力があり、価格メリットやシンプルなデザインを重視する人には十分おすすめできる選択肢です。
私自身もエルグランドE52を検討していた時期があり、何度も前期型と後期型を見比べた経験があります。乗り比べてみると、カタログだけではわからない違いが意外と多くあり、特にサスペンションの味付けや静粛性、安全装備の進化に後期型の優位性を感じました。それと同時に、前期型のコストパフォーマンスや、角張ったデザインの良さにも捨てがたい魅力があったのをよく覚えています。
この記事では、「エルグランド E52 前期後期 違い」というテーマに沿って、
- 外観デザインの違い
- 装備・機能面の進化
- 燃費性能や走行フィールの違い
- アーバンクロム仕様の特徴
- 価格・リセールバリューの視点
といった、購入検討時に知っておきたいポイントをわかりやすくまとめます。
また、「後期型に欠点はないの?」「前期型の燃費はどうなの?」といった疑問にもできるだけ丁寧に答え、選ぶ際に後悔しないための判断基準をお届けします。
この記事を読めば、エルグランドE52の前期型・後期型、それぞれの特徴をしっかり把握し、自分に合った1台を自信を持って選べるようになるはずです。
ぜひ最後までお付き合いください。
この記事でわかること
・エルグランドE52 前期と後期の外観・デザインの違い
・装備・機能面で進化したポイントと注目装備
・燃費性能・走行フィールの前期後期比較
・前期型・後期型どちらを選ぶべきか|価格・リセールまで解説
エルグランドE52 前期後期 違いを徹底比較|デザイン・装備・走りの進化とは

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エルグランドE52は、日産のフラッグシップミニバンとして高い人気を誇ってきましたが、その中でも前期型と後期型では見た目や装備、走りの質に明確な違いがあります。中古市場でも価格に大きな差が出ているため、「本当に後期型のほうが良いのか?」「前期型でも十分なのか?」と迷う方も多いはずです。
結論から言うと、後期型ではデザインがより洗練され、内外装の質感向上、安全装備の充実、乗り味の改善といった点で確実に進化しています。ただし、前期型にも独自の魅力があり、コストを抑えながらエルグランドらしい堂々とした走りを楽しみたい人にとっては、非常に現実的な選択肢になります。
私自身、エルグランドE52の前期型と後期型をそれぞれ試乗・比較した経験がありますが、パッと見た印象以上に「乗ったときに感じる違い」が大きかったことをよく覚えています。特に後期型の静粛性や足回りのしなやかさ、そして細かな操作系の改良によって、長距離ドライブでの快適度が明確に高まっていると感じました。
一方で、前期型は当時のエルグランドらしい迫力あるデザインや、タフな乗り味が魅力です。とくに力強いV6エンジンのフィーリングを活かしたい人や、予算を重視して「お得に上級ミニバンを手に入れたい」と考える人には、十分に満足できる内容を持っています。
このパートでは、エルグランドE52前期後期それぞれの違いを
- 外観デザイン
- 内装・装備
- 燃費性能
- 乗り心地・走行性能
- アーバンクロム仕様の違い
という視点から、わかりやすく整理していきます。
違いをしっかり理解することで、後悔しない選び方ができるはずです。
・外観デザインの違い|フロントフェイス・リアビュー比較
→ 前期・後期それぞれの見た目の印象変化を詳しく
・インテリア・装備の違い|快適装備・安全性能の進化
→ シート素材、ナビ、ADAS系装備などの違いを紹介
・燃費性能の違い|前期型と後期型どちらが経済的?
→ 実燃費情報、公式カタログ値の比較も踏まえて解説
・乗り心地・走行性能の違い|サスペンションセッティング進化
→ ハンドリング・快適性への違いを体感ベースで語る
・アーバンクロム仕様比較|前期・後期それぞれの特徴
→ 人気のアーバンクロム仕様の内容と違いをまとめる
外観デザインの違い|フロントフェイス・リアビュー比較
エルグランドE52の前期型と後期型では、まず外観デザインに明確な違いがあります。特にフロントフェイスの印象は大きく変わっており、パッと見ただけでもどちらのモデルかを見分けられるほどです。ここでは、その変化を具体的に見ていきましょう。
まず前期型(2010年~2014年頃)のデザインは、押し出し感の強い縦型グリルと堂々としたボディフォルムが特徴でした。当時のミニバンらしい迫力ある顔つきで、重厚感や存在感を前面に押し出していました。クロームメッキをふんだんに使ったフロントグリルは、ラグジュアリー志向を強く打ち出しており、「大きなクルマに乗っている」という満足感を得られるデザインだったと言えるでしょう。
一方、後期型(2014年末~)では、フロントグリルのデザインが大きくリファインされ、横フィンデザインを強調したワイド感重視のスタイルに進化しました。バンパーデザインもシャープなラインを採用し、よりスタイリッシュで洗練された顔つきへと変わっています。特にヘッドライト形状が細くなり、LED化されたことで、夜間の存在感や先進感も大きく向上しました。
リアビューについても、前期型は丸みを帯びた優しいデザインだったのに対し、後期型ではテールランプ形状が引き締まり、バンパー周りも直線基調が強くなりました。これにより、車両全体がより「スポーティかつモダン」な印象を持つようになり、若干ですが若返りを図った印象を受けます。
また、人気の「アーバンクロム仕様」も前期・後期で微妙にテイストが異なります。前期型アーバンクロムはダーククローム調のグリルや専用ホイールでワイルドさを演出していましたが、後期型アーバンクロムではよりシャープで大人っぽいスポーティさをプラスしたデザインになっています。
私自身、ディーラーで前期型と後期型を並べて見たとき、前期型の威圧感ある佇まいに惹かれる一方で、後期型の洗練されたフロントフェイスにも強く心を惹かれました。とくに「最近の車らしさ」を重視するなら後期型、「堂々たる存在感」を求めるなら前期型、という印象を強く持ったのを覚えています。
エクステリアデザインはクルマ選びで最初に目に入る重要なポイントです。自分がどんな雰囲気の車に乗りたいか、しっかりイメージして選ぶことが、満足度の高い一台選びにつながるでしょう。
インテリア・装備の違い|快適装備・安全性能の進化
エルグランドE52の前期型と後期型では、内装のデザインや装備内容にも確かな違いがあります。とくに後期型では、快適性と安全性の向上を意識した改良が加えられており、乗る人すべてにとってより優しい車へと進化しています。
まず、インテリアデザインそのものについては、前期型も十分に高級感を持っていました。特に木目調パネルやシート素材の質感は、ライバル車に比べても上質で、ミニバンとは思えない落ち着いた空間を演出していました。大型のセンターコンソールやアナログ感のある操作系も、重厚な印象を強めています。
しかし後期型になると、細かな部分がさらに洗練され、モダンさが加わりました。ナビゲーションシステムの画面サイズが拡大し、インターフェースが見やすく使いやすくなっています。また、エアコン操作パネル周りのデザインもリファインされ、より直感的な操作ができるよう改良されています。細かいですが、こういった部分の使い勝手向上は、日常的に車に乗る中でジワジワと満足度に差を生んでくるものです。
安全性能についても、大きな違いがあります。前期型では一部グレードでしか選べなかった「インテリジェントブレーキアシスト(自動ブレーキ)」や「車線逸脱警報システム」が、後期型ではより広く標準装備またはオプション設定されるようになりました。さらに、後期型では「インテリジェントアラウンドビューモニター(全方位カメラ)」の機能が向上し、駐車時の安心感も大幅にアップしています。
後期型アーバンクロム仕様では、専用の内装カラー(ブラック+ダーククロームアクセント)が採用され、よりスポーティで引き締まった印象になっているのもポイントです。この仕様は、若々しさやモダンな雰囲気を求める人に特に人気があります。
私が試乗した際も、後期型のほうがナビの見やすさやエアコン操作のしやすさ、安全装備の安心感など、「普段使い」での満足度が明らかに高いと感じました。特にファミリーユースを考えると、後期型の安全装備の充実ぶりは大きな安心材料だと実感しました。
燃費性能の違い|前期型と後期型どちらが経済的?
エルグランドE52の前期型と後期型を比較する際、気になるポイントのひとつが「燃費性能」です。特に大型ミニバンは車重があり燃費が伸びにくいため、少しでも燃費効率の良いモデルを選びたいと考える人は多いはずです。
まず前期型(2010年~2014年)では、主に2.5L直4エンジン(QR25DE型)と、3.5L V6エンジン(VQ35DE型)が設定されていました。
この時代のカタログ燃費は
- 2.5Lモデル:約10.2〜10.8km/L(JC08モード)
- 3.5Lモデル:約9.0km/L(JC08モード)
とされています。ただし、実燃費では街乗り中心で2.5Lが6〜8km/L前後、3.5Lだと5〜7km/Lあたりが一般的な体感値です。
後期型(2014年末~)でも搭載されるエンジン自体は大きく変わっていませんが、CVT(無段変速機)のチューニングが見直され、燃費性能に微調整が加えられています。
後期型のカタログ燃費は
- 2.5Lモデル:約10.8〜11.0km/L(JC08モード)
- 3.5Lモデル:約9.4km/L(JC08モード)
とわずかに向上しています。
実際の街乗り燃費では、前期型に比べて後期型のほうが0.5〜1km/L程度改善しているケースが多いです。高速道路走行時には2.5Lモデルでリッター11〜13km台を記録することもあり、ロングドライブに強い設計になっています。
また、後期型ではエンジン制御の最適化だけでなく、タイヤの低転がり抵抗化や空力改善といった細かなチューニングも積み重ねられているため、体感的な「燃費の伸びやすさ」に差が出やすいと感じます。
私が前期型・後期型それぞれで試乗した際も、高速道路中心ではそこまで差を感じなかったものの、街中のストップ&ゴーが多い環境では後期型の方が「無理にアクセルを踏み込まなくても自然に加速できる」感じがあり、結果的に燃費にも良い影響が出ている印象を持ちました。
カタログ上ではわずかな違いに見えますが、普段使いで燃費を気にするなら、後期型の細かな改善は十分に注目すべきポイントだと言えるでしょう。
乗り心地・走行性能の違い|サスペンションセッティング進化
エルグランドE52は、登場当初から「ミニバンらしからぬ安定感のある走り」で定評がありましたが、前期型と後期型ではさらに乗り味に違いが出ています。特にサスペンションチューニングとハンドリング性能の進化は、実際に乗ってみると想像以上に体感できる部分です。
まず前期型は、やや硬めの足回り設定が特徴でした。大きなボディサイズにもかかわらず、高速道路ではしっかりとした安定感があり、ロール(カーブで車体が傾く動き)も控えめです。ただその反面、街中の荒れた路面や小さな段差では突き上げ感を感じることもあり、乗り心地はミニバンとしては若干スポーティ寄りな印象がありました。
後期型ではこの点が改良され、よりしなやかでフラットな乗り味へと進化しています。具体的には、サスペンションの減衰力特性が見直され、路面の細かな凹凸を上手に吸収しながらも、高速域での車体の姿勢変化を抑える方向にセッティングが調整されました。これにより、長距離ドライブでも疲れにくく、同乗者にも優しい快適な乗り味を実現しています。
また、後期型では電動パワーステアリングの制御も微調整されており、低速時は軽く扱いやすく、高速時にはしっかりとした手応えが感じられるチューニングになっています。この違いは市街地の細かな取り回しや、高速道路での車線変更時など、運転のしやすさに直結するため、普段使いでも恩恵を感じやすいポイントです。
個人的に前期型と後期型を続けて乗り比べたとき、特に印象に残ったのは「段差を越えたときの揺れ方の違い」でした。前期型ではコツコツとした振動がダイレクトに伝わる場面があったのに対し、後期型では角が取れたように衝撃をうまくいなしてくれる感覚がありました。特に後席に家族を乗せたとき、その違いは顕著に感じられると思います。
運転する人だけでなく、乗る人すべてに優しい車に仕上がっているという点では、後期型の進化は非常に魅力的だといえるでしょう。
アーバンクロム仕様比較|前期・後期それぞれの特徴
エルグランドE52を語るうえで外せない特別仕様車が「アーバンクロム」です。前期型・後期型どちらにも設定されていますが、内容やキャラクターに違いがあり、どちらを選ぶかで車の雰囲気が大きく変わります。
まず、前期型アーバンクロム(2012年~設定)は、「ダーククローム調グリル」「専用デザインアルミホイール」「ブラック加飾内装」などを特徴としています。標準モデルのギラギラしたクロームメッキとは異なり、ダークトーンでまとめられたスタイリングが、よりワイルドで重厚な印象を与えてくれます。ボディカラーも専用色の設定があり、ミニバンらしからぬスポーティな迫力を持っていました。
一方、後期型アーバンクロム(2015年~設定)では、さらに洗練された大人のスポーティ感が強調されています。フロントグリルやバンパーモールなど、ダークメタリック系の加飾がより繊細に施され、押し出し感よりも「上質な引き締まり感」を演出。ホイールデザインもよりシャープなものになり、都会的な雰囲気が増しています。
インテリアも進化しており、後期型アーバンクロムではブラック基調にブルーステッチを取り入れるなど、よりスポーティかつモダンな印象に仕上がっています。細部の質感向上もあり、前期型と比べても触れる部分・目に入る部分で満足度が高められていると感じます。
装備面でも後期型のアーバンクロムは充実しており、前期型ではオプションだった装備が標準化されていたり、安全支援系の機能が強化されていたりと、実用面での満足感が高まっています。特にインテリジェントアラウンドビューモニターなど、後期型ならではの先進装備が使えるのは大きな魅力でしょう。
実際に前期型・後期型アーバンクロムを見比べたとき、前期型は「重厚で迫力のあるスポーティさ」、後期型は「洗練され落ち着いたスポーティさ」といった違いを強く感じました。どちらもカッコよさは間違いありませんが、目指すイメージによって好みが分かれるポイントだと思います。
アーバンクロム仕様を選ぶなら、単なるデザインの好みだけでなく、装備内容や年式による性能差もきちんと比較したうえで選びたいところです。
エルグランドE52 前期後期どちらを選ぶべき?|ニーズ別おすすめガイド

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エルグランドE52の前期型と後期型を比較してきましたが、違いを知れば知るほど「結局、自分にはどちらが合っているのか?」と悩んでしまう方も多いはずです。外観、内装、装備、燃費、走り、それぞれに進化や個性があるため、単純に「新しい方がいい」とも「安い方がいい」とも割り切れないのが本音だと思います。
結論から言えば、何を重視するかによって選び方は大きく変わります。
コストパフォーマンスや迫力あるデザインを重視するなら前期型、最新装備や快適な乗り味、安全性能までトータルで求めるなら後期型がおすすめです。
実際、私自身もエルグランドを検討していたとき、予算内で収まる前期型に強く惹かれました。しかし、後期型に試乗した際に感じた「乗り心地のしなやかさ」や「安全装備の安心感」に触れたことで、多少高くても後期型を選ぶ価値は十分にあると感じました。日々の使用シーンや、5年後・10年後を見据えた使い方をイメージしてみると、自然と答えが見えてくるはずです。
このパートでは、
- コストを重視するなら前期型のメリット
- 最新装備と快適性を求めるなら後期型の魅力
- 中古車選びで注意したい走行距離・年式のポイント
- 将来のリセールバリューを考えた選び方
- ライフスタイル別にどちらが合うか
といった具体的な視点から、あなたにとってベストな一台を選ぶためのヒントを整理していきます。
悩んでいる方こそ、ここでしっかり比較して、自分にぴったりのエルグランドを見つけてください。
・コスパ重視なら前期型?価格と実用性のメリット
→ 手頃な価格で乗りたい人向け視点
・満足度重視なら後期型?最新装備と快適性に注目
→ 長く満足したい人向け視点
・走行距離・年式を重視するなら?前期・後期中古市場事情
→ 中古車選びで意識すべきポイントを整理
・リセールバリュー重視ならどっち?資産価値を比較
→ 手放すときの価値差を現実的に解説
・ライフスタイル別|あなたに合うのは前期?後期?
→ 使用シーンや家族構成別に選び方を提案
コスパ重視なら前期型?価格と実用性のメリット
エルグランドE52を「なるべくコストを抑えて手に入れたい」と考えるなら、前期型は非常に魅力的な選択肢です。中古市場では後期型に比べて価格が大幅に抑えられており、予算300万円以内でも比較的程度の良い車両を見つけることができます。
例えば、2025年現在の中古車相場を見てみると、前期型(2010年~2014年式)の2.5Lモデルであれば、
- 走行距離5~7万kmクラスが約120万~180万円
- 上級グレードやアーバンクロム仕様でも200万円台前半
で十分に狙うことが可能です。
これに対して後期型は、まだ新しさもあり、250万~350万円前後の価格帯が中心となっており、比較すると50万円以上の差が出るケースも珍しくありません。
前期型であっても、エルグランドらしい広々としたキャビン空間、高級感あるインテリア、V6モデルなら余裕のある走りは十分に楽しめます。特に大人数での移動や、ゆったりしたシートに座ってのドライブを重視するなら、装備の多少の古さを気にしなければ前期型でも大きな不満は出ないでしょう。
さらに、ある程度年数が経っているぶん、すでに価格が底値に近づいており、今後の価値下落リスクが小さいというメリットもあります。新車価格からの落ち幅が大きかった分、前期型は中古で買う「お買い得感」が非常に高いモデルといえます。
ただし、注意点もあります。年式が古い分、消耗品の劣化や、ナビ・オーディオ系の機能が古く感じる可能性は高いです。また、後期型に標準化された先進安全装備(アラウンドビューモニターや自動ブレーキなど)が前期型ではオプション装着車に限られるため、安全性を重視するなら装備内容をよくチェックして選ぶ必要があります。
私が実際に前期型を検討していたときも、価格的な魅力に惹かれつつ、ナビやバックカメラの操作性、安全装備の有無を細かくチェックしました。多少の不便さはあるものの、基本性能の高さは変わらないので、納得できれば非常にコスパの高い選択肢だと感じました。
満足度重視なら後期型?最新装備と快適性に注目
エルグランドE52を選ぶにあたって、単なる価格だけではなく「毎日の満足感」を最優先したいなら、間違いなく後期型をおすすめします。後期型は見た目のリファインだけでなく、実際の使い勝手や走行性能、安全性能に至るまで、細かな部分で確実に進化を遂げています。
まず、外観デザインの洗練度はもちろんですが、日常的に体感しやすいのが内装の使いやすさです。後期型ではナビ画面が大きくなり、タッチ操作の反応速度も改善。エアコン操作やドライビングポジション調整もスムーズになっており、乗り込んだ瞬間から「古さ」を感じることはほとんどありません。
安全性能も大きな魅力のひとつです。後期型では自動ブレーキや車線逸脱警報(LDW)、アラウンドビューモニター(全方位カメラ)などの先進装備が充実。特に狭い駐車場での取り回しや、見通しの悪い交差点での安心感は、前期型にないレベルまで高まっています。ファミリーカーとして使用するなら、この安全支援システムの充実度は見逃せないポイントです。
さらに、走行性能の面でも後期型は有利です。サスペンションセッティングが見直されているため、街乗りでも高速走行でもボディの揺れが少なく、同乗者に優しい乗り心地を実現しています。ステアリングフィールも自然で扱いやすく、長時間運転しても疲れにくい車に仕上がっています。
燃費についても、後期型ではCVTの制御最適化によって微妙に改善されています。劇的な差はないものの、普段使いでリッターあたり1km程度違ってくるだけでも、積み重ねると意外な差になることを考えると、経済的メリットも無視できません。
私自身が前期型・後期型を乗り比べたとき、何よりも印象に残ったのは「全体の完成度が後期型でグッと高まっている」という感覚でした。操作系や乗り心地、安全装備に至るまで、すべてが「今のクルマ」として自然に感じられ、乗っていてストレスを感じる場面が圧倒的に少ないのです。
少し高い買い物にはなりますが、満足度重視でエルグランドを選ぶなら、後期型を選んで後悔することは少ないでしょう。
走行距離・年式を重視するなら?前期・後期中古市場事情
エルグランドE52を中古で検討する際、車両の価格だけでなく「年式」や「走行距離」にも注意を払うことが非常に大切です。特に大型ミニバンは走行距離が伸びやすく、使用状況によって車両状態に大きな差が出やすいジャンルでもあります。
まず前期型(2010年〜2014年式)についてですが、登場からすでに10年以上経過している個体も多いため、走行距離5万km~10万km超の車両が中心となっています。中には3万km台の低走行車も存在しますが、そうした車両はプレミアム価格が付いていたり、そもそも流通台数が少ないのが現状です。
後期型(2014年末〜)になると、まだ比較的年式が新しいため、
- 2015〜2017年式 → 走行距離3万〜7万km
- 2018年以降 → 走行距離1万〜5万km
といった個体が多く、選択肢の幅が広がります。特に走行距離3万km以下の後期型は、コンディションが良好なものが多く、安心して長く乗れる可能性が高いです。
一般的に、大型ミニバンの中古車は走行距離「10万km」がひとつの節目とされています。エルグランドの場合も、10万km超になると消耗部品(ショックアブソーバー、エンジンマウント、ブッシュ類など)の劣化が進み、乗り心地や静粛性に影響が出やすくなります。購入後のメンテナンス費用を考えると、できれば走行距離が7万km以内の個体を選ぶのが理想的です。
年式面でも、後期型の方が新しいぶん、内外装の劣化が少ないだけでなく、ナビやオーディオ機能も最新に近く、長く使う上での安心感が違います。また、安全装備の充実度にも大きな差があり、家族利用を考えているなら特に後期型を選びたいところです。
私が中古車選びで心がけているのは、「年式だけでなく、走行距離と整備履歴を必ずセットでチェックする」ということです。たとえ年式が新しくても、短期間で長距離を酷使されていた車両は、内部に見えないダメージを抱えていることもあるからです。逆に、きちんと整備記録簿が揃っている5万km台の前期型なら、コストパフォーマンス的に非常にお買い得な一台に出会えることもあります。
走行距離と年式、そして車両状態──すべてを総合的に見極めて、納得のいく一台を見つけることが、中古エルグランド選びの成功のカギになります。
リセールバリュー重視ならどっち?資産価値を比較
エルグランドE52を購入する際に意外と見落としがちな視点が「リセールバリュー」、つまり将来手放すときにどれだけ価値が残るかという点です。ファミリーカーとして使うにしても、数年後の売却を考えるなら、少しでも資産価値が高く保てるモデルを選びたいところです。
結論から言えば、リセールバリューという観点では後期型の方が明らかに有利です。年式が新しく、内外装や装備面でも現行水準に近いため、中古市場でも一定の需要があり、値落ち幅が緩やかです。
実際に、2025年現在のオークションデータや中古車市場を見ると、
- 前期型(2010〜2014年式)→ 新車価格の30〜40%程度
- 後期型(2015年以降)→ 新車価格の45〜55%程度
という残価率が一般的です。
特に2018年式以降の後期型、アーバンクロム仕様など人気グレードは、さらに高いリセールを維持しているケースも見られます。これに対して、前期型はどうしても年式が古く、走行距離も進んでいることが多いため、査定額が大きく下がりやすい傾向があります。
リセールに影響するポイントとしては、
- 年式が新しいこと
- 走行距離が少ないこと
- 人気カラー(ブラック、ホワイト系)であること
- 上級グレードやアーバンクロム仕様であること
などが挙げられます。これらを満たしていれば、後期型は数年後でも比較的良い条件で手放せる可能性が高いです。
また、後期型のほうが安全装備や快適装備が充実しているため、中古車市場でもニーズが高く、「高年式・安全装備充実車」という条件は査定時にもプラスに働きます。
私自身も過去に車を売却した経験から感じるのは、「年式と安全装備はリセールにかなり効いてくる」ということです。たとえ同じ車種でも、古いモデルだと買い手が限られ、価格競争に巻き込まれやすくなります。一方で、少しでも新しく、装備が充実していれば、査定士の印象も良くなり、想像以上に高値がつくこともあります。
リセールを重視するなら、多少初期コストが高くても後期型を選んでおくのが長期的には賢い選択肢と言えるでしょう。
ライフスタイル別|あなたに合うのは前期?後期?
エルグランドE52の前期型と後期型、それぞれの違いを見てきましたが、最終的に「どちらが自分に合うのか」はライフスタイルによって大きく変わってきます。ここでは、どんな使い方にどちらの型がフィットしやすいか、具体的な視点から整理してみましょう。
まず、コスト重視で賢くクルマを持ちたい人には前期型が向いています。とにかく車両価格が抑えられるため、家計への負担を最小限にしつつ、大型ミニバンらしい広さと高級感を手に入れたい人にはぴったりです。子どもの送迎や買い物、ちょっとしたレジャー用途が中心であれば、前期型でも必要十分な性能を発揮してくれるでしょう。
また、長距離ドライブよりも街乗りメインの使い方を考えている人にも前期型は適しています。多少の乗り心地の硬さや装備の古さがあっても、走行距離がそこまで伸びない使い方なら問題になりにくく、コスパ重視の満足感が得られるはずです。
一方で、家族旅行や長距離移動が多い人、運転の快適さや安全性を重視したい人には後期型をおすすめします。後期型はサスペンションのしなやかさが向上しており、高速道路や長距離移動での疲労感が明らかに少ないです。さらに、アラウンドビューモニターや自動ブレーキといった安全支援機能も充実しているため、小さなお子さんがいる家庭にも安心感をもたらしてくれます。
加えて、リセールバリューを意識している人にも後期型は有利です。3年後、5年後に乗り換えを検討している場合でも、比較的高値で売却できる可能性が高く、総コストで見たときに損をしにくいのが大きな魅力です。
私自身が車選びで常に意識しているのは、「今欲しい装備や性能」だけでなく、「数年後にライフスタイルが変わったときにどう感じるか」という視点です。今は街乗り中心でも、数年後に家族が増えたり、遠出の機会が増えたりするなら、最初から快適性と安全性に優れた後期型を選んでおくと後悔が少ないと感じています。
エルグランドE52は、前期型も後期型もそれぞれに魅力があります。今のライフスタイルと、これからの生活をしっかりイメージしながら、自分にぴったりの一台を選んでください。
まとめ:エルグランドE52 前期後期の違いを知り、後悔しない選び方を
エルグランドE52の前期型と後期型には、それぞれに異なる魅力と特徴がありました。デザインの違い、装備や快適性、安全性能、燃費や走行フィール、そして価格やリセールバリュー──こうした要素を比較していくと、単純に「新しいから良い」「安いからお得」とは言い切れないことがわかります。
コストパフォーマンスを重視し、堂々とした迫力やお得感を求めるなら前期型。最新装備による快適性や安全性、そして資産価値の高さを重視するなら後期型。それぞれの強みをしっかり理解したうえで、自分のライフスタイルやこれからの使い方に合わせた選択をすることが、後悔のない一台選びにつながるはずです。
この記事が、エルグランドE52の前期・後期で迷っているあなたにとって、納得できる選択のヒントになれば幸いです。